新年度が始まると目標管理シートを記入して提出しなければいけない職場は多いのではないでしょうか。中にはスラスラと書けてしまう方もいますが、大半は何を書いたらいいのか悩むものです。適当に書いてしまって、自分がなにを目標にしたのか忘れてしまっては意味がありません。なかなか書けずに悩んでいる人は、はじめに目標管理をする意味について理解しましょう。

 医療現場における目標管理とは、医療機関をはじめ組織における経営計画を部署や部門に分け、個人個人が主体的に関わり、目標達成をするにはどうしたらよいか、何をしたらよいのかなどを明確にすることを意味します。

 職場側の経営方針・目標というものは大きく変わることはありませんが、看護部単位で毎年目標を修正します。それをもとに職場の年間目標が作成され、グループに分かれて活動や研究などを行います。個々のスタッフとしては、職場にどんなことをして貢献していくかをただ闇雲に行動するのではなく、計画を立てて行動・評価をしていくことが必要となります。

 目標管理シートを作成するうえでまずはじめに考えるのは、「年間目標でグループ分けされた自分の役割」です。例えば研究チーム、教育係、委員会などの活動について自分はどのようなことをして貢献したいかを目標として記入します。個人個人がしっかりとした目標を立てることで職場はもっと良くなります。

 次に目標管理シートに記入することが「自分がスキルアップするための目標」です。資格取得を目標にすることも良いですが、例えばどんな看護師になりたいか、苦手分野を克服したい、得意分野を伸ばしたいなど日々の業務への目標を立てることで、業務に対する自らの集中力の低下を抑えられます。目標を明確にして一歩ずつクリアしていけば、誰もが信頼する看護師へと成長できることでしょう。患者さんから信頼が持たれるように常に意識した行動を心がけることで、自らに責任感が自然とついていきます。