看護師と倫理

看護師と言う職業を語る上で、「倫理」と言う概念は欠かす事が出来ません。

看護師は、常に倫理と言う概念と共に患者に接しています。

質の高い看護は、倫理なくしては有り得ない、と言っても過言ではないでしょう。

では、そもそも倫理による看護とはどのようなものなのでしょうか。

看護師の倫理とは、道徳や規範に則って看護を行う事です。

看護倫理を遵守する事で、より質の高い看護を提供する事が出来るようになります。

しかし「倫理」と言う概念には、人によって微妙な差異があります。

看護師という、人の命を預かる仕事をしている以上、明確な指針がなければ看護やケアに差異が出てしまう可能性もあります。

【看護倫理の歴史と倫理綱領】

看護倫理が提唱されるようになったのは、今から60年以上前の1953年になります。

今ほど医療が進んでいなかった時代ですが、質の高いケアを全ての患者が受ける事が出来るようにと、倫理綱領が策定されました。

倫理綱領を策定したのは国際看護師協会(ICN)であり、倫理綱領は世界で初めての国際的なガイドラインです。

また日本では1988年に、日本看護協会が10項目を策定しました。

内容は、看護師の基本的責任と人間性の尊重、差別なく看護を提供する事、プライバシーの保護、ケアの向上に対する努力などです。

【現在の日本の倫理綱領】

2003年になると、日本看護協会が、15項目の倫理綱領を策定しました。

これにより、全ての看護師が倫理綱領の内容を規範として行動し、患者に対して質の高いケアをしていく事が定められたのです。

その主な内容は、以下のとおりです。

人間としての尊厳及び権利を尊重する
国籍・人種・宗教・その他あらゆる要素にかかわらず平等に看護を提供する
患者との間に信頼関係を築きその信頼関係に基づいて看護を提供する
守秘義務を遵守しプライバシーの保護に努める
自己の責任と能力を的確に認識し自身が行った介護について責任を持つ

です

高い倫理感と責任感にたって、日々、看護師はがんばっています。