看護師の転職で人気な勤務先ってどこ?
評判の高い勤務先をランキング形式で見ていきましょう!
人気の勤務先ランキング
1位:総合病院
やはり一番人気は病床数や診療科、看護師の数も多くて働きやすい総合病院です。
看護師の働き場として最もスタンダードですよね。
1位の理由を詳細とともに見ていきましょう!
・給与や福利厚生が良い
総合病院の良いところは高給であることや福利厚生が充実していることが挙げられます。
月給はクリニックと比べると平均5万円ほど高くなります。
稼ぎが良いことから、病院勤務を選ぶ方がとても多いようですね。
福利厚生においても家賃補助や有給休暇、手当が多いなど利点があります。
ママナースには嬉しい院内保育所があるところも。
このように総合病院は他の職場に比べて待遇が良いことが人気の理由です。
・正職員、パート、夜勤専従など働き方がいくつもある
総合病院は正職員だけでなく、派遣や短時間パートなど雇用形態が様々です。
そのため、勤務形態を変えて長く働き続けることができたり、ライフスタイルに合った働き方ができます。
働き手が多いことから、急な休みを取ることになっても誰かがカバーしてくれるというメリットも。
・交通の便が良いところにある
総合病院は基本的に駅近などの交通の便が良いところにあります。
地方の病院であれば、駐車場も完備されているのでうれしいところですね。
通いやすさは、長く働く上で重要ですよね。
2位:大学病院
2位はなんと大学病院です。
特に都内勤務の看護師からは非常に高い人気を誇っているようです。
その理由を見ていきましょう!
・専門性の高い知識や医療技術が学べる
大学病院を希望する看護師の多くが最先端の医療技術と知識を獲得できるということに魅力を感じています。
大学病院は設備も良く、他の病院に比べて勉強会や医療研究、新しい術式などを取り入れる風潮があります。
医療界の中の最先端であることから「とても勉強になる!」と若い看護師から人気です。
・キャリアアップにつながる
大学病院に働くことで、看護師としてキャリアアップにつながります。
組織が大きいため研修制度や教育システム、管理体制がキッチリしているので安心して仕事に取り組めます。
専門知識が身に付くことから、再就職に役立つことも人気の一つです。
将来的なことを考えた上で大学病院を選ぶ方が増えているようですね。
・給与や福利厚生が良い
ここは総合病院同様、安定していて働きやすいという点にも人気が集まっています。
ただし、中には「研修や勉強会が入りやすく有給が取りにくい」などの不満の声もあがっているようです。
大学病院は、他の勤務先と比べて少し癖があるので、それも踏まえた上で転職を考えましょう。
3位:クリニック
全国のどこにでも存在するクリニックが第3位です。
ランクインの理由はこちらです。
・夜勤が少なくカレンダー通りの休みがとれる
クリニックは、大きな病院と違って夜勤やオンコールがないところが多いです。
休暇もカレンダー通りだったり、半休ありなど休みもしっかりとれます。
プライベートを重視している看護師さんに人気です。
・患者としっかり向き合った看護ができる
クリニックは救急がないので仕事が比較的落ち着いています。
そのため患者に寄り添った看護ができるという患者に優しい環境です。
大きな病院はバタバタ走り回ってゆっくり患者を診るといったことが少ないのが現状です。
「患者さまがくるくる変わって関わりにくい環境よりも、患者さまと深く長く関わりたい」といった方はクリニックを選ばれています。
地域に根ざしたクリニックであれば、よりアットホームであたたかい看護ができますよ。
不人気の勤務先ランキング
続いて、看護師にあまり人気のない勤務先のランキングを発表します。
1位:クリニック
なんと先ほど人気の勤務先で3位だったクリニックが1位にランクイン!
人気の職場ではあるけれども、同時に敬遠する看護師さんが多いのもクリニックでした。
その理由は一体何でしょうか?
・給与や福利厚生が良くない
総合病院や他の職場に比べて給与や福利厚生があまり良くない傾向があります。
多くのクリニックは残業や手当も少なく、夜勤や救急もないので給与は下がってしまいます。
また、定休の休暇が多く人材も少ないので、有給が取りにくいという意見もあります。
福利厚生においてもクリニックによってまちまちです。
ボーナスがないクリニックもあるので、給与や福利厚生の詳細はきちんと面談で確認しておきましょう。
・医師や看護師との相性に運がある
総合病院や大学病院には医師や研修医、そして事務員や看護師が多いため、それほど相性が問題になることはありませんよね。
しかし、クリニックの場合はスタッフの人数も少なく、院長かつ経営者である医師がすべてとなります。
さらにクリニックは、病棟のようなグループ制や部署制でなく、少人数の看護師で成り立っています。
相性が悪いと、居づらくなるなどの問題が発生します。
少数精鋭であるがゆえに、人間関係が退職理由になるといった声が多いのです。
・仕事の幅が広すぎる
大きな病院であれば、外来専門や採血専門、診療介助専門など担当の仕事を受け持つことができます。
そのため仕事の幅がそれほど広くなく、業務に慣れるまでの時間がかからないようです。
一方、クリニックは、診療介助や注射などの医療行為すべてを看護師が行い、薬品発注やカルテ整理などの事務も行います。
その業務の多さに慣れるまでに、とても時間がかかります。
研修制度もままなっていないクリニックであれば、教育されることもないので、さらに大変です。
「時給や給与が低い上に業務が広すぎて忙しく、病院に戻っていく人が多い」との声が多数です。
環境が院によって全く異なるため、就いたクリニック次第では不満が多い職場でもあるといえます。
2位:訪問入浴(訪問看護)
最近では求人も多く、需要の高い訪問入浴が不人気の2位にランクインしました。
他の職場とは違い、患者宅に直接うかがう訪問の仕事ですが、何が不人気の理由となっているのでしょうか?
・体力的にきつい
やはり、一番の問題が体力的なことが挙げられます。
訪問先が遠く移動が長引くことや介護、入浴の手伝いが多いことに疲れや不満を感じるようですね。
病院で走り回る看護師としての忙しさとは違った大変さがあります。
・医療知識や技術がなくなる
訪問系は多くの仕事がバイタルや簡易検査ばかり。
それだけでは看護師としての専門性や知識を増やすことがなかなかできませんよね。
そのため病院への復帰を考えている方は、知識や技術を取り戻すことが難しくなるので要注意です。
・患者(患者家族)と勤務先との板挟みになる
患者や患者家族は「病院に大金を払って訪問してもらっている」という感覚で看護師に接します。
体調次第では、入浴やリハビリができない日もありますし、自分で判断して患者にお断りをしなければなりません。
病院でよく使う「医師の判断です」という言葉が使えないので、看護師に責任がかかってきます。
勤務先の看護意向もありますので、クレームなども直接受けなくてはなりません。
病院に比べ、接客要素が強いことに難しさを感じる方も少なくないようですね。
3位:老人ホーム
不人気の3位は老人ホームとなりました。
理由の詳細は、こちらです。
・看護知識や医療知識がなくなる
訪問入浴同様、医療現場から離れることで知識が失われてしまうことが理由にあがりました。
老人ホームの主な業務は、バイタルチェックや診療介助、服薬管理になります。
対応する患者も老人ホーム内の患者のみと決まっているので、ルーチンワークばかり。
医療知識や技術が衰えるといった意見が多いです。
・再就職に不利になる
再転職、再就職をするときに老人ホームの場合はやや不利になります。
現場医療とは違った環境になるので、病院に戻るのも不安になりますし、技術も他の看護師に劣る可能性があります。
再就職を希望する看護師には、不人気となってしまう理由の一つのようです。
・時間がたつのが遅く感じる
老人ホームはまったりした環境での仕事になります。
人の入れ替わりも少なく、毎日ルーチンワークになるので少し飽きやすい仕事になります。
そのため1日の労働時間が長く感じ、物足りなさや退屈さを感じる看護師さんも多いもよう。
人気・不人気の勤務先ランキングまとめ
以上、人気な勤務先と不人気な勤務先をご紹介しました。
看護師の転職先として人気があるのはやはり給与や福利厚生などの待遇が良い大きな病院です。
募集人数も多く、働き方も多種多様なので長期的に働くことができるのも魅力的です。
専門性が高く医療知識が蓄えられる職場も人気ですね。
一方、不人気なのは当たり外れの多いクリニックや再就職に不向きな老人ホームなどの介護系です。
現場のキャリアが積めないことから不安を感じて転職先として選びにくいといった特徴があります。
しかし、看護以外の知識を得ることもできますし、まったりと仕事をしたい方には向いている勤務先とも言えますよ。
人気・不人気の勤務先を知ることで、他の看護師がどういったことを重要視しているのか分かりましたね!
これらを踏まえて、あなたに合った勤務先を探し出しましょう!