ここでは、看護師国家試験の難易度について考えてみましょう。試験の概要や合格率などとともに、難易度について見ていきます。
看護師国家試験の概要
まずは、看護師国家試験の概要についてです。
看護師国家試験は、毎年2月の中旬~下旬に行われます。
第109回の試験は、2020年2月16日でした。
看護師国家試験は必修問題、一般問題、状況設定問題からなります。
試験科目は「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復の促進」「健康支援と社会保障制度」「基礎看護学」など、とても膨大な範囲から構成されますので、幅広い勉強が必要になります。
看護師国家試験の合格基準
次に、看護師国家試験の合格基準についてです。
必修問題は、約50点満点中40点以上、一般問題と状況設定問題は、約250点満点中150~160点以上というのが、例年の合格基準となっています。
必修問題の最低得点率は、80%程度、一般問題と状況設定問題の最低得点率は、約64%となっていますので、それ以上の得点ができれば安心です。
では、合格率はどれくらいでしょうか。
2017年の第106回看護師国家試験合格率は88.5%、2018年に行われた第107回では91.0%、2019年の第108回では89.3%、2020年の第109回では、89.2%と発表されています。
毎年、大体90%程度の合格率となっています。
看護師国家試験の難易度
看護師国家試験の例年の合格率は、90%程度となっていますので、難易度でいえば、それほどの難しさはないように思えます。
ただし、試験内容の範囲がとても広いことや、実習など体力を酷使する期間が多く、試験勉強に専念しにくいことなどを考えると、難易度が低いとひと言で片付けられるものではありません。
ただ、合格率から考えてみると、ほとんどの受験生が合格できる数字とも言えます。
大学や専門学校などで授業をしっかりと受けて試験対策を行っていれば、十分に合格できる可能性の高い試験だと言えます。
基礎的な知識を確実に身につけることで、合格が近くなるでしょう。
まとめ
看護師国家試験は、落とすための試験ではなく、看護師としての知識を有し、職務を行える基礎ができているかを確かめる試験と言えます。