平成24年現在、男性看護師の人数は63,321人で、全体に占める割合は全体の5.9%です。平成16年末時点で31,594人なので、人数としては倍増しているもののまだまだ少ないのが現状です。
男性看護師の給与事情とは?
男女含めた看護師全体の平均年収は、469万円です。看護師の場合、男女でそんなに多くの差があるわけではないので、これを男性看護師の平均年収と考えてもほぼ差し支えありません。
ただ、これはあくまでも全体の平均年収となるので、年収を年代別に分けて考えてみたいと思います。
20代後半男性看護師の平均年収 約444万円(月給31万円、賞与75万円)
30代前半男性看護師の平均年収 約497万円(月給33万円、賞与98万円)
30代後半男性看護師の平均年収 約523万円(月給36万円、賞与89万円)
40代男性看護師の平均年収 約516万円(月給35万円、賞与96万円)
50代男性看護師の平均年収 約574万円(月給39万円、賞与105万円)
一般企業の会社員の平均年収は、以下のようになります。
20代後半 371万円
30代前半 438万円
30代後半 499万円
40代 603万円
50代 639万円全世代平均 469万円(男女平均 414万円)
全体の平均で見ると、ほぼ平均となり、一般企業の会社員として低いとはいえません。年代別で見ると、20代~30代で比較した場合、看護師の年収・給与は一般企業の会社員と比べると多いといえます。しかし、40代~50代を見ると、一般企業の会社員の方が年収・給与で上回っていることが分かります。
40代~50代で下回ってしまう理由
まず、20代~30代で上回っている理由としてあげられるのは、病院に勤めている場合は夜勤があることで、各種手当の金額が一般企業の会社員に比べて多いことが一因にあると考えられます。
一方、40代~50代で下回ってしまう理由として考えられるのは、一般企業であれば40代以降になれば悪くても係長、出世する人であれば課長や部長といった上級役職に昇進しています。
看護師にも、一般企業でいう役職に相当するものとして、主任や看護師長、もしくは副部長や看護部長などの役職があります。男性看護師が増えてきているのは確かです。しかし、依然として看護師の人数は女性の方が圧倒的に多く、現在でも94%は女性です。
看護師にも、主任や看護師長、副部長、看護部長などのような役職がありますが、看護師の人数から見ても、それらの役職につくのは圧倒的に女性の方が多く、男性でその役職につこうと思えば、よほど優秀でないと難しいのが現状です。
病院にも医事課がありますし、一般企業のように経理や総務、人事といった部署もあります。そういった部署であれば、課長や部長に昇進する割合は、男性の方が圧倒的に多くなるので、同じ病院内でも男性看護師より、医事課などの職員は役職手当がつく分、年収も上になるのが現状です。
男性看護師が年収を上げるためには
男性看護師が年収を上げることができないのかといえば、決してそんなことはありません。男性の平均、男女平均で見ても、決して低いわけではないですし、看護師は非常にやりがいの高い仕事です。
男性は女性と違って、結婚や出産などの節目で退職することはありません。看護師の仕事を続ける上で大切なのは、自身のキャリア形成をしっかりと考えることです。
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