看護師のボランティアは海外に行くものが多いですが、中には国内でできるものもあります。もちろん国内といっても都市などの医療機関が充実した地域では行われていません。行われているのは医療施設があまりない僻地や離島などです。僻地や離島の住民・観光客が病気や怪我をした時のケアとしてボランティア看護師が活躍することになります。

看護師の国内ボランティアのメリットについてですが、やはり海外ボランティアよりも時間や手間、コストなどに余裕があることがあげられます。というのも、海外に行くためにはさまざまな準備が必要ですし、ボランティアの条件によっては渡航や滞在における費用を自費で負担しなければならないこともあるからです。また単純に海外で看護活動をするのが怖いという人もいるでしょう。そのため、「海外は無理だけど国内のボランティアなら参加できる」という人も珍しくないはずです。

国内のボランティアであっても看護活動である以上、それは看護師としての優秀な実績となります。優秀な実績は看護師のキャリアを伸ばすことになり、その後の転職活動にもいい影響を及ぼすはずです。場合によってはいきなり待遇のいい職場に採用してもらえることもあるでしょう。

ただし、僻地や離島といったように都市から離れた場所での活動となる分、「どこの地域でボランティアをするか」ということについてよく考えなければなりません。たとえば、自分が住んでいる地域と遠く離れていたりすると、海外に行ってボランティアをした時と同じくらいの時間や手間、コストがかかる可能性があります。僻地や離島といえど、手軽に行けるところの方がいいのは間違いないでしょう。

海外ボランティアの経験がある時ももちろんですが、国内ボランティアを経験した後の転職の際は必ずその実績について転職希望先にアピールするべきです。やはり普通の看護師経験よりも目を引くものがあるので、履歴書などに目立つように書いておくといいでしょう。