子供を持つ看護師の悩みの中でも特に困った「休み」の問題
子供を育てながら仕事をするのは、とても大変ですよね。
その中でも子供の行事や病気で仕事を休まなければいけない事に悩まれている方も多いのではないでしょうか?
こんな時にどうすれば?という事を例に挙げながらお話していこうと思います。
子供の急な病気や怪我の場合、保育園や学校から職場に「すぐに迎えに来てください」と電話連絡が入ります。こんな時はどうすればいいのか?
患者の全身状態の観察やケア、そして処置はできる限り午前中に終わるようにしたり、手が空いた時には、記録を書くようにしています。
また、周りへの配慮も行うように、手が空いたら他のスタッフの手伝いも行います。
日頃から、仕事を全力で行うことで、もしもの時にスムーズに周りへの伝達を行い、周囲への迷惑を最小限に抑えておくことが大切です。
学校行事は、4月にあらかじめ予定がわかるので1年を通して、絶対に参加したい行事や参加しなければいけない行事を明確にさせて予定を立てます。
例えば、入学式や運動会、発表会、懇談会、卒園式など行事はたくさんあります。
その全ての行事を参加するために、仕事を何回も休むことは難しいです。
また、学校行事たけではなく、子供の怪我や病気のために休む可能性もあるので、これ以外の休み希望はあまり出さないようにする事をお勧めします。
保育園や学校の場合、春夏冬と長期休暇があります。
特に夏休みは約2ヶ月あるので長いですよね。
子供が休みであっても母は仕事があるため、子供と同じように休むことはできません。
では、どのように対応すれば良いのか?
1つめの対処方法は、祖父母などの家にお泊まりをさせることです。
2つめは、病院の託児所を利用することです。
1回500円から1000円で利用することができますので、長期休暇の時だけ利用することができます。
3つめは、民間の託児所を利用することです。
職場に託児所がない場合や、周りに子供を預けることが出来ない場合には、民間の託児所を利用している看護師もいます。
ただ、預ける費用が高く1時間で700円前後の費用がかかるため、どうしてもという時にだけ利用する方が多いです。
こんな時に限って・・・子供の急な発熱や怪我、そんな時あなたは?
子供の急な発熱や怪我は、いつ起こるかわからないと思っていても、「こんな時に限って・・・」と思う事も多々あるかと思います。
私が実際に経験した事を例にあげてお話していこうと思います。
2歳の息子が夜中に発熱し、翌日病院を受診し検査するとインフルエンザと診断されました。
そのため、1週間仕事を休まなければいけませんでした。
そして、インフルエンザが治癒したので、保育園に再び通い始めたのですが、1週間もしないうちに、体にブツブツがでたので再度受診すると水疱瘡と診断されました。
診断を受けた後は、10日間仕事を休まなければいけなくなったので、この月はほとんど出勤できませんでした。
私が働いていた職場は子育てに理解のある職場だったので、上司やスタッフは嫌な顔をせずに休ませてくれました。
休むというだけで、私自身が周りに迷惑をかけると思い苦痛だったのですが、スタッフや上司が嫌な顔をせずにサポートをしてくれたのが救いでした。
仕事中に、保育園から電話がかかってきたので、発熱での呼び出しかな?
と思って電話に出たら、「節分の豆を食べて嘔吐したので迎えに来てください」という内容でした。
1歳の子供に節分の豆を食べさせた事に驚きました。
節分の豆は皮が硬く喉に引っかかる可能性が高いですよね。
それで、迎えに来て欲しいというのは、おかしいと思い、発熱やその他の体調不良がないのであれば、そのまま保育園で見てくださいと、お願いしました。
電話がかかってきたら、必ず迎えにいかなければ行けえないという訳ではありません。
もしも、保育園がおかしいと思ったら、指摘する事も必要です。
学校や保育園には様々な行事があります。
例えば、運動会、生活発表会、作品展示会、お祭り、参観日、懇談会、園芸、親子遠足、親子掃除、PTAなどがあります。仕事も大切だけど、子供の行事にはできる限り参加してあげたいですよね。
では、シフトの折り合いをどう、つければいいのか?
職場によって違いはあるとは思いますが、基本的に月に2回程度の勤務希望を書くことができます。
子供の行事がある時は、その他の希望休を我慢しなければいけませんが、休みとするだけではなく、夜勤入りや夜勤明けといった希望を書く事も1つの方法です。
私は現在、クリニック勤務で2人の子供を育てているワーキングマザーなのですが、3歳の子供を幼稚園に通わせています。
幼稚園は、保育園に比べて親が参加する行事が多いのですが、正規社員の私は全ての行事を参加することが難しいため、年間行事を見て絶対参加すべき行事をいくつかピックアップします。
そして、上司に相談し、午前のみ休みや午後のみ休みなど、1日休むのではなく半日の休みを取るようにしています。
夏休みなどの長期休みは、子供をどうするのか?というのを悩みますよね。
ワーキングマザーの場合、幼稚園ではなく保育園に通わせたり、小学生では学童に通わせたりなど、仕事をしやすい環境にしている方が多いと思いますが、学童や保育園も年末年始やお盆などの間は休みとなっています。
それ以外の日は学校の授業が終わった後、19時まで預かってもらうことができます。
最近では、子供の教育課程を重視する方も多く、小さな子供を預けるのを保育園ではなく幼稚園に預ける方もいらっしゃいます。
保育園と幼稚園のメリットとデメリットを上げていこうと思います。
保育園のメリット
・年末年始やお盆以外預かってくれる。
・朝は7時から夜は7時まで預かってくれる。
・夜6時以降は延長代を払わなければいけないが、その他の延長代の支払いはない。
・基本的に毎日給食。
保育園のデメリット
・保育園の目的は保育であるため教育してもらえない。
・親同士の交流がほとんどない。
幼稚園のメリット
・幼児教育をしっかりしてくれる。
・親同士の交流を深めることができる。
・季節に合わせた様々な行事がある
幼稚園のデメリット
・週3回は給食があるが、週2回はお弁当を持っていかなければいけない。
・迎えの時間が基本的に14時まで。
・連休の前には、短時間預かりの日があり、11時45分お迎えの日がある。
・14時以降の預かりは延長代を支払わなければいけない。
・土曜日の預かりがない。
このように、幼稚園や保育園はそれぞれにメリットとデメリットがあるのです。
子育て中の看護師が働きやすい職場環境って?
よく、看護師が子育てしやすい環境の職場と言うけれど、一体どんな職場なのか?と思っている方もいらっしゃると思います。
子育てしながら働きやすい環境とは、診療科で選ぶことができません。
急性期ではなく慢性期や、病院ではなく施設の方が働くママの働きやすい環境と思っている方もいらっしゃいます。
ですが大切なのは診療科で選ぶのではなく、職場の福利厚生や体制が整っているのかということなのです。
例えば、保育施設や託児所があると、市や民間の保育所の空きがなくても預かってもらうことができますし、夜勤のみ預かってもらう事もできるので、時間を気にせずに働くことができます。
この他にも、看護師の人数が十分に確保されていることも押さえておきたいポイントです。
勤務している看護師の人数が多く、なおかつ、同じように子育てしながら勤務している看護師が数人でもいれば、急な欠勤や早退があっても代わりに出勤してくれるスタッフがいますし、嫌な顔をせずにお互い支えあって勤務することが出来ます。
育児短時間勤務制度とは
育児短時間勤務制度とは、子供が小学校就学前までに限り、常勤職員のままで勤務日数もしくは勤務時間を短くして勤務することができるというシステムです。
子供との時間をしっかり取りながら、仕事をしたいと思っている人は試してみる価値のある制度です。
育児中の看護師におすすめの業種・医療施設はこれ
育児中の看護師にとっておすすめの職場とは、一体どういった職場環境があるのか?
それは、やはり土日休みで夜勤がない職場です。
では、土日休みで夜勤がない職場を具体的に挙げてみますと、外来や無床クリニックなどです。
外来やクリニックの中でも眼科や内科の場合は、定時に終わる事も多いですが、皮膚科や耳鼻科は受診する患者の数が多いため、残業となることが多いです。
病院ではなく、施設の場合でしたら、デイサービスや老人ホームもお勧めです。
土曜日勤務の職場はありますが、日曜日は休みです。また、夜勤もなく何より残業がほとんどありません。
やっぱり今の職場より子育てしやすい環境の病院で働きたい!そんな人に
あなたが今働いている職場は、子育てに理解のある働きやすい環境ですか?
子供の急な怪我や病気で休む際にも、嫌な顔せずに対応してくれていますか?
もしも、少しでも働きにくいと思った場合は、我慢せずに転職する事も1つの方法です。
私自身も、以前は子育てに理解してもらいにくい環境で勤務していたのですが、思い切って転職サイトを利用して転職してみました。
転職サイトを使った事で、とても楽でスムーズに転職することができ、何より以前と比べ物にならないほど、楽しく勤務することができています。
もしも、今の職場環境に悩まれているのであれば、ぜひ一歩踏み出してみてください。