基本的に看護師は立ち仕事です。下手をすると、1日を通して座れるのは、食事の時間だけということも稀ではありません。ナースシューズが合っているかいないかによって、疲労度が違ってくるので、選び方のポイントを知っておくことは重要です。まず、ナースシューズは形状から3つのタイプに分けることができます。職場で指定されている場合もありますが、自由に選べる場合には、それぞれの特徴を考慮して利用すると、業務のスムーズな遂行に役立ちます。
もっとも多く見かけるのはサンダルタイプで、脱ぎ履きが簡単であること、かかとのベルトでサイズの調整がしやすいという特徴があります。素材によっては耐久性が不足する製品もありますが、手頃な価格帯が多いので買い替えやすいです。少しおしゃれなタイプにしたいという場合には、バンスタイプもあります。かかと部分が少し高いので、長時間勤務をすると、足の疲れ・むくみ・蒸れが気になることもあります。サンダルタイプと比較すると価格は少し高めに設定されています。人気が高まりつつあるのは、スニーカータイプです。軽くて滑りにくいのでフットワークよく動き回れるということから仕事用の履物として信頼性が高いです。スポーツ用は紐で縛るタイプがほとんどですが、ナースシューズはマジックテープ、ファスナー、伸縮素材を履き口に採用して、簡単に脱ぎ履きができるように工夫されています。また、蒸れに対処するためにメッシュ素材で作られたものもあります。
ナースシューズを選ぶポイントのひとつはサイズです。細かくサイズ分けされている製品もあれば、S・M・Lと大ざっぱに分けられている製品がありますが、普段用・おしゃれ用と比べると、長さ・幅ともに大きめに作られているのが特徴です。正常な足の形の人、外反母趾にかかっている人など幅広い足の悩みに対応しているのが理由です。初めて購入するときには、試着して、歩く、速足で歩く、しゃがむ、荷物を抱えてみるなどいくつかの動きを試して、履き心地を確認したほうが安心です。