看護師は比較的転職しやすい仕事です。それは国家資格ということもあり、医療機関からのニーズが大きいからです。もちろん求人に応募すれば必ず採用されるという保証はありませんが、どこからも採用されず困るということはほぼありません。しかし、そのような看護師でも仕事を辞めることに抵抗を感じる時はあります。なぜかというと、仕事を辞めると次の仕事に就くまでは給与を得られなくなるからです。

また給与を得られなくなるだけでなく、それまで職場が支払ってくれていた租税や保険料についても自分で支払うことになります。そのため、看護師を辞めることを考えた時は必ず失業保険について知っておく必要があるでしょう。

失業保険は有名な言葉ですが、実際にはこういった保険があるわけでなく、雇用保険の中の給付サービスを指しています。常勤の看護師は必ず雇用保険に入ることになっているので、まともな医療機関であれば加入手続きを取ってくれているはずです。また非常勤のケースでも1週間に20時間以上働いていれば加入することになります。

雇用保険に加入しているかどうかは給与明細を見ればわかります。給与明細には給与から天引きされたものについての項目があるので、保険料が引かれていればそのことが明示されているはずです。

失業保険を利用できる条件にはたとえば1年以上雇用保険の保険料を支払っていることがあげられます。ただこれは自主退職の場合であり、職場が倒産したり、解雇されたりした時は半年以上保険料を支払っていればOKです。

他にも「働く意思があり、なおかつ働ける健康状態にあること」という条件もあります。どのようにこの条件を満たせばいいかというと、転職活動を定期的に行っていれば満たしたことになります。つまり看護師を辞めた後、やる気が出ず、家でゴロゴロしているだけでは失業保険をもらえないということです。もらえるのともらえないのとでは経済的に大きな違いが出るので、できるだけもらうようにしましょう。