女性が働くことについて
看護師の仕事というと、やはり労働条件は精神的にもにも体力的にも時間的にも厳しいものです。大学や看護学校など、色々とストレスもありつつの学生生活を経てやっと看護師資格を取得し働くとなり最初は無我夢中です。
1年、2年と経過してくると、余裕や自分で考えるということが出来るようにり、日勤・夜勤といったライフサイクルに身体が慣れてきます。経験年数を重ねるということは、年齢も重ねているということです。女性として気になり始めるのは「結婚」です。
キャリアを積むことの楽しさを覚えていきながら、結婚も同時にということになるととても悩む人は多いのではないでしょうか。
仕事自体への憧れを現実とし、働き続けることで充実したものになる反面、結婚や出産というものを考えなくてはいけなくなったとき、両者をとなると相当な覚悟が必要となってくるのです。できないといっている訳ではありません。出来ている方もいます。
人生において何を優先するか?
大きな病院では、大勢のスタッフがいます。女性の生き方も色々です。管理職になっている人の多くは未婚、または既婚者でもお子さんがいない。という人が多いというのが現実。
夜勤の仕事をずっと継続している人は、妻の収入がメインとなっているご家庭が多いというのも現実。そして、周囲も少なからずそういった目で見ているというのも現実です。
中だるみの3年目という言葉がありますが、これは仕事に慣れてきて、仕事のことも勿論ですが、プライベートについても考える節目ということなのです。更には、結婚や出産などを産休・育休をとりながら働き続けたとしても、途中で子どもとの時間を多くとりたいという希望から、働きやすい場所へと転職していく人も少なくありません。
働き続けることの難しさ
単に働き続けるという意味では、問題なく看護師という資格を持っていれば可能なことといえます。
その働き方が、憧れていた働き方同様かどうか?ということを除いては。
もしくは、その生活が憧れていた家庭と同様かどうか?ということを除いては。
つまり、仕事も家庭も憧れていたように作り上げたいというのならば、もう一度自分のこれからの人生を構築しなおす必要があると考えます。
例えば、大きな病院で経験を積んでいくうちに管理職に興味をもったり、認定看護師など専門的知識を深めたいと思ったりした場合どうしたらよいか?その目標に向かっているときに結婚を考えるような状況になったときどうしたらよいか?
結婚・出産を経て、子育てをしながら働くうちにキャリアアップを考え始めたらどうしたらよいか?
時間短縮勤務制度は、小学校3年生まで適応されます。
本当に小学校3年生までで子どもと関わる時間を少なくしても大丈夫なのか?
これって、全部人それぞれの考え方ですし価値観です。だから、絶対に正しいものなんてないんですよね。
働き続けること、それは、様々な場面で「どっちを選ぶの?」と選択を迫られながら進んでいくことをさします。
尊敬できる働き方いろいろ
選択し続けていると、何かを諦めることにもなるのかもしれません。逆に全てが可能な環境を整え納得するということをしている人もいるでしょう。そんな中で、同じ女性として憧れる、尊敬できる働き方も様々です。
家族の協力体制が万全であり応援してくれる中で精一杯働いている人。家庭のリズムを優先しながら無理のない時間で働き、そこで頼られるスタッフとなっている人。
結婚にはこだわらずに、やりたい仕事を継続して行い自分の生活スタイルを築き上げている人。
海外での活動や進学を目標にしている人。
結婚し、しばらくは専業主婦をする人。
それぞれ全然働き方は異なりますが、実はどれも尊敬できる働き方です。
つまり、選択することを諦めること、挫折することと考えるのはよしましょう。憧れていた仕事にも、理想と異なる部分はたくさんあります。夢見ていた結婚や家庭にも理想とは異なる場合があります。だから、その都度軌道修正していくのも当たり前です。
1つ大切なのは、それを受け入れて自分で納得して働いているかどうかだと思います。
人からどう見られているか、他の人の働き方や人生と比べたところで、これだけたくさんある選択肢の中から1番はないですし、羨ましがっていたも何も楽しくないですものね。
看護業務で苦手意識が生じたら?
看護業務自体に違和感を覚えたとき。「介護系の仕事は正直苦手。」だとか「救急対応がどうしても苦手。」とか「医師とのコミュニケーションがうまくいかない。」とか「看護技術で苦手なものがある。」とか、仕事をしていれば苦手なことも出てきます。
それが、憧れて仕事を始めたのにネックになったとしたら、どうしたらよいでしょうか?
1つ1つのプレッシャーはあるかもしれませんが、好きで仕事をして入れれば必ず克服できると信じて働き続けることが大切です。