「看護師の夜勤2つの勤務形態」
夜勤には、2つの勤務形態があります。
1つは、準夜勤で16時30分か0時までの勤務となっています。
2つめは、深夜勤で0時から8時30分までの勤務です。
2交替の場合には、準夜勤と深夜勤を合わせた勤務で、3交替では1回の夜勤勤務で準夜勤、深夜勤のいずれかの勤務をします。
「看護師夜勤アルバイト」都市部で、平均1回3万円
夜勤アルバイトで雇用する場合、多くの職場が2交替となっています。
夜勤アルバイトの1回の給料ですが、都市部の平均は、3万円で、地方では、2万5千円となっています。
「夜勤看護師として働くにあたり気になること」
夜勤看護師として働くにあたって気になる点が幾つかあると思います。Q&A形式で答えて行きたいと思います。
Q1:仮眠はどれくらいとれる?
A: 日本看護協会によると、「16時間夜勤等の長時間勤務の場合、2時間程度の休憩時間の付与が望まれる。」となっていますが、全ての職場で2時間程度の休憩ができるとはか限りません。
急患や急変がある場合には、休憩せずに対応しなければいけません。
Q2:人間関係ってどうなの?
A:夜勤バイトで患者やスタッフと人間関係が構築されないまま働くことは、確かに大変なことです。
ですが、看護師としての知識や技術があれば、どの職場でも通用すると思います。
患者、スタッフに関係なく相手がどのような人なのかをしっかり観察して対応することで、円滑に人間関係が構築しやすいと思います。
Q3:看護師の体調面はどう?
A:やはり、夜勤をすることでの体調面を気にされる方が多いかと思います。
夜勤は体力的に大変ですし、普段寝る時間に働くということは、体内リズムも崩れますので体調管理には気をつけることをお勧めします。
例えば、バランスの良い食事や、質のいい睡眠、そして、ストレスを溜めないように自分に合ったストレス発散をすることです。
Q4:夜勤帯の看護師人数、看護助手人数は?
A:夜勤帯の看護師人数や看護助手の人数は職場によって違います。
急性期の場合は、看護師3人と看護助手1人、療養や回復期などの場合には看護師2人と看護助手1人です。
Q5:夜勤帯の患者さんの状況は?
A:療養や回復期病棟の場合は、急変リスクも少なく医療行為もほとんどありません。
ですが、体位変換や排泄介助など身体的なケアをしなければいけません。
急性期では、夜間帯でも点滴交換やモニターチェックなどしなければいけませんし、日勤や夜勤に関係なく急変リスクはあり、場合によっては緊急オペとなることもあります。
Q6:夜勤明けの残業の状況は?
A:基本的に、夜勤バイトでは夜勤明けの残業はありません。
ですが、看護業務は
患者の状態によって仕事量が変動するため、場合によっては残業しなければいけません。
Q7:夜勤専従と夜勤専従派遣の違いは?
A:夜勤専従は、雇用先と直契約を結び雇用先に夜勤専従として勤務します。
夜勤専従派遣は、派遣会社に登録し、雇用主から派遣会社に夜勤勤務の依頼があり、こちらと条件が合えば勤務します。
夜勤専従派遣の場合は、数ヶ月から1年単位で契約します。
Q8:夜勤単発派遣とは?
A:夜勤単発派遣とは、派遣会社に登録し雇用主から依頼があり条件が合えば勤務するのですが、夜勤専従派遣と違い、夜勤単発派遣の場合は、夜勤1回の勤務ごとに契約します。
Q9:夜勤中の休憩時間は?
A:職場環境によって休憩時間は違ってきますが、基本的には快眠以外に夕食20分、朝食20分となっています。
Q10:急性期病棟での夜勤業務は大変?
A:急性期病棟での夜勤はとても大変です。
夜勤中は仮眠がとれるし、自分のペースで業務をこなす事が出来るでしょう?
と思う方もいらっしゃいますが、急性期病棟の場合は急変リスクも高く夜間帯でも医療行為を行わなければいけない患者がたくさんいますので、夜勤はとても忙しく精神的にも肉体的にも負担がかかります。
Q11:整形外科病院での夜勤業務日によって忙しさが違うのは本当?
A:整形外科病院での夜勤は曜日によって忙しさが違うのは本当です。
整形では基本的に手術は手術予定を立てて行うため、緊急オペは基本的に行いません。
ですので、手術を行っている日は、術後管理をしなればいけませんし、術後合併症を起こすリスクがあるため観察や処置に気をつけて行わなければいけません。
Q12:介護系の夜勤業務はどんなことをするの?
A:慢性期である療養病棟や施設での夜勤業務は基本的に身体ケアがメインの業務です。
体位変換やおむつ交換、更衣、食事介助が主な業務です。
これ以外にも、患者の全身状態の観察も行いますが、基本的に患者は夜間寝ますので、看護師も休憩や仮眠はとれます。
Q13:ケアミックス病院での夜勤は大変?
A:ケアミックス病院も夜勤は急性期と慢性期の間の忙しさです。
基本的には夜間帯は身体的なケアがメインですが、患者によっては、夜間帯に点滴やバイタルを管理しなければいけません。
Q14:眼科での夜勤業務は他の診療科に比べて楽っていうのは本当?
A:クリニックでの眼科勤務は忙しいイメージがありますが、眼科の病棟勤務は他の診療科に比べると楽です。
眼科病棟の場合、夜間の処置はあまりありませんし、認知機能が低下している方の場合、安全面を考慮して家族の付き添いを依頼する事が多いからです。
Q15:産婦人科では夜間電話対応や外来対応しなければいけない?
A:産婦人科では、産婦から夜間帯でも電話はかかってきますし、外来に来られる事もあります。
ですので、病棟と分娩室、外来、電話の全てを対応しなければいけません。
Q16:夜勤帯のナースコールの回数は?
A:日勤に比べると、夜勤のナースコールはかなり減ります。
基本的に、夜間帯は患者は寝ています。ですが、それに伴って看護師の人数も少なくなっていますので、コール対応はそれなりにしなければいけません。
Q17:オペが多いかどうか、緊急オペの有無
A:夜勤帯緊急オペはあるの?そして回数は?どれくらい?と思いますよね。
慢性期の患者が緊急オペになる可能性はほとんどありません。
ですが、急性期病棟の場合、緊急オペになる可能性は比較的多いのです。
特に外科系の患者の場合には急変リスクが高く緊急オペになることも度々あります。
まとめ
いかがですか?
夜勤と聞くととてもつらいイメージを抱きがちですが、急性期か慢性期か、総合病院かクリニックか、または何科かによっても内容は全く異なります。
あなたに合った働き方を見つけて下さい。