入院編

嫌われる患者とは?

入院中に嫌われてしまう患者に多いのは、入院生活の規則を守れない人です。入院生活には規制が多く伴います。確かに自由は少なく、制限されることが多いため、それを強要されるような気持ちになると辛いかもしれません。

しかし、入院生活をしなくてはいけない理由や病院がどのようなところなのかを全く理解しようとせず、自由のないことに対して不満ばかり言ったり挙句の果て全く守らないとなると、本当に困った患者というレッテルを貼られてしまいます。

そういった自由な言動、理解不能な言動が、病気によるものなのか、はたまたベースのキャラクターなのか、医療者は日々悩みながらお付き合いすることとなります。検査や治療に消極的な患者も困った患者と呼ばれ、時には嫌われてしまうこともあります。

こちらも、仕事でしているわけですし、患者にとって良いと思われることを提供しようとしているだけで決して悪いことをしようとしているわけではないと思う気持ちが出てきてしまうことは、ある程度仕方のないことだからです。

そして、セクハラな言動がみられる場合も嫌われてしまいます。セクハラまがいには寛容な看護師、多いと思います。それでも、行き過ぎ行為をするのは決して良いことではありません。

非協力的な患者とのかかわりの中で

ほとんど病室にいないで、タバコをすったりっ食事制限があっても好きなものを食べて隠せていないのに隠そうとする。検査や治療のために協力を得られないと対応がとても難しく、内容によっては、看護師側の説明・観察不足ということで「インシデント」にも発展してしまいます。

インシデントレポートを書くことが悪いこと、自分の失敗をみんなに知らせることなど悪いイメージがありました。

しかし、昨今このような間違った認識はされなくなり「よりよい看護を提供するために、同じような事故が起こらないようにするために作成し、それをもとに話し合いを行うというものと理解されています。

しかし、その中にはなかなか未然に防ぐには医療者側の注意だけでは難しいこともあります。

例えば、検査当日の朝ごはんを食べてはいけない日。配膳も当然されません。看護師からも夜勤さんも日勤さんも説明しています。それなのに、「牛乳だけ飲みました」とか結構あるんですよね。
検査時間がそれだけで変更されてしまう。それは他の患者さんにも迷惑になっているんです。

結局、どうしたらこのような患者に、協力してもらえるか?の対策を考えるわけですが、やっぱり当事者がしっかりしてくれなくちゃどうしようもないケースもあるんです。忙しい日など、こういった患者に対して嫌悪感、正直あると思います。

病院編

嫌われる患者ランキング

外来に来る患者は、軽症から重症、小児から老人、幅広いです。そんな中で、嫌われる患者とは、残念ながら実際にいます。

どのような患者が残念ながら嫌われてしまうのでしょうか?ラインキング形式で紹介していきたいと思います。

1位 他の患者に迷惑をかける患者

待合室には色々な患者がいます。受付に話しかけ、ずっと話し込む患者。小さな子どもに話しかける患者。苦情を大きな声で言う患者。このように他の患者の迷惑になる行為をする患者は、嫌われます。

こちらとしては、迷惑をかけられている患者への対応を含め、仕事量が確実に増えるからです。

2位 医療者の話をきかない

本当に驚くくらい、医師・看護師の言うことをきかない患者っていますよね。正直「何をしに来たのかな?」と思うことも多々あります。結局、何故か内服を拒んでも点滴をしてもらうと納得する人もいますよね。うーん、「病院=点滴」っていう人、います。

問診をしても、全く問いに答えず他の話に反れてしまい、言いたいことばかり言う人も、時間がかかりますし嫌われてしまいます。患者側からすると、長い時間待たされたのだから、たくさん聴いて欲しいという気持ちもあるのでしょうが、やはり度がすぎると困った患者になっていまいます。

3位 不潔

不潔な方も嫌われる対象となります。他の患者の迷惑になるというところにも繋がりますが、やはり清潔を大切に働いている側として、受け入れがたい対象となっています。

ブラックリストの存在

「ブラックリスト」は本当に存在するのでしょうか?

これ、頭の中に存在しています。というのも、嫌われてしまう患者は、相当ですので、とても印象が強いですし語り継がれるエピソードが存在するのです。

ランキングで挙げた患者は、実はそれなりに多くいます。でも、それが問題視されるレベルになると話は別ということです。

誰でも体調が悪ければ、普段どおりの判断ができず感情が外に出てしまうこともあります。普段のように綺麗な格好で来院することもできないでしょう。そういったところを超えた場合、医療者の頭の中のブラックリストにインプットされ、共有されていくのです。

更にいうと、人によって苦手な人は異なるものですが、こういったブラックリストにあがってしまう患者は、皆が苦手とするタイプですので、交替で対応したり協力体制も抜群となります。

なるべく短時間で帰ってもらうためにはどうしたらよいか?スムーズな対応をする必要があります。