転職を機にして、上京して東京で1人暮らししながら働いてみたいと考えている看護師さんは多くなっています。そこで気になるのは、東京で1人暮らしするのにどれくらいの月収が必要かという点ではないでしょうか。
というわけで、寮生活で暮らすために必要な月収の目安について、実例をあげながら考えてみたいと思います。
最近の寮の実情とは?
病院側も従来の寮を新しく建て直したり、徒歩で通勤できる範囲内にマンションを借り上げたりして、少しでも長く働いてもらえるよう、かつ優秀な看護師に入職してもらえるようアピールポイントに利用している病院が多くなっています。
寮であれば、独身で卒後5年以内などの条件を設けているところが多く、借り上げ住宅であればワンルーム・1Kや2LDKなど、独身者~妻帯者まで入居できるようになっているところもあります。入居できるかどうかは、病院ごとに設定している条件を満たしているかどうか、空きがあるかどうかにもよるので、その点はしっかり確認する必要があります。
寮費はお部屋のタイプにより様々で、寮であれば1万円台から、借り上げ住宅であれば2万円~4万円くらいまでとなっているところが多いようです。但し、多くの病院で住宅手当が支給されているので、それと相殺すれば1万円~2万円台が実質的な負担額となります。
光熱費や食費などの相場は?
当然ですが、電気・ガス・水道といった光熱費や食費は、毎月の給料からきちんと支払わなければなりません。項目ごとに、およその目安となる都内で一人暮らしでの平均支出額を書いておきます。
・ 水道光熱費 9.5千円~1万円
・ 食費 3万円~4万円
・ 通信費 7.5千円~8.5千円
電気はエアコンを使用するかどうかで違ってきますし、ガスは冬の方が高くなります。およその目安ですが、毎月の生活コストとして5万円~6万円前後、寮費(家賃)が3万円とすると、8万円~9万円程度がほぼ固定で支出される計算になります。
上記は、あくまで借り上げ住宅に入居した場合で、病院が建てた寮に入京する場合は、少し話が違ってきます。使用料に応じて実費を負担するケースもあれば、一定の金額が寮費として給与から控除されるケースがあり、これは病院や施設により異なるので、しっかりと確認することが必要です。
交際費や娯楽費の相場、必要な月収の目安は?
総務省の平成27年7月~9月期の家計調査によると、その他の出費平均は下記のようになります。
・ 交際費 1.8万円
・ 教養、娯楽費 1.7万円
・ 洋服、靴など 1.1万円
・ 仕送り、貯金など 3万円(財形貯蓄がない場合)
これらの項目については、個人の趣味やライフスタイルによっても変わってきますが、8万円くらいは、交際費や娯楽費として消費されると考えられます。
家賃を含めると、毎月15万円~17万円くらいが必要経費となります。毎月支給される給与からは、社会保険料や税金が控除されるので、手取りで26万円~28万円くらいあれば、お金の心配をせずに暮らせる目安になるのではないでしょうか。
趣味やライフスタイルと照らし合わせてみましょう
ここで上げた金額は、あくまでも全体の平均額となります。実際の支出額は、趣味やライフスタイルによって変わってくるので、何にお金をかけたいと思うのかについてしっかりと考える必要があります。
また、一人暮らしを始めたばかりの時は、一度家計簿をつけてみてはいかがでしょうか。あなたの出費傾向や予定外の出費について把握できますよ。
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参考
家計調査報告(家計収支編)―平成27年(2015年)7~9月期平均速報―
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/shihanki/pdf/gaiyou.pdf