看護師として働くにあたって、派遣という雇用形態で働くことを選択する方も増えています。派遣として働くことに対してメリットもありますが、やはりデメリットもありますし、正職員と比べるとやはり優遇されていないと感じる点も出てきます。
そこで、看護師として派遣という雇用形態で働くことのデメリットと正職員と比べて優遇されないポイントについてまとめてみたいと思います。
派遣で働く看護師のデメリットとは?
派遣で働くことを考えた時、正職員では選べない仕事があるなどのメリットがありますが、やはりデメリットも存在します。
派遣で働く際にデメリットとして指摘されやすいのは、やはりこの点です。正職員として病院や施設に入職した場合、雇用期間の定めのない職員として雇用契約が結ばれます。そのため、休みが著しく多い、勤務態度不良などの理由がない限り、簡単に解雇されることはありません。
しかし、看護師が派遣されるケースは、正職員が産休などで休職している場合に、その代替職員として勤務する場合など限られてきます。そのため、その職員が復帰してくるまでなど有期雇用(期間の定めのある)契約となります。
その他、正職員が定着しないことで人員が不足している病院など、体制に問題があると考えられる病院に派遣される可能性もあるので、そういった点には注意が必要です。
前項目と少し重なりますが、派遣の労働契約は、期間に定めのある有期雇用契約になります。また、法律によって、看護師は休職中の職員の補充や、世帯収入が一定以上あるなど、派遣に際しての条件が定められています。
そのため、前述のように、契約満了時に人員が充足されていれば、派遣看護師は最初に雇用を打ち切られる可能性があります。
その他にも、病院での派遣は人員が不足している時期の補充として確保される傾向にあるため、人員が余ってくると途中で契約を解除されるといったケースも出てきます。
不安であれば、事前に短期契約になってしまう可能性が高いか、更新してもらえそうかどうかなど確認しておいたほうがいいかもしれません。
正職員として入職した場合、年1回は昇給の機会、年2回は賞与が支給される機会があります。しかし、派遣看護師の場合は、昇給する機会や賞与が支給される機会がありません。そのため、時給×働いた時間がお給料の総額となり、さらに×12ヶ月が年収の総額となります。
ただ、夜勤専従看護師や応援ナースであれば、一勤務あたりの支給額もかなりいい場合もあるため、派遣であっても正職員並み、もしくはそれ以上のお給料になる場合もあります。
正職員と比べて損すると感じる点は?
正職員であれば、病院が加入している健康保険や厚生年金に加入します。対して、派遣社員の場合は、派遣会社で用意されていれば、派遣会社の健康保険や厚生年金などに加入することになります。
また、一定期間働くと、派遣会社から有給休暇が支給されますが、短期雇用の場合であれば、有給休暇が支給されないこともあります。その場合は、お休みした場合も無給となり、その分お給料が減ってしまいます。
その他、病院によっては交通費の支給がない場合もあります。その場合には、保険と同じく、お給料の中から定期などを購入する必要があります。
これも、人によって異なりますが、あまり社交的な性格でない看護師さんの場合、疎外感を感じることで、せっかく働いていても人間関係を築きにくいと感じることがあるかもしれません。
正職員がみんなそのように見ているとは限りませんが、お互いに接しにくいと感じながら仕事をしてしまうと、壁のようなものができてしまうこともあるかもしれません。
少しでも職場に溶け込むために、自分から声をかけるなどの工夫が必要ですね。
最後に
デメリットや優遇されにくいポイントについて書いていきましたが、あなたの気持ち一つで切り替えられる点もありますし、派遣される場所の問題についても、少しでも自身の評価を高めておくことで解決できる可能性もあります。