「人間関係がうまくいかないこと」を理由に看護師の転職を考える人は珍しくありません。相性が合わないという程度であればそれほど気にする話ではありませんが、パワハラのレベルにまで達する場合、直ちに何らかの対応を取った方がいいでしょう。放っておくと事態が悪化する可能性があるので、精神的によくありません。

たとえばパワハラを受けた時どのような対応を取るのが有効かというと、職場の上司に相談してみることがあげられます。そもそもパワハラの事実を知らなければ職場側も対応の取りようがないので、信用できる人に包み隠さず知らせるといいでしょう。ただし、もちろんパワハラを行っている人本人が職場の上司の場合は相談しようがないので、注意してください。

それから上司への相談だけでなく、人事への相談も検討しておくといいでしょう。特に人事では社員が相談するための専用窓口を作っていることも多いので、適切なアドバイスがもらえる可能性が高いです。

上司や人事とコミュニケーションを取るのが嫌な場合は公的機関に助けを求めるのもひとつの手です。公的機関というのは自治体や組合が開設するものであり、直接どこかに行かなくともメールや電話を使ってオペレーターにパワハラについて相談することができます。自分と相性のいい公的機関さえ利用できれば、転職を有利にすすめることができるでしょう。

一番のパワハラ対策は「転職すること」です。話し合うだけでも十分変わってくるはずではありますが、転職すれば人間関係をゼロからスタ-トすることができる分、一からやり直しやすいメリットがあります。

またパワハラの事実を残しておきたい場合はその証拠を集めておかなければなりません。たとえば、会話を録音したり、日記をつけておくだけでも大分説得力が違ってきます。ただし、もちろんおおっぴらにそういったことはできないので、証拠を集めるとすれば次の転職先をある程度絞り込んだ後にした方が安全です。