看護師になりたいという人は多く、30代~40代から看護学校に入学して資格取得を目指す人が増えています。看護師の資格は年齢制限がなく、看護師不足が問題となっている現在では、人生の転機として資格取得を考える方が多いようです。実際に病院・施設等で60代でも現役の看護師さんがいます。

 しかし、どうしてもネックになるのが「年齢制限の壁」です。3040代で看護師になる人が増えていますが、資格を取得して現場で働く際には20代の方と同じように「新卒看護師」であるということは忘れてはいけません。看護師の求人には特に年齢制限は書かれていませんが、病院等ではどうしても若い方を採用しようという傾向があります。その理由は「社会経験が少ない方が仕事を吸収しやすい」からです。

 この年齢制限の壁にぶつかり、就職を諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし弱気になってはいけません。30代~40代の新卒看護師の方でも採用してくれる職場は必ずあります。面接などでは仕事への意欲をアピール出来るようにしてください。

 なかなか就職先が決まらずに悩んでしまっている人は、求人選びから見直してみることが大切です。看護学校だけに頼らず、自ら求人を探すことで就職率は格段に上がります。その理由は「看護学校が勧める求人は若い看護師が多い」ことです。30代~40代の新卒看護師が増えているとはいえ、学校の方針などは変わりません。どうしても20代の新卒看護師が優先されてしまいます。

 そのため自ら求人情報を吟味し、選ぶことで内定率が格段と上がるのです。求められている人材や現職看護師の年齢層などを把握していれば、有利に就職活動を進めることができます。求人探しをする際の注意点は「決して焦らない」ことです。周りの内定が決まっていくことに焦りを感じてしまうと、判断力が鈍り失敗してしまうケースがあります。落ち着いて長く勤められる職場を選びましょう。