看護師は男女の比率は圧倒的に女性が多い職業です。そのため、結婚や出産によるキャリアの中断は特に珍しくなく、潜在看護師が問題になっています。しかし、子育てをしながらでも現役を続行している人もいます。看護師は残業や夜勤があったり、担当する診療科目によっては、時間の観念が無くなるほど非常に忙しい職場もあります。ママになったら、仕事より子育てを優先したいと思うのは当然のことですが、キャリアは中断したくないという気持ちを持っている人もいて、子育てと仕事の板挟みになって悩んでしまうこともしばしばです。両立させるには覚悟が必要ですが、折り合いをつけて働ける方法があります。
結婚・出産で退職を決める前に、とりあえず現行の職場に相談をするとよいでしょう。たとえば、日勤のみに代えてもらう、病棟勤務から外来勤務に異動を願い出る、パートタイム・アルバイト待遇にしてもらうなど方法はいくつもあります。対応してもらえない場合には、転職も仕方なしです。転職支援サイトなら、残業・夜勤なし、保育施設あり、時短など、ママさん看護師が働きやすい条件を提示している求人案件を探せます。たとえば大規模な病院は福利厚生もしっかりしていて、産休や院内保育園が整っていることも多いです。対して規模の小さい無床クリニックなら基本的に夜勤は無く、残業もほとんどありません。しかし、スタッフが少ない分、仕事量が多く忙しい場合もあるので、転職するなら情報はしっかりと収集することが大切です。
育児短時間勤務制度というのがあります。3歳未満の子育てをしている人が対象で、福利厚生が受けられ、1日6時間で常勤扱いされる優遇制度です。あまり知られていないのが現状ですが、制度を導入している病院があれば積極的に利用すると良いでしょう。また、入職先も病院にこだわらないことです。一般病院以外に看護師を必要としていて、子育て中との両立ができる職場はあります。たとえば、介護施設、老健、一般企業の医務室なら育児短時間勤務制度に頼らなくても、働きやすい施設が見つかります。
