病院やクリニック勤務を考えている方の中で整形外科に魅力を感じる方は多いです。
整形外科の求人は比較的どの地域も多く、割とまったりしたイメージの高い整形外科。
そこで、整形外科で働くにあたってのメリットとデメリットをお話していきます。
整形外科で働くメリット|職場の雰囲気が明るい
整形外科で働く最大のメリットは職場の雰囲気が明るいことです。
病院はどこも暗めの雰囲気が漂っているところが多いですよね。。
しかし、整形外科はそういった暗い雰囲気ではありません。
どうして明るいのか、その理由やその他のメリットもご紹介していきますね。
1)患者が病気ではないのでコミュニケーションが取りやすい
整形外科の患者さんは基本的に怪我の治療で来られる方がほとんどです。
身体の不調で来られる方よりも、身体の動きの不調で来られる診療科になります。
クリニックなどの場合は肩こりやぎっくり腰、むち打ちや腱鞘炎などの症状を訴えて外来に来られる方が多いです。
その他にも骨折した方や、外傷(刺し傷や切り傷)、リウマチなど意外と症状や処置の幅は広いようですね。
しかし、そのどれもが外傷であり、他の診療科のように患者さんが病気になられているわけではないのが特徴です。
そのため精神的には元気であったり、怪我をしている部分以外は健康であったりします。
よって、患者さんとのコミュニケーションがとりやすいのが整形外科のメリットと言えるでしょう。
もちろん、病気の方が骨折などして入院や治療をする場合もあります。
2)男性看護師も多く在籍しているので職場の雰囲気が良い
最近では男性の看護師も増えてきて様々な職場で活躍するようになってきました。
男性看護師が活躍できる職場の一つが、整形外科です。
整形外科では、オペ後のせん妄や、日常生活の介助を行う際にも男性の力が必要な職場です。
そのため、整形外科は男性看護師の採用がとても多いのです。
また、看護師以外にもリハビリ室には理学療法士や作業療法士がいたり、クリニックによっては介護福祉士などもいます。
これらの職業は、比較的男性が多いです。
基本的に病院は女性が中心の職場ですが、整形外科であれば男性も多く在籍しています。
そのため職場環境が全く違い、女性だけのドロドロした独特な雰囲気がなくなります。
女性だけの職場が苦手、女性だけの人間関係がキツかったという方にはありがたい職場と言えるでしょう。
3)患者の年齢層が幅広く様々な知識や技術を身に付けることができる
整形外科は外傷を取り扱うため、オペをする必要があり様々な処置も行わなければなりません。
もちろん、点滴や怪我の処置以外にもオペ後の管理なども行います。
これらのことから、オペの技術や手術室の管理の技術が身に付きます。
そして、整形外科は体内ではなく体外の治療なので他の診療科とは違った技術力を身につけることができます。
救急治療や応急処置、外傷の患者の扱いなどに慣れることができます。
さらに、整形外科は年齢層の幅がとても広いです。
子供から年配の方まで受診する診療科なので様々な年齢に合わせたコミュニケーション能力が必要となってきます。
若年層の治療から高齢者とのやりとりまで日常的に行えるようになります。
また、外傷患者の扱いや急患の対処法、そのほか高齢者の場合は介護に近い接し方も学ぶことができます。
整形外科はオペ能力や看護師としての様々な技術、さらにはコミュニケーションまでも身に着けることができる職場といえます。
これらのメリットから、整形外科は他の診療科とは全く違った職場であることが分かります。
「整形外科は雰囲気が明るい」のも納得ですね!
整形外科で働くデメリット|実は体力勝負の職場!
1)人気の整形外科はオペ業務などで忙しい
整形外科は、外から見るとまったりお仕事をしているように見えることもあります。
クリニックであれば週に2回は午後休診などがありますし、土日はお休みの整形外科も多いです。
しかし、それだけで「整形外科は暇そう」というのはもってのほか。
実は、整形外科は意外と忙しいのです。
その理由の1つ目は、誰でも来ることができる診療科なので外来患者がとても多いこと。
整形外科は診療科の中でも外傷といういつ起きるか分からない診療科です。
その上、患者が「痛い」と感じれば、リハビリやリウマチ、診療などがいつまでも行われます。
高齢者の方などであれば、腰痛や肩こりで何度も足繁く通う患者もたくさんいます。
そのため、整形外科は田舎の小さな整形外科でも非常に患者が多いですよね。
体外治療は体内治療にくらべて、患者の「痛い、動きが鈍い」などの感情が感じやすいのです。
医師の診断だけで患者の来院をなくすことができないのが、整形外科なのです。
そして、忙しいもう一つの理由として、整形外科の大きな特徴のオペを行う診療科であること。
そのため、オペ日はオペを行う患者さんが数人いる場合はとても業務は忙しくなります。
急変リスクも高いため、オペ後の管理にも十分気を付けなければいけません。
入院施設がある場合は身体を支えなければならないため、入浴介助やトイレ介助なども他の診療科にくらべ忙しくなる場合もあります。
多くの整形外科は残業が日常的にありますが、特にオペ日は残業になる可能性が高いです。
2)患者の身体を支えたりと体力が重要な職場
整形外科の場合、介助を要する患者さんがたくさんいらっしゃいます。
特に下肢の怪我をしている方の場合、自分で体位変換や排泄など日常生活動作を行うことが困難です。
そのため、小さな移動や作業でさえも介助を行わなければいけません。
さらに大変なのは、他の診療科と違って大人や健康体の身体を支えなければならないこと。
そのため、体重が軽いとは限らないので、体力や力仕事になることが多くなるのです。
このように、整形外科は患者の支えとなって動かなければなりません。
他の診療科にくらべて看護師の体力と筋力が必要となります。
男性看護師が重宝される職場であることも納得ですね。
整形外科で働く看護師のお仕事 メリット&デメリット まとめ
整形外科で働くメリットとデメリットはご理解いただけたでしょうか?
それでは、最後にもう一度まとめて見て行きましょう。
整形外科のメリット3つはこちら。
1)患者が病気ではないのでコミュニケーションが取りやすい
2)男性看護師も多く在籍しているので職場の雰囲気が良い
3)患者の年齢層が幅広く様々な知識や技術を身に付けることができる
整形外科は他の診療科よりも職場が全体的に明るいところが多いです。
そのため、病院の雰囲気が苦手・・・という方に向いている職場ですね。
一方、デメリットはこちらの2つです。
1)人気の整形外科はオペ業務などで忙しい
2)患者の身体を支えたりと体力が重要な職場
意外と忙しく、体力勝負な職場でもあります。
男性向けの職場・配属先であるとも言われていますね。
患者の身体は健康体にもかかわらず、ケガなどのために作業や身体の支えを要します。
看護師が介助する機会が多くなるので、そういった力仕事があることも頭に入れておきましょう。
とはいえ、基本的には明るく元気な職場なので、病院独特の暗めの雰囲気が薄いのが嬉しい職場です。
また、身体を動かすことも多いので、ドロドロした人間関係ができにくいです。
整形外科の職場は全国どこでも見つかりやすいのもいいですね。
そのため、転職先も見つかりやすいですよ!