専門看護師(Certified Nurse Specialist)とは、専門看護分野の技術・知識を深めた看護師のことをいいます。日本看護協会が認定する資格のひとつで、分野ごとの専門性の高い看護を幅広く提供するために設けられています。専門看護分野は以下のような分野があります。

「がん看護」、「精神看護」、「地域看護」、「老人看護」、「小児看護」、「母性看護」、「慢性疾患看護」、「急性・重症患者看護」、「感染症看護」、「家族支援」、「在宅看護」の11分野です。

専門看護師は現場に立って自ら患者の看護をする以外にも看護者・ケア提供者に対しコンサルテーションを行ったり、看護者に対して教育を行ったり、専門知識・技術の向上のために実践の場における研究活動を行ったりします。

専門看護師になるためには「日本国看護師の資格」、「実務研修5年以上(うち3年間は専門看護分野の実務であること」、「認定審査の合格」、「認証登録」の4つの条件を満たさなければいけません。またこの専門看護師の資格は「5年ごとの更新」が必要となります専門看護師となるメリットは主に3つあります。1つ目は「周りからの信頼される」ことです。これはプレッシャーとしても受け止められますが、専門看護師として周りから信頼を受けることはとても嬉しいことです。周囲から頼られることで仕事へのやり甲斐がさらに感じられます。2つ目は「患者・家族の安心感」です。通常の看護師に比べて専門看護師は、特定の分野においてスペシャリストとして扱われます。そのため患者や家族の方も安心してくれます。

3つ目は「転職にも困らない」ことです。専門看護師の資格取得者はまだまだ少ないので、就職にとても有利に立てます。病院・施設側でも専門看護師がいるということは広報活動にも繋がります。看護に関する教育者として活躍したい、専門分野を持ちたいという方は専門看護師を目指してみてはいかがでしょうか。