点眼の方法とケア
■点眼の目的
眼の乾燥や感染時などに必要薬剤を眼に行き渡らせるため
■点眼の方法
②上を向き指で下まぶたを軽く下に引き、まぶたやまつげに点眼薬の容器が触れないように1点点眼をおこなう。点眼薬の滴数は1滴でよい。もし失敗した場合はもう1滴点眼をおこないます。
③点眼薬が眼の全体を覆うようにまばたきを2~3回おこなう。
④溢れた点眼薬は清潔な布かティッシュで拭き取る。
⑤点眼薬が鼻の奥に流れていかないように、目を閉じながら1分間程度目頭を軽く押さえる。
※片手点眼法:点眼容器を持った手のあいている指(小指と薬指) で下まぶたを下げながら片手で点眼する。
※両手点眼法:点眼薬を持たない方の手の指で下まぶたを下に引いて、もう一方の手で点眼薬を持ち点眼する。
①座ってもらいおこなう場合は顔を上に向けてもらい、寝た状態や膝に頭を乗せた状態の場合はそのままでおこなうことが可能です。
②清潔な布やティッシュを目の下に置き、人差し指と親指で優しく上まぶたと下まぶたを開く。このとき、下まぶたにティッシュがかからないように指で軽くティッシュを押さえます。
③目の中央に点眼薬を1滴落とします。子どもの場合、点眼薬の先端が視界に入ると怖がることがあるので、下から視界に入らないように落とすとよい。
④目を閉じてもらい、ティッシュの上から目頭を軽く1分程度押さえます。
⑤流れ出た点眼薬はティッシュで拭き取る。
複数点眼する場合
複数の点眼薬を使用する場合は、複数の点眼薬を同時におこなうと効果が薄れるため、全く違う時間におこなうか最低でも5分以上は間隔をあけて点眼をおこないます。
点眼をする時間
平均の点眼処方回数は4回程度ですが、2~5回の間なら回数の変動は可能です。ただし、医師から回数の指示が出ている場合は指示通りに点眼をおこないます。ドライアイの場合の点眼は、乾燥を感じたときに複数回点眼をおこないます。
1日2回の点眼の場合は12時間おきに、1日3回の点眼の場合は8時間おきに、1日4回の点眼は6時間おきに点眼をおこなうのが一番よいが、実際には起床時、就寝時、日中に2回とわけて点眼をおこなうとわかりやすいです。
注意点
・用法、容量を守ること。・複数の人で点眼薬を使いまわさないこと。
・容器に記載されている使用期限を確認して使用期限を守ること。
・いったん開封した点眼薬は1か月以内に使用し、その間使わない期間がある場合は冷蔵庫で保存すること。
・副作用が出たときはただちに中止、医師に報告すること。
・点眼の保存方法(冷暗所、遮光など)に注意すること。