【看護師の夜勤で行うラウンド】
多くの人は、ラウンドと言われてもあまりピンとこないかも知れません。ラウンドとは、看護師をはじめ、医療の現場で使用される専門用語です。
複数の科からなる大きな総合病院になると、入院施設を有します。
入院している患者が就寝している時間帯に、患者の病状が変化したり異常が見られないかを確認するため、看護師は病室を見て回ります。
これをラウンドと言うのです。
ラウンドは、夜勤に入る看護師の業務の一つです。
【ラウンドの頻度】
ラウンドの回数や頻度については病院や病棟、診療科、入院患者の病状によって変わってきますが、多くの場合は、一時間おき程度の間隔で行われます。
看護師を題材にしたドラマで、看護師が懐中電灯を持って暗い病院内を歩き、各病室を見て回るシーンを見た事がある方も多いのではないでしょうか。あのシーンが、ラウンドです。
【ラウンド中にする事】
ラウンドの目的は入院患者の病状や身体に異変が無いかを確認する事であり、もし異常が見られた場合は看護記録に記録します。
夜勤中の看護師の役目は、就寝時の患者の健康を守る事であるため、気付いた事は責任を持って記録しなければなりません。
なお、ラウンド中に体位変換を行う事もあります。
【ラウンドをしない職場】
入院患者を抱えている病院でラウンドをしないと言う事は、基本的に有り得ません。
ラウンドは、必ず行われます。
ただし、診療科によってラウンドの回数が、少ないと言う事はあります。
ラウンドの回数が多いと言う事は、それだけ頻繁に健康状態を確認しなければならない、重篤な患者が多いと言う事です。
逆を言えば、病状がそれほど重篤ではない、自立度が高い患者が多い病棟で働いていれば、ラウンドの回数は減ります。
ラウンドは、見回りのために病棟を移動しなければならないだけでなく、異変を見落とさないようにと、ラウンド中は気を張る事になるので、ラウンドの回数が減るだけで、夜勤業務は随分楽になると言われています。