面接でよく聞かれること
看護師に限らず、あなたの長所と短所を具体的に教えて下さい」などと質問されることがあります。自己分析はしていると思いますが、とっさに答えが出てこないもの。
そこで、なぜ短所を質問するのかから、実際に質問された時の答え方まで、深く考えてみたいと思います。
なぜ短所について質問するのか?
まず、質問の目的としては、しっかり自己分析を行っているかどうかを見るためです。しどろもどろせずに答えられたら、しっかりと自己分析ができていると判断されるでしょうし、逆であれば自己分析ができていないと判断されるでしょう。
二点目としては、普段の思考パターンを見るためです。つまり、短所を短所として見ることができているかどうかを見ています。同じようにしっかりと答えられれば前向きな人と判断されますし、答えられなかったらいざというときは自分をさらけ出せず、後ろ向きになりやすいと判断されるかもしれません。
最後は、本当の長所を知りたいためです。「短所は長所の裏返し」というように、本人は短所と思っていても、それを長所と見る人もいます。あえて短所を答えさせることで、本人が自覚していない長所を見たいと考えている場合があります。
短所をどのように答えるか
短所を聞かれた際の大原則があります。それは、自分の言葉で答えることです。取り繕おうとしたらかえって不自然な答え方になりますし、声のトーンで見抜かれてしまいます。
次に大切なのは、マイナスな言葉を使わないことです。その時々の捉え方によって、その後の行動も大きく変えてしまうことがあります。普段からマイナスを連想させる言葉を使わないことが大切です。
一般的には、短所を長所と見てもらえるように答えると良いと言われていますが、面接の場ではとっさに出にくいものです。そこでおすすめしたいのは「but話法」です。
これは何かというと、一度「私の短所は○○です」と答え、その後に「しかし、△△のように考え、××するようにしています」などのようにフォローするような形で答えることです。
このように答えることで、後ろ向きになることなく前向きな姿勢で取り組む姿勢があることをアピールできます。
短所のない人はいません
どんなに非の打ち所がなさそうに見えても、短所はあります。むしろ、短所がない人を探す方が難しいでしょう。しかし、短所というのは思っているほど自分の弱点ではありません。そのことを知るためには、本当の自分を知ることが大切です。
自分では短所と思っていることでも、周りの人はそう思っていないかもしれません。同じ病院で働く同僚でもいいですし、職場以外の友達や家族、他の第三者でも構いません。あなたの長所や短所を指摘してもらうと、本当の自分が見えてきます。