看護師が働く医療現場では、いつどんなことで医療事故が発生するか分かりません。

医療が高度化、複雑化する昨今では看護師の業務も複雑化していて、リスクは大きくなっています。万が一の時に患者さんから訴えられてしまうことを考えると、怖くて業務ができないという人も多いのではないでしょうか。

そんな時のために存在しているのが、賠償保険です。

この保険は看護賠償責任任意保険制度と呼ばれていて、看護師として働く人なら職場を通して加入することができます。

強制加入ではないので、加入しないという選択をすることもできますが、そうした場合には万が一の時には経済的な負担が莫大になってしまうリスクがあるため、大半の看護師は加入しています。

この保険は1ヶ月単位で加入することができるので、正社員として働く人はもちろん、バイトや人材派遣でも加入しやすくなっています。

掛け金は補償期間によって異なり、平成28年現在の金額だと1ヶ月間なら掛け金はわずか1000円、1年間の補償で2650円となっています。

この掛け金は、万が一の医療事故が発生した時の保険金支払いなどにあてられる分で、その他、事故の際の情報収集にかかる費用や事務運営費などで毎月別途1200円かかることになります。

この賠償保険に加入している看護師が職場でうっかりミスをしたりして医療事故を起こしてしまった場合、最初にすることは上司に相談することです。

職場を通して賠償保険に加入している場合には、職場が保険会社に連絡をしてくれることが多いですし、もしも個人で加入している場合には、自分自身で保険会社に連絡することになります。

どんな書類が必要なのか、またどんなプロセスになるのかは全て保険会社が教えてくれるので安心してください。

賠償保険は、起こってほしくはないけれど万が一の時に大きな安心感につながる保険なのです。

ただし、この保険は日本国内で看護師が行う業務におけるリスクを補償するものなので、海外へ看護師留学をする際には対象外となっています。