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プロフィール

・ニックネーム 優月
・年齢:35
・看護師歴:非常勤を含めると7年なぜ看護師になろうと思ったか?
一生働ける資格を欲しいと思って助産師や保健師になろうと思いました。保健師や助産師になるためには看護師の資格が必要なので取得しました。結婚や出産で仕事から離れても資格があると復帰しやすいので持っていて損な資格ではないと考えました。大学に進学したかったので偏差値的にも行きやすかったのも志望動機の1つです

転職について

転職前 転職後
年収 350万 arrow_02 550万
職業 会社員(その前は看護師非常勤) arrow_03 クリニック
職場 法律事務所(その前はクリニックやデイサービス) arrow_03 透析クリニック
夜勤 なし arrow_03 なし
どうやって転職した? 看護師転職サイトを利用 利用した転職サイトは? ナース人材バンク

転職しようと思ったキッカケ

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透析病院に転職するまでは、看護師として働かずに医療とはあまり関係のない法律事務所で働いていました。

看護大学を卒業後、助産師として総合病院の産婦人科で勤務していましたが、他に勉強したい分野が見つかったので、3年ほど勤務してから退職して大学院に進学しました。

大学院では法律や医療訴訟について勉強していました。この当時は学費を自分で払っていたので、整形外科クリニックやディサービス、産婦人科クリニックなどで非常勤の看護師をしていました。

この非常勤での勤務は勉強の妨げにならないように勤務時間が楽な所や仕事内容が負担のない所を選んで、やりがいというよりはお金のためだけに働きました。

やりたい勉強もあったので、医療の勉強に時間を摂られないように、医療処置の少ない所を選んだりしていました。そんな非常勤の生活は正社員の時と比べて、ストレスも少なく気楽に過ごせていたと思います。

でも、周りでバリバリ看護師や助産師のキャリアを積み、フライトナースや海外での留学をしていく大学時代の友人を見て、羨ましいなと思っていたのも事実でした。

非常勤ではどうしても医療技術が身につかず、自分がこれから総合病院では通用しないのではないかと諦めていた部分もあります。

大学院を卒業してしばらく後に、医療訴訟に携わりたいと考え、法律事務所で就職しました。やりたい仕事でしたので給料が看護師よりも少なくとも楽しんでいました。心の中では看護師や助産師などの看護職への未練もありましたが、今さら無理かもしれないと思って考えないようにしていました。

その時に私の結婚が決まりました。結婚相手は大学院時代の同級生で、法律事務所で弁護士として働いている人です。新居は主人の勤務先の近くになったので、私は仕事を転職せざるを得なかったのですが、その時に転職しようと考えたのが看護師でした。

私も30歳を超えていたので、このまま現場から離れてしまうと、復帰するのが余計に怖くなってしまうという気持ちがありましたし、女性にとって看護師という仕事は出産や育児をしながら働きやすい職場だったからです。

看護職に未練があるのを知っていた主人が応援してくれたのもあったので、正職員として転職することにしました。

転職先の条件として考えたのが結婚生活との両立ができることと、その分野ならではの技術を身に付けられる職場であることの2点でした。

具体的には結婚生活を優先するために、夜勤がないこと、旦那と休日を合わすために土日のどちらかが休みであること、未経験の分野でもきっちりと指導してくれることです。

また同じ正職員でもディサービスや老人保健施設などではなく、医療処置が多くその後の転職にも有利になる技術を身に付けられる正職員を探しました。

転職サービスを利用して思った事

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私は看護師転職サービスを利用して転職しましたが、利用した感想は2つあります。

  • 1つは知らない土地で転職活動をする時など情報が集めにくい場合にはとても便利だった
  • もう1つは転職サービス会社の担当との人との相性が大切

ということです。

まずは1つ目についてお話します。自分の生まれ育った地域や卒業した看護大学の近くにある病院を探すのであれば、だいたいの評判や雰囲気も分かっていますし、探せば希望する病院で働いている友人を見つけて口コミを聞くこともできます。

しかし、全く知らない土地だと、多くの病院があるので実際にすべてを見て回ることも難しく、情報が集まりません。病院によっても力を入れている分野が異なりますし、残業がどの程度あるのかも気になります。

人間関係はどこに行っても何かあるとは思いますが、少しでもいい人間関係が築かれている病院に就職したとも思います。ネットで検索してもそのような情報はなかなか出てこないので現状です。しかし、看護師転職サービスでは実際に残業がどの程度あるのか、しっかり残業代は出るのか、人間関係の特徴などを詳しく教えてくれるのでとても助かりました。

2つ目の看護師転職サービス会社の担当との相性についてお話します。看護師転職サービスは多くあり、私も初めは数社に登録しました。

私は現場から離れていた期間もあるので、働く先にわがままを言えないという気持ちがありました。少々条件が悪くても受けいれてくれるのであれば働こうと思っていました。転職サービスでは初めは今までの経歴や希望の職場などを聞いてくれ、合う所があれば紹介してくれます。

また、自分の希望の病院を言って交渉してもらう方法もあります。数社の転職会社で私は希望を話したのですが、本音をうまく言えない部分もあり、紹介される病院はピンとこず面接に至りませんでした。

その中でナース人材バンクの担当の方は私の状況をよく聞いてくださり、私が働きやすいような職場を色々考えてくれましたし、人間関係も詳しく話してくれました。元々病院の内情に詳しい方だったと思うのですが、そこの病院で実際にあったトラブルや就職した人の感想、実際の休みや給料など聞きにくいことも教えてくれました。

いい面だけでなく、悪い面をきっちりと教えてくれるので信頼できました。私は日勤だけの勤務を探していましたが、普通の病院だと給料が安いですし、土日が休めませんので、透析クリニックで働くことに決めました。

担当の方は総合病院を探してくれていましたが、私は透析で働きたかったのもあるので希望を押し通しました。何科にするかも担当の方と相談して自分が納得して進めました。何件か候補はあったのですが、それぞれの病院のいい面と悪い面をしっかりと教えてくれたので、選びやすかったです。

悪い面が1つもない病院などないので、自分が許容できるデメリットであるかを吟味しました。

私は結局、担当の方があまり勧められないという病院を選びました。担当の方が勧めなかった理由は勤務条件がいいけれど、人間関係が良くないからという理由でした。

人間関係が悪いのにも理由があると思うので私は面接で一度担当の人と話してから決めようと思い、新居の近くの透析病院に面接に行きました。結局、働いてみて人間関係が悪いといわれる理由は分かったのですが、事前に担当の人から人間関係の悪さを聞いていたので戸惑うことがなく働くことができました。

転職して良かった点

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透析病院は普通の病院と違って特殊な面もありますが、日勤だけで給料が良かったのはとても良かったです。

特に私が就職した病院は残業代をきっちりと付けてくれるので、給料は事前に聞いていたよりも15万程上がりました。朝の8時30分から夕方の6時頃まで勤務するのですが、毎日きっちり残業代が付きました。休みも週に2~3回ありましたし、勉強会も残業代が付き、毎月手取りは35万円ほどになりました。

透析が未経験で就職した割には貰えた方だと思います。ボーナスも4ヶ月分ありました。勤務して1ヶ月経つと冬のボーナスが支給される時期だったのですが、私は就職してすぐだったので貰えないのは当然だと思っていました。

しかし、寸志ですが数万円貰えて有り難かったです。新人教育に関しても、1人の専属の技師さんを付けてくれました。看護師ではないのですが、透析に関してはプロなので技師さんの視点から学べることは役に立ちました。そこで本当に有り難かったのは私の年齢に近い技師さんを付けてくれたことです。

30歳を超えてからの就職でしたので、20代半ばの子に教えてもらうこともあるだろうと覚悟していましたが、気が重かったのも事実です。

そのあたりを考慮してくれ私と年齢の違わない人を専属で付けてくれました。ゆっくりと教えてくれる時間もあり、たくさんのことを覚えることができました。

透析病院はどこにでもありますし、給料も良いので、この経験は今度転職するときに役立つと思います。

転職して悪かった点

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聞いていた通りですが人間関係は悪かったです。

その病院は昔から勤務している看護師が多かったのですが、勤務中でも看護師達で雑談したり、新しい技術を覚えなかったりとやる気のない看護師が多かったので、看護職の入れ替えをしていました。

そのために新人の看護師をたくさん集めていたので、私は優遇してもらえましたが、他の看護師からのあたりはきつかったです。これは面接のときに担当の方から聞いていたので、私はあまり気にしませんでした。

無視されることもありましたが、私自身仕事中に雑談をしたくなかったし、マンツーマンで付いてくれる人は技師さんなので、あまり気になりませんでした。

ただ一度本当に困ったことがあります。それは患者さんの重要な申し送り事項すら聞かせてもらえない時です。食事の時間などの変更は命に関わることではないので、申し送りされていなくても仕方がないと諦めることもできますが、処置内容の変更など患者さんの容態に関わってくる内容を伝えてもらえないのは本当に困りました。

透析病院の患者さんは気難しい人が多く、新人の看護師を嫌がる傾向があります。ベテランの看護師より技術的には劣るのは仕方がないので、私は一生懸命に患者さんと接していました。

一所懸命さが伝わると患者さんは新人の看護師でも頼ってきてくれるようになりますが、大切な事項を申し送りされていないと、今までの信頼さえ失くしてしまうことになります。普段は問題にせずやり過ごすのですが、私だけの問題ではないので、上の人に相談し解決してもらいました。解決するまではストレスが溜まる毎日を過ごしました。

その他に転職して大変だったなと思うことが1つあります。

それは、昔ながらの日本風の考え方をよしとする点でした。説明が難しいのですが、自分を犠牲にして働くのを誉められるという点です。

例えば、休み時間は1時間あるのですが、看護師の上司は1時間も取らずにお昼ご飯だけ食べたら、すぐに仕事に戻ります。そういった看護師の人を施設の上の人は誉めるので、周りもそういう風に休憩時間を削らないといけない雰囲気になっていきます。

看護師の人は休みの日も人が足りないと給料を貰わず出勤したりしていました。強要されるわけではないのですが、そういった看護師が出世しやすく、結果的に多くの給料を貰えるようになっていました。飲み会の誘いも多く、2~3日に1回ほどありました。

飲み会を断ると上司から「飲みにいくのも仕事なのに、あいつは断った」と悪口を言われるのを知っていたので、上司に飲みに誘われると行かなければなりませんでした。慣れない仕事のプレッシャーの中、休みがつぶれていくのは体力的にきつかったです。

断らずに飲み会に参加していると仕事でも優遇されたり、いい仕事を任せてもらえたりするのもあったので、断りにくくずるずると参加していました。仕事で優遇される更に断りにくくなり、かなり限界に近くなっていました。今から思えば悪口を気にせず断っていたら良かったなと思います。

そうした日々を過ごしていると妊娠が発覚して、悪阻がひどく医者から安静指示が出ました。治るまで仕事を休むか悩んだのですが、子供を最優先にしてほしいという旦那の勧めもあり退職しました。

託児所がまだきちんと整備されてなかったので働いていても仕方ないと思った部分もあります。

仕事を辞めたいと思っていたので、正直いいタイミングで妊娠したなと思ったのは旦那にも内緒です。

今度転職するならどんな病院がいい??

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今は育児をしながら夫の仕事を手伝っていますが、子供が幼稚園に上がる頃には自分の仕事に復帰したいと思っています。

本音を言うと病院はしばらく働きたくないと思います。看護師は体力仕事で腰や足が痛くて、本当にしんどいです。

法律事務所で働いていたころは、看護師は給料が高いからいいなと思ってしまっていたのですが、机に向かってする仕事と体の疲れが違います。

今度は給料が安くても体力の負担のない仕事を探していこうと思います。知り合いの方から保健師として誘ってもらっているので今度は保健師として働こうかと考えています。

保健師も探すのは大変ですが、経験を積むと仕事はたくさんあります。

看護師ほどではないですが、地域包括センターや企業など探してみると求人はたくさんあったので、勉強して挑戦したいと思っています。

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