転職サイトとは転職したい求職者と看護師を採用したい病院や施設などをマッチングする仲介業者の役割を果たしています。
特に求職者は、条件に合った求人の紹介や面接のアドバイスなどに無料で利用することができます。
ここでは無料で転職サイトを利用できる仕組みや転職サイトが利益を得ている仕組みを紹介します。
看護師転職サイトの収益構造
転職サイトが収益をあげている部分というのは、主には以下の2つです。
・広告料
紹介料というのは、紹介した求職者を採用した場合に発生します。紹介料は年収の15%~30%が相場です。しかし、看護師は専門職ということもあり、職場環境や人間関係などを理由に短期で退職することがあります。
実際に日本病院会の病院の人材確保・養成に関するアンケートでも、公立病院・私立病院、経営規模の大小を問わず、1ヶ月での退職が36.7%、3ヶ月での退職が25.9%など転職を果たしても転職先の病院を6ヶ月までに退職している人が非常に多く、病院側にとってもそのことを不満に感じているというデータが出ています。
すぐに退職されると、病院側にとっては紹介料が大きな負担となってしまいます。そのため、すぐに辞めた場合については1ヶ月以内であれば90%、6ヶ月以内であれば10%というように返金規定を設け、極力病院側の負担が大きくならないように配慮しています。
また、転職サイトの中には、転職が決まった看護師の人数でスタッフの営業成績を評価するところもあります。そういうところでは求職者の希望を無視して、紹介料が高額になる求人ばかり紹介して強引に転職させようとすることがあります。
あきらかに自分の転職条件と合っていない病院ばかりを勧めてくるスタッフには要注意です。こちらのページで紹介されているスタッフの特徴と合致する人であれば担当を変えてもらうか転職サイトを変えるなどの措置が必要となります。
⇒転職エージェントのスタッフの見極め方 その人あなたに合っている?
また、転職サイトのホームページ内に掲載する広告料も重要な収益源となります。広告料はまちまちですが、トップページの検索結果に表示する場合は1ヶ月○万円、特集ページに掲載して○週間あたり○万円などのような料金体系になっています。
つまりは病院側から求人広告を得て、運営しているということです。
最終決断は自分の意志で
ここでは転職サイトの裏側を書いていきました。転職には、常にミスマッチのリスクがついてまわります。その原因の多くは、転職サイトを過信したことにより、全てをコンサルタント任せにしていることにあります。
しっかりと自分の目で紹介された求人を見て、自分の意志で最終決断を行って下さい。
転職サイトはあくまで転職を有利にすすめるもので、転職の全てを任せる場所ではありません。ただ警戒心ばかりだとなかなか転職できないと思うので、転職サイトのスタッフと密に連携し良い関係を築くことが重要です。