看護師さんの間で多い悩みの一つと言えばワキガがあります。同僚がワキガで、同じ部屋にいる人たちが全員気分が悪くなったりおう吐してしまったりするケースも少なくありません。女性の場合、指摘して良いのかどうか判断に迷いますが、先輩看護師の意見を見てみると、そっとメモを差し出すなど、相手に配慮した忠告をしているケースが見受けられます。本人も自覚している場合がほとんどですから、相手を傷つけないように何か対処してもらうようお願いしたい所です。

ワキガの原因は体質や遺伝が考えられていますが、最近は食生活が欧米化してきたこともワキガを持つ人が増えてきた理由にあげられています。人の脇にはアポクリン汗腺とエクリン汗腺という二つの汗腺があり、ここから分泌される汗が皮膚やワキ毛にいる菌によって分解されてツンとする臭いを発生させてしまいます。この汗腺が多い人や汗の分泌量が多い人ほどワキガになりやすいと言われています。

最も効果的なワキガ治療は剪除法という外科的手術です。この方法でしたら皮膚を5cmほど切開し、汗腺を取り除くので強いワキガも根本から無くすことができます。再発する危険性もないので嬉しい限りなのですが、手術跡が残ってしまったり、体への負担が多かったりするので注意してください。入院の必要はありませんが、ダウンタイムが1週間くらいかかります。手術費用は30万円前後ですが、場合によっては保険が適用されて3万円前後になることもあります。迷っているのであればまず相談だけでもしてみましょう。

もう一つおすすめの方法としてシェービング法というものがあります。ワキガの程度が軽く多汗症の人におすすめの方法です。脇に1cm程度の穴を開けて臭いの元となるアポクリン汗腺を取り除きます。手術時間は1時間程度ですし、ダウンタイムも35日と剪除法よりも体への負担が軽いです。どうしても切らずにワキガを治したい場合は「ミラドライ」というメスを使わずにマイクロウェーブを使って治す方法もあります。まずは一度皮膚科に相談してみてください。