街中の個人クリニックや、研究機関などでは平日勤務、週末は休み、基本的に日勤と言う職場もありますが、大きな病院、入院患者がいる病院や、入居者がいる介護施設などは24時間体制となっており、看護師も24時間常に常駐します。そのために仕事を行う上でシフトが組まれます。シフトには24時間を3つに分けた3交代と2つに分けた2交代があります。
以前は3交代が主流でした。3交代は、日勤、准夜勤、深夜勤と3つのシフトに別れています。そしてこの3つのシフトの流れが1日目日勤(午前8時半から午後5時)、2日目深夜勤(午前12時半から午前9時)そして最後の日に准夜勤午後4時半から深夜1時午後4時半から深夜1時)そして休みとなっている所が殆どです。1日の拘束時間は8時間ですが、シフトとシフトの間が非常に短く、特に1日目と2日目は8時間しかない為に十分な休息がとれないと、集中力が要求される診療科などでは、業務に支障が出てくるといった声も上がっています。
それに比べ2交代は日勤が午前8時半から午後5時、夜勤は午後4時半から翌朝9時までと言うシフトが殆どです。確かに夜勤の16時間は拘束時間が長く体力的に大変そうなイメージですが、夜勤の後に夜勤が続くという事は無いのでしっかりとした十分な休息を取る事が出来ます。シフトのパターンは日勤が2日続き、3日目が夜勤でその後休日と言ったもので、3交代よりもまとまった休日が取れます。夜勤の勤務16時間の内2時間ほどの仮眠を取るようになっています。確かに16時間の勤務と聞くとちょっと考えてしまいますが、しっかり働いてしっかり休むほうが精神的には良いかもしれません。そのために現在ではこの2交代のシフトを組んでいる病院の方が多くなっています。
3交代の場合、緊急な患者が入ったり、患者の様態が急変した事で残業となった場合休む間も無く働くことになり、精神的にもよくありません。また1日に3回看護師同士の申し送りがある為に連絡ミスも生じやすいと言った問題も出てきています。そのあたりが3交代から2交代へシフト変更している原因かもしれません。