病気で苦しむ人を少しでも楽にしてあげたい、と看護師を目指す人は多いです。医療の現場では、医師のサポートをする大切な役割を担っています。学校へ通って、国家資格さえ取れば誰でも看護師になることはできますが、いざ看護師として働き始めてから、ここは自分が働くべき場所なのかと悩む人は少なくありません、看護師として長く働くには、求められる資質を知っておくことも大切です。

まず、看護師の職場は命と向き合う現場が多いです。人が病気になることに時間は関係ありません。そのため、残業や夜勤をして病人のケアにあたりますし、一刻を争う現場では、一瞬たりとも気を抜くことができません。ハードワークに耐えられる体力はもちろん、病気で苦しむ人に寄り添って辛さを共有し不安を取り除こうと努力する精神的な強さも必要です。また、病棟や手術室担当になると医師、看護師、薬剤師、理学療法士、麻酔医、放射線技師など手術や治療に必要なスタッフが一人の患者を治療するためにチームによる治療を行います。円滑に治療をすすめられるように全てのメンバーと意思疎通をはかって、看護師としての仕事を遂行する協調性は欠かすことができない資質です。

看護師は、医師の指示どおりに、迅速かつ正確に仕事を遂行する能力が求められます。指示に正確に従うことは大切ですが、薬の処方が合っているかどうかの確認も必要です。基本を守りつつ、常に患者の身になった看護を考えられるフレキシブルな対応ができることが豊かな経験につながります。さらに、医療技術は日進月歩でめざましい進歩をしているので、保守的な看護や考え方にとらわれ過ぎないことも大切です。新しい技術や知識を吸収する意欲が強い人は看護師に向いています。特に、大学病院のような最先端医療を積極的に取り入れている医療現場においては、看護師であってもスキルアップする意欲を持っていることは、欠かすことのできない資質のひとつと言えます。