看護師は、数ある職種の中でも比較的年収の高いと言われる職業の1つです。将来的に少しでも資産を増やすために、資産運用をしようと考える看護師も増えているようです。
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arrow_orangeそこで、余ったお給料を上手く活用して、初心者が資産を増やすのに最適な資産運用方法について、考えてみたいと思います。

資産運用の種類について

まず代表的な例が、定期預金です。看護師の中でも、毎月のお給料の中から、何万円か積み立てている人もいらっしゃるのではないでしょうか。投資として考えていない人が多いですが、定期預金も立派な資産運用手段の1つです。

その他、あげられるのが、下記のものになります。

・ 外貨預金
・ 国債
・ 外貨MMF
・ 投資信託
・ 上場投資信託
・ 株式
・ J-REIT
・ 不動産
・ FX
・ 先物取引

リターンとリスクについて

リスクとリターン別に分けていくと、ローリスク・ローリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、ハイリスク・ハイリターンの3つになります。

ローリスク・ローリターン

・ 預金
・ 国債
・ 外貨預金

ミドルリスク・ミドルリターン

・ 外貨MMF
・ 投資信託、ETF
・ J-REIT
・ 株式
・ 不動産

ハイリスク・ハイリターン

・ FX
・ 先物取引

看護師に向いている資産運用とは?

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資産運用における利益の出し方は、次の2つがあります。

・ インカムゲイン
・ キャピタルゲイン

インカムゲインというのは、資産を保有することで利益を得ることをいいます。代表的な例としては、株式の配当金や家賃収入、国債・債権や預貯金の利子があります。得られる利益は小さいものの、確実性が高いのが特徴です。

一方、キャピタルゲインというのは、保有している資産を売買した際に出る差益を利益として受け取ることをいいます。代表的な例は、不動産や株式の売却益やFXや先物取引の売却益です。一回で得られる利益は大きいものの、常に利益を得られるとは限らず、タイミングによっては大きな損を出すリスクもあります。

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キャピタルゲインを得るためには、不動産や株式、外貨の状況を常に把握しておくことが大切なので、常に激務の看護師には売買を伴う資産運用は向いておらず、少額ながら確実に利益を得られる資産運用方法が向いているといえます。

ここからは、インカムゲインを得られる可能性のある資産運用方法について、考えてみたいと思います。

預金・国債

預金・国債の中でリスクが低いのは、円建ての定期預金と国債です。ただ、利息は低く、2015年3月現在の金利はメガバンクで0.02%なので、100万円を預けたとしても、1年後の利息は200円にしかなりません。

国債も同じで、固定3年・5年で0.05%、変動10年で0.26%です。少額の資金でも始められますが、あまりリターンは多くありません。
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arrow_orange外貨建ての場合は、銀行が倒産した際に保護されない、為替の推移によっては元本割れもあり得る、両替手数料が高いといったリスクはありますが、ドルやユーロといった外貨建ての定期を分散して持っている人が増えています。

投資信託・上場投資信託

株式投資との違いは、投資家が出資した資金を元に資産運用のプロが運用を行う点にあります。銘柄を指定しなくてもいいので、資産運用の入り口として選ぶ人が多いのが特徴です。

分散投資もでき、少額の資金でも始められるのが大きなメリットですが、リーマン・ショックのようなことがあれば、大きな損を出すリスクもあります。その他、売買をする際は手数料の他に信託報酬が必要となるので、少し手持ちの資金が必要になります。

株式投資・不動産投資、J-REIT

まとまった資金を持っている人向けの運用方法です。株式投資は、銘柄によっては100万円以上ないと投資できない場合もあり、自分で銘柄を指定しなければならないため、企業に対する知識・研究も必要になります。ただ、株主優待が受けられるので、それを目的に株式を長期保有している人もいます。

不動産投資は、購入した不動産を第三者に貸し出すことで家賃収入を得る、もしくは売買によって売却益を得ることです。J-REITというのは、投資家が出した資金から複数の不動産に投資して、そこから得られる売却益や家賃を配当金として受け取ります。

不動産投資は、実物に投資するので継続した家賃収入を得られることが最大のメリットです。また、購入時はローンを組むことになるので、少額からでも始められます。また、不動産購入時は団体信用生命保険をかけるので、生命保険代わりになります。

ただ、J-REITの場合は、市況の落ち込みに影響を受けやすいこと、価格変動リスクがやや高いことがデメリットです。また、不動産投資は借り手がいなければ家賃収入が得られないので、空室リスクを考えなければなりません。

資産運用に大切なこと

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それぞれにメリット・デメリットがあります。また、利益の出やすさ・出にくさもあるので、最初は少額で始めて、増え始めたら不動産投資なども組み合わせていくことを考えてみてください。

銀行や不動産業者などの営業がいろいろと勧めてきます。始めたばかりだと、そういったものに流される人もいますが、自分の身の丈に合った投資を行い、背伸びしないことが大切です。