一般職に就く人の転職回数の平均が約1.8回というのに対して、看護師での平均転職回数は23回となっています。早い人だと勤務開始2年目には早々に転職をしているケースもあり、平均すると35年目には新しい職場を求めて転職するといいます。中には一生同じ職場で働いている看護師もいますが、誰もが一度や二度は転職したいと思い、実際に転職に踏み切るケースが多いようです。しかし、日本ではやはり転職にはあまり良いイメージは持たれていませんが、看護師でもそれは同じでしょうか?

看護師という職業は、一般職とは違い特殊な面が多く転職しやすい環境にあります。まずは医療業界全体で看護師の需要が大きいこと、転職しても条件や待遇のアップが期待できること、目標ごと自分の希望する科へ転職できるなどがその例です。看護師の場合、一概に転職が多いからと不利になることはないといいます。なぜなら看護師の仕事内容はこれまでの実務経験がものをいうからです。様々な科で経験を積んでいることで、多種多様な技術や知識を持っていると判断され、病院側としても頼りになる存在として歓迎されるケースがあるといいます。しかし、短期間で転職を繰り返し転職が10回以上あることや、続けて勤務した期間が1年満たないなどは例外ですね。

また転職で敬遠されがちな条件としては、「年齢」ですが、これは経験豊富ゆえ扱いにくいと判断されやすいといいます。しかし年齢が高い看護師でも夜勤が可能な場合や、コミュニケーション能力があり人間関係を築くことが上手な人などはその限りではありません。また、看護師経験が短い状態で「ブランク」が長いことですが、こちらもブランク可でも最近では歓迎しているところがありますので、研修、支援制度があるところなどでは問題ないでしょう。

転職回数が多く不安な看護師は、自分が経験し積み上げてきた実績や今後の抱負などもふまえ、自分が新しい勤務先で働くことでどのようなメリットをもたらすかアピールできると良いでしょうね。