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海外看護師の海外勤務はスキルアップができる!
まず、海外でも働き先の一つとしてあげられるのは病院です。
しかし、病院で働くといっても、日本と海外では看護師の地位は大きく異なります。
海外では看護師や医師、様々な職業が対等な立場
一言で医療職といっても職種は幅広区ありますよね。
医師、薬剤師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語療法士、検査技師など様々な職業があります。
これらの他にも、病院によっては社会福祉士などのケースワーカーも在籍しています。
日本の医療界と大きく違うのは、海外ではそれぞれ独立した職業として対等な立場なこと。
一方、日本の医療界では医師の立場が一番高い環境下。
その下に薬剤師などの職員がおり、医師以外は医師の指示に従うだけというイメージが未だに根強く残っています。
それぞれの立場に立って意見を出し合うのが一般的です。そういった点では、それぞれの治療感や看護観のようなものをぶつけあうことができます。
海外看護師が病院で働くのは非常に魅力的といえます。
海外では「看護職」に専念できる環境がある
日本の医療界では看護の仕事以外にも、雑用やカルテの整理などの様々な業務を看護師が行います。
一方、海外の病院では、雑用といわれる仕事は看護助手が全て行っています。
そのため看護を行う専門の看護師、雑用をする看護助手とは分けられています。
看護師は患者のケアのみに専念できる環境があるのです。
看護の仕事に集中できることから看護師としてのスキルアップが見込めます。
例えば、日本では看護師が医療行為を行う際は、医師の指示のもとで注射や点滴を行いますよね。
アメリカではナースプラクティショナーという上級看護師になれば、看護師が聴診器を下げていることもあります。
このように、海外では同じ看護師でも地位が様々あります。
ニュージーランドではクリニカルナーススペシャリストという医師と看護師との仲介役のような人や患者は担当せず、看護師のサポートを行う役割の看護師もいます。
このように、海外では日本にはない様々な役割を持った看護師がたくさんいるのです。
また、海外でも日本と同じく高齢化社会の問題はあります。
そのため、看護師の就職先として介護福祉系の働き先も多いです。
看護師でも介護施設や老人ホームを就職先に選んで就職する看護師も増えているようです。
海外水準の高い医療を経験できる
海外の医療は日本の医療界とは大きく異なります。
例えば、海外の病院はテロ対策や外来種の病気への対策などが日本よりも行われています。
大学との学術研究も進んでいるところも。
そのため、医療知識や医療行為が違っていたり、行える医療行為の範囲が広いことなども挙げられます。
こういった経験から、多くの知識や知恵を得ることができます。
臨床経験以上のものを得られることから、海外水準の医療を体験できるのです。
海外で働くために必要な資格や要件とは?
海外で働いてみたいと考える看護師は年々増えています。
学生時代から海外で働いてみたいという思いを持ち続けている方。
そして、日本の医療現場で臨床の経験を積んでいった上で海外の医療に興味を持つ方も増えています。
医療の現場は国によって千差万別。
たくさんの医療をみて経験を得たいと考える野心家な看護師さんも多いのです。
そこで、海外で働くために必要な資格などの条件についてまとめていきたいと思います。
グローバルに働くことができるために必要な看護師資格
まずは海外でグローバルに働くために、看護師に求められる資格や要件を確認しましょう。
・日本国内の看護師免許取得
・病院等で看護師として5年以上臨床経験を積んでおく
・英語力があることの証明(TOIEC、TOEFLなど)
この3つが備わっていれば、海外でも看護師として働く予定がことができるでしょう。
臨床経験に関しては長ければ長いほど良いですね。
海外への留学赴任の場合は、必ず事前に数年働いている人を求むとの条件が差し出されます。
そこで、5年以上の経験があれば安心ですね。
そして日常生活だけでなく、緊急時においても英語力(外国語)が必要となります。
そのため、会話スキルまで高めておかなければなりません。
その資格として外国語の資格が証明になるのです。
その他、各国で留学時に必要な資格・要件もある
中には現地の正看護師の資格を取得することが必要な国もあります。
国によってその対応が異なります。
登録審査を経て許可が降りれば、登録することで看護師として働くことができる国があります。
そのため、事前調査が必要になります。
人気の海外留学先の代表国を5つご紹介します。
・アメリカ
・カナダ
・イギリス
・オーストラリア
・ニュージーランド
こちらの5カ国が人気の留学先です。
これら主要5カ国では、必要な資格や要件は下記のようになっています。
学歴によって取得方法が異なる:オーストラリア、ニュージーランド
登録審査を経て資格が取得できる:イギリス
それでは、より詳しく見て行きましょう。
人気就業先5カ国で看護師になるには?年収や必要資格も知りたい
看護師資格などの他にも、就労する国によって必要な資格は変わります。
それでは先ほどの人気5ヶ国を対象として、海外看護師として働くまでの道のりを書いていきます。
ちなみに日本の月収は諸手当込みで22~23万円ほど、平均年収は380万円ほどになります。
海外留学時の年収とくらべてみましょう。
アメリカで看護師として働きたい!
アメリカの場合は、まずCGFNSという試験に合格することが必要になります。
このCGFNSという資格は、一種の試験です。
GGFNSに合格することで、看護学校卒業レベルの知識をすでに有していることを証明することができます。
受験には高校と看護学校の卒業証明書、正看護師の資格の証明する書類が必要になります。
CGFNSに合格すると、NCLEX-RN(アメリカの看護資格試験)の受験資格を取得できます。
合格すれば、アメリカの正看護師の資格が取得できます。
ただ、アメリカと日本では看護教育のカリキュラムが大きく異なっています。
そのためアメリカの大学の看護学部に留学して、教育を受けなおそうと考える人も多いようです。
留学するためには、英語力が必要です。
その英語力を証明するためには、TOEFLの受験が必要です。
スコアの目安として、580点以上と高いレベルの語学力が求められます。
しかし、これはあくまで基礎資格。
その他にも州ごとに求められる資格があるので、その点については事前に確認しておくことが必要です。
正規留学にはグリーンカード(永住権)やワークビザの取得が必要です。
これらの権利を獲得したら、晴れてアメリカで看護師として就業できます。
また、アメリカの場合は永住権やビザの取得が、近年非常に厳しくなっています。
正看護師の資格を取得できても、なかなかこの永住権を取得できない人も多くいますので、この点は注意しておきましょう。
アメリカの看護師の年収|300万円~1,000万円
アメリカは典型的な実力社会なので、年収も個人の実力に応じて大きく左右されます。
その他にも、勤務先の病院にもよって変わるのが実情です。
アメリカに留学している看護師の年収の幅は約300万円~約1,000万円。
アメリカで働く場合は、割と年収が高い傾向にあります。
ただし、退職金やボーナスなどはありません。
これは、アメリカでは看護師の地位が高いことに起因しています。
時には治療方針をめぐって医師と対等に意見交換することもあるほど。
そういった点でも高待遇になるのも納得行くところです。
そのため、看護学部の入学は狭き門となりがちで、留学して正規留学するのは難しいと言われています。
また、アメリカの場合は、成果に応じて支給される部分も非常に大きいです。
そういった点からもがんばった分だけ年収も増える、まっとうな仕組みになっています。
カナダで看護師として働きたい!
カナダの必要資格においても、アメリカとほぼ同じ審査方式です。
日本で取得した正看護師の資格や出身校の成績証明書が見られます。
学歴による基準があり、カナダでの正看護師認定基準に該当するかどうかの審査を行います。
また、語学力を証明するTOEFLの点数についても、アメリカと同じく580点程度の語学力が必要となります。
そしてカナダでは、カナダ国内の大学が実施するパスウェイプログラムを受講することで、認定基準を満たしたと判断されます。
こちらの受講を満たせば看護師試験の受験資格を取得することができます。
カナダは長年、移民や海外からの留学者の受け入れがとても多いと有名な国です。
ところが近年ではカナダの永住権や市民権を持つ人に、優先的に入学許可が出される傾向にあります。
そのため、留学してもなかなか許可が出ないことが多いようです。
以前より働き口が狭くなったのが難点です。
オーストラリア、ニュージーランドで看護師として働きたい!
オーストラリアやニュージーランドでは、少し事情が異なってきます。
まず、英語力については、IELTS(各カテゴリーで5.5以上、かつ全体で6.5以上)もしくはOET(医療関連英語に関する試験)を受験することで証明します。
例えば、日本の大学(看護学部)を卒業し、かつ一定の実務経験ありの場合。
一定の英語力の基準を満たしていれば、直接正看護師資格の書き換え申請を行うことができます。
一方、短大や看護専門学校を卒業して看護師になった場合。
その場合は現地の大学(看護学部)に編入して勉強する必要があります。
このように、学歴社会が強く根付いているのです。
ただし、オーストラリアやニュージーランドでは、資格申請後に実習を行う必要があります。
中でもニュージーランドでは実習先の確保が難しくなっているので、今はオーストラリアの方が資格を取得しやすいようです。
語学力に関しては足りていなくても、語学学校で英語を勉強することができます。
31歳未満であれば現地で看護助手として働きながら、語学研修を受けることも可能です。
そういった点でもオセアニアの2ヶ国は、資格が取得しやすいといえます。
アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの3ヶ国では、最低でも2~3年の渡航期間が必要です。
その点が海外看護師として働くためのハードルとなります。
オーストラリアも看護師の地位が非常に高いと言われています。
やはり、大学の看護学部への入学は非常に難しく、初任給で比べてみても日本のそれとは桁違いです。
オーストラリアの看護師は、初任給が40万円ほどで、年収にすると500万円ほどはあると言われています。
平均年収で見ても500万円~700万円で、日本の看護師と比べるとかなりの高給といえます。
ただし、アメリカと同じく退職金やボーナスはありません。
また、日本以上に労働環境は過酷なことが多く、オーストラリア国内でも大きな問題となっているようです。
イギリスで看護師として働く!
比較的看護師資格取得までのハードルが、それほど高くないのがイギリスです。
イギリスでは、看護師不足が大きな問題となっています。
そのため、外国人看護師の受け入れを積極的に行っています。
イギリスで働くためには、まず働けるだけの語学力を持っているかどうかが基準となります。
これは、IELTSを受験し、各カテゴリーで5.5以上、かつ全体で6.5以上を満たす必要があります。
その上で、NWCという審査機関に下記書類を提出します。
・出生証明書
・推薦状
・成績証明書
・IELTSの証明書
これをもとにして、イギリスで看護師として働けるだけの能力を有するかどうかの登録審査を行います。
しかし、審査には約130日かかる上、非常に厳しい審査を要します。
この長い審査に通れば、イギリスの正看護師資格を得ることができ、晴れて就職ができるのです。
イギリスで働く看護師の平均年収は、約350万円~500万円と言われています。
日本の看護師よりやや少なめか、同じ程度です。
ただし、イギリスも他国同様、ボーナスがありません。
そういった点では、多少物足りないと感じる人もいるかもしれませんね。
代わりに休暇が多いので、長期休暇を取って日本に帰国する看護師も多いようです。
バケーションがあるため、プライベートや観光、旅行などが楽しめるゆとりのある環境です。
語学力の基準さえ満たしていれば審査を経て試験なしで看護師として働けるイギリス。
ゆとりを持って働きたいと考え、イギリスでの就労を希望する人も多いようです。
そのため、海外留学勤務にとてもオススメできる国と言われています。
海外看護師の年収をアップさせるコツとは?
海外看護師の場合は、実力主義です。
日本人でもしっかりとした語学力があり、かつ看護技術が高いと認められれば、かなりの高収入を得られる可能性もあります。
ただし、勤務先の病院や地域にもよってこの指標は変わります。
海外では保証が少ないため、給料体系や手当なども減らされてしまうこともあります。
また、海外は年俸制で日本のように賞与という概念はありません。
あくまで高い成果を残した人に対して与えられるご褒美のようなものと言われています。
これについても、主要国ごとに紹介していきます。
海外勤務から帰ってきた時のメリット&デメリット
日本に戻って来たときのメリット
1)海外水準の医療現場を経験できる
日本に帰国した時のメリットとしては、まず海外の医療事情を知っているということがあげられます。
もちろん、日本でも高い水準の医療現場もたくさんあります。
しかし、看護の知見が広いのは大きなメリットです。
日本の看護師の仕事だけでは得られない多くの経験と知識を得ることができるのです。
海外では日本では認められていない、医療行為を行うことができます。
日本ではその経験を活かす機会は少ないかもしれません。
海外では日本では行われていない移植手術やまだ行われていない最先端医療に触れる機会もたくさんあります。
本当の意味での国際基準を知ることができますよ。
これらの能力は緊急時や働いている何気ないときなどでも役に立つことも多いはず。
海外での経験は臨床経験以上のものを得られているかも知れません。
2)日本の医療を客観的に見ることができる
日本の医療施設のいいところ・悪いところを知るという上でも、海外看護師として就労を経験することはいいことです。
例えば、看護師として海外の労働環境に触れる機会を持てます。
年俸制で実力社会の海外は実力を知ることもでき、個々のやる気や勉強したい気持ちを引き出します。
その反面、ボーナスや生活の保証が希薄でもあります。
日本の制度や医療の善し悪しを客観的に判断できるようになりますよ。
3)語学力や対応力など多くの力が養われる
まずは日本とは異なる異文化での仕事になるので、仕事以外の面でも間違いなく語学力を身につけられます。
異文化交流を経験できる点で、人間として貴重な体験ができるという点があげられます。
そして、海外の看護師は日本以上にビジネスマンです。
海外はどの職業も立場がそれぞれ確立されています。
そのため、専門職ではあっても他業種との関わり合いが多いのです。
日本の看護師は社会的な側面はあまり持ちあわせていないと言われます。
日本の医療現場は特殊な環境です。
そのため、本当の社会経験を知る機会が少ないです。
一方、海外では多くの職業や職種の方々と看護の仕事を通して関わることができます。
その上、海外での社会経験を積むことができるのです。
日本に戻って来たときのデメリット
看護師の職業的地位が高いところで働いていた場合、日本の看護師という職種にやりがいを感じにくくなるということがあげます。
これは、特にアメリカやオーストラリアのような環境で勤務していた人が感じやすい傾向にあります。
アメリカなどでは看護師も対等な立場で、医師と治療方針などのことで意見を交換する機会も多く見られます。
しかし、日本ではまだまだ医師の指示に従って業務を進めるという考え方が一般的。
海外での勤務に慣れてしまうと、そのような点で物足りなさを感じてしまうことがあります。
【必見】海外で働く夢を実現させるための近道はこれだ!
最後に看護師が海外で働く働く夢を実現させるための近道を調べました。
近道は以下のこの2つです。
・海外研修制度を導入している病院へ転職する
・転職コンサルタントへ海外勤務の相談をする
それでは、詳しく見て行きましょう。
海外研修制度を導入している病院とは?
海外勤務に近道な1つめの方法は、海外研修制度を利用すること。
各病院が最新技術をスタッフに学ばせるように海外研修ができる海外研修制度を導入している病院があります。
この制度を利用して海外で働く実感と経験を積むことができます。
海外制度が充実している有名病院としては静岡がんセンターです。
この病院は毎年2名から3名の看護師を海外研修サポートしており、交通費や研修費などをすべて病院が負担してくれます。
他にも狭山病院や名古屋協立病院、千葉中央メディカルセンターなども同様です。
探せば東京以外の病院でも同じような海外研修制度をしている病院がたくさんあります。
ただし、「優秀な人に限る」「勤続年数5年以上」などの要件がある場合もありますのでご注意ください。
転職コンサルタントに海外勤務の相談をしてみるのが最も近道!
海外に今すぐ行きたい!
少しでも早く海外のことを考えたい!
確実に海外勤務がしたい!
そのように考える方に最もオススメな方法は、転職コンサルタントに相談することです。
転職コンサルタントとは看護師の転職サポートを運営している会社です。
有名な転職サイトとして、『看護のお仕事』、『マイナビ看護師』、『ナース人材バンク』などがありますね。
転職サイトのコンサルタントは何人もの看護師の転職サポートをしています。
看護師が転職をすサポートのプロ中のプロです。
海外で働きたいという看護師の相談も過去にたくさん応じてきているため、実績やノウハウも積んでいます。
転職サービスに登録して海外で働きたいと熱意を伝えましょう。
手続きも含めた海外転職のサポート、さらには海外勤務を終えた後の国内での転職サポートにも応じてくれます。
看護師としての海外留学や転職の一番の近道と言えるでしょう。
海外勤務に興味があればぜひ挑戦してみましょう!
海外看護師として働くのは、日本人にとって大きな壁があるのは確かです。
しかし、海外の看護師として働いてみることで、国内では経験できない貴重な経験を積むことができることは確かです。
興味だけで働けるほど甘いものではありません。
しかし、少しでも海外で働きたいという思いがあるのなら、看護師であればその夢が叶えられます。
ぜひチャレンジしてみることをオススメします!
ただし、海外は国内とは違って必須のライセンスや要件が異なります。
しっかりと受け入れ先などを調べた上で、準備することをおすすめします。
受け入れ先を見つけるのが難しい、手続きはどう行えば良いか分からない。
どの国に行こうか未だに迷っている・・・。
海外勤務への悩みはたくさんあることでしょう。
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