看護師は国家試験を受けて得る国家資格です。新卒で入ってきたばかりの新人も、20年も看護師を勤め看護師長となった人も看護師と呼んでいますが、看護師には資格によって種類が分かれています。

正看護師

一般的に私達が呼んでいる看護師は、正式には正看護師という種類です。高校を卒業した後、3年制の専門学校、または4年生の看護大学を卒業して国家試験を受け看護師になります。病院や研究施設での勤務、また経験を積む事で訪問看護師などになることが出来ます。

准看護師

正看護師に比べ中学を卒業した後に、2年間の専門知識を得る為に学校に行き、都道府県知事が与える資格を得て看護師として働くのが准看護師です。正看護師が自分の判断で看護ケアを行えるのに対し、准看護師は正看護師または医師の指示の元に看護ケアを行います。

助産師

出産をする際に分娩の介助や妊産婦と乳児への指導を行います。この種類の看護師は正看護師の資格に加え、助産師の国家資格が必要になります。

保健師

保健所や企業、学校の保健の先生などを行います。正看護師の資格に保健師の国家資格が必要になります。

認定看護師

また看護師の特定の分野の経験、専門知識それに、その分野で必要な技術を持ち合わせてると認められた看護師を認定看護師といいます。この認定看護師は日本看護協会からの認定で、がん化学療法と言った癌に関するものから、感染症の管理、緩和ケアや集中ケアと21の分野に分かれています。認定看護師として認められると、その分野の専門看護師として見なされます。認定を受ける分野で3年以上の経験、および看護師としての5年の経験を必要とし、指定の医療機関で専門知識を勉強する事になります。一度認定を受けても5年おきに更新しなくてはいけません。

専門看護師

認定看護師と同じように看護師として5年の経験、その分野の看護師として3年の経験が必要です。専門看護師は指定されている大学院の博士課程を修了する必要があり、現在癌看護、精神看護、地域看護や老人看護と言った11の分野で専門看護分野の専門家として高い知識、技術をもった看護師に与えられる物です。