目的
患者の全身状態を把握し、手術が安全に行う事ができるように準備する
準備物品
・オペだし用の申し送り表。(前日までにしなければいけないことができている確
認。またオペだし当日自分が行った事に関しては記載していく)
・ルート確保(留置針、固定テープ、アルコール綿、駆血帯)
・点滴準備
・バイタル測定の準備物品(血圧計・体温計・聴診器・SPO2)
・病衣
・グリセリン浣腸
・酸素(酸素は手術を受ける全ての患者さんには行いません。医師が指示をした方のみ行います)
確認事項
・全身清拭もしくは入浴介助を行う。
手術を行う前日には全身を清潔にしておく必要があります。
入浴できる人は入浴をし、できない場合は、洗髪・清拭・手浴・足浴を行います。
・爪切りを行う。
爪切りを行うさいには、マニュキュアやジェルネイルなどのネイルをしていないかも確認してください。爪
は、観察するさいにも必要な項ですし、爪が長いと、怪我をするリスクが高くなるので注意してください。
・排便コントロールを行う。
手順と実施方法
1.患者さんの情報収集を行う。オペ出しの申し送りもあるので、既往歴・現病歴をはじめとする患者さんの情報はきちんと頭に入れておいてください。もしも覚えることができない場合には、メモをとっておくことをお勧めします。
2.オペだし用の申し送り表をもとに、観察項目や処置内容を記載していく。
食事をきちんと止めているか、内服薬で飲むべきもの飲んではいけないものをきちんと行えているかを確認んする。
3.排便コントロールを行う。前日までの排便コントロールのみを行う場合と、当日にも排便コントロールを行う場合とがあります。手術当日朝に排便があれば手術当日の排便コントロールは行わないようになっています。ですが、手術当日に排便コントロールを行っても排便を認めない場合には、医師に指示を仰いでください。
4.オペ着に着替える。その際には、オムツもしくはT字帯も着用する。更衣の介助を行うのは1人もしくは2人で行う。ベット上安静の方など、ADLが低下している場合には無理して1人で行うのではなく2人で行うようにしてください。更衣するさには、時計屋指輪、眼鏡、義歯など全て取り外してください。家族がいる場合には、家族に貴重品を預け、家族のいない場合には金庫に入れておく。
5.病室から手術室へ移動する。
移動手段としては、基本的にはベッド移動です。手術前から点滴をしている場合があり、また病衣に慣れていない患者さんには転倒リスクもあります。安全に手術を行うためにも、手術前には安静にしていただく必要もあります。
移動する時間ですが、オペ出しの時間を確認し指定されている時間には必ずオペ室へ着くように出棟してください。
6.手術室に行くまでの間に、患者や家族が抱く不安などがあれば傾聴してください。そして、出棟する際にも希望があれば、家族と一緒に手術室まで移動してくだい。
7.手術室の看護師に申し送りをする。
・名前
・年齢
・既往歴
・現病歴
・疾患名
・オペする部位
・その他、特記事項があれば申し送ります。
注意事項
・整形外科のルート確保の際ですが、医師の指示によってルート確保する場所を決められている場合があります。例えば、左足のオペの場合には右腕にルート確保するといった具合です。ですので、血管があるからといって左右どちらにするのかではなく、医師の指示に従ってルート確保してください。
・以前までオペ出しの前には飲食原因となっていましたが、最近では医師の指示のもとに内服薬を行う場合があります。ですので、どの薬を止め、どの薬を飲むべきなのかをきちんと医師に確認してください。
・手術する前の貴重品管理がトラブルになることがあります。本人と一緒に確認しながら行わなければ、看護師に疑いの目を向ける患者さんもいらっしゃいます。もしも、不安な場合は、スタッフに2人と患者さんの3人で確認しながら直してください。
・手術室へ出棟するさいに手術の同意書を持っていくのを忘れる場合が多いです。手術をするためには同意書が必要ですし、何度も手術室と病棟の往復をすることは時間と労力のロスです。ですので、確認してから出棟するようにしてください。
・手術中に家族がどこにいるかを確認しておく。手術時間はあくまでも目安で短くなる場合と長くなる場合があります。また、手術中にどのようなトラブルが起こるかわかりませんので、家族がどこにいるかを確認しておく必要があります。病院から離れる場合がある場合や、どこで待機するか決まっていない家族に対しでは、あらかじめ携帯の電話番号を聞いておいてください。