看護師の転職では面接が大切

看護師の転職において、面接は大きな比重を占めています。
面接を行う目的は、大きく分けて2つあります。

・ 看護師の仕事に対する責任感があるかどうかを判断する
・ 基本的な看護技術が身についているかどうかを判断する

以下に、面接でよく聞かれる質問とその考え方を紹介します。

面接でよく聞かれる質問とは?

業界によって面接のパターンは変わります。
看護師業界も同じで看護師の面接には似たような傾向とパターンがあります。
ここではその傾向をしっかりと押さえた面接の質問を紹介します。

あなたの看護観について教えて下さい。

看護観とは、あなたの看護に対する考え方です。
この質問で、あなたが責任感を持って看護業務に取り組むことができるかどうかを判断します。

大学や専門学校などで看護学を学び、「どんな看護師になりたいか」更に深く考えた経験は、皆さんにもあると思います。
看護観は同僚、先輩看護師との出会いや、患者さんに接した経験によってより深まったり、変わったりします。
業務を通して学んだことはあると思います。

看護観に正解はありません。
キャリアの棚卸しをしながら、変わった部分、より深まった部分を振り返り、あなたの看護観を作って下さい。

これまでに経験した業務について教えて下さい。

経験した診療科や業務を確認することで、基本的事項が身についているかどうかをチェックしています。
これまでに経験した診療科や行ってきた業務について簡潔に答え、どのようなことに気をつけて業務を行ってきたかについて話せるようにしておくと、業務に対する積極性をアピールできます。

その他に、看護師として2年経験を積むと、3~4年目にはプリセプター(新人指導)を任せられます。
その他にも、様々な研修に参加する機会もあると思います。
業務以外にも、そのような経験があればしっかりと伝え、そこから学んだことを話すことも大切です。

インシデントの経験はありますか。

看護師の面接ならではの質問ですが、インシデント(ヒヤリ・ハット)の経験があるかどうかも、聞かれる事項の一つです。
医療事故につながりそうになったことがあるかという質問なので、もちろんないに越したことはありません。
しかし、あったからといって不合格になるわけではありません。
あれば、そのことを正直に答えて下さい。
その上で、看護師としてミスを起こさないために何を意識していたかについて、そこから何を学んだかについて答えることが大切です。

面接以外で自分をアピールする方法

何も面接だけで自分をアピールする必要はありません。
最近では、病院側も転職者に対する事前見学を受け付けるようになりました。これは、病院側と看護師ミスマッチをできるだけ少なくするという目的があります。こうすることですぐに辞める人の数を減らし、双方が納得しやすい方法となっています。

病院の事前見学の活用方法

病院見学では、実際の雰囲気を知ることができますし、電子カルテシステムなど実際に触れることなどもできます。
その他にも、こんな点を注意して見学しましょう。

・ 看護師同士のチーム連携はどうか
・ 看護師と患者さんのコミュニケーションが図れているか
・ 病院の衛生管理体制はどうか
・ 患者として見て、来院したいと思える病院か
・ すれ違った時に、挨拶をしてもらえるか

こういった要素をしっかりと見ることで、「どうしてこの病院で働きたいか」という志望動機を固めることにもつながります。
実際の面接でも病院見学をしたことで、さらに働きたくなったと意欲的な事を発言できればさらにGOODでしょう。

事前見学は、定期的にもしくは随時受け付けられているので、気になる病院があれば問い合わせてみることをおすすめします。
転職サイトに登録をされていたら、コンサルタント経由で申し入れることもできます。
この機会にしっかりと活用して下さい。

回答をしっかりとしたものにするために

面接は、自分自身をアピールする場です。
面接で質問されたことに対してしっかりと答えられたかどうかによって、採用されるかどうかが決まってきます。
最終的に転職の面接に臨み、そこで質問に答えるのは誰でもないあなた自身です。

自分だけで想定問答集を作っても、自分だけの答えはできません。
これまでにお世話になった同僚や先輩看護師、転職サイトのコンサルタント、身近にいる家族や看護師以外の友達に聞いてもらい、意見をもらうことによって、より自分の答えがはっきりしてきます。

しっかり考えて、自分の考えをまとめましょう。

いかがでしたか?
今回はかなり的を絞った面接のポイントとなります。
自分の看護観とはなにかをはっきり答えられる人はあまりいませんが、転職をする機会に考えてみてはいかがですか?