医療業界の中でも、看護師は男性看護師の比率が6.3%です。10年前から比べても増えているとはいえ、圧倒的な女性社会です。そこには、女性社会ならではの問題も存在します。

そこで、看護師同士うまく付き合っていくためのポイントについて、男性の視点から、女性の視点から考えてみたいと思います。

女性の看護師が男性の看護師とうまく付き合っていくためのポイント

男性看護師は、何かと話しにくそうにしていることが多く、「積極性が足りない」と見られがちです。男性の持つ能力を活用できないのは、もったいないので、これを機にお互いが能力を発揮できる環境を考えてもらいたいと思います。

まず、男性の心理的特徴をあげると、頼られることに嬉しさを感じるという点があります。どんな男性でも、自分の得意な分野で認められると、「次も頑張ろう」と思うもの。

arrow_orangeたとえば、あなたが小柄な女性であれば、体位変換など力を必要とする場面で男性看護師を頼って手伝ってもらい、終わった後に「ありがとう」と言ってみましょう。「ありがとう」と言われて、嬉しくない人はいないはず。

2つめのポイントは、視点の違いです。一般的に、男性は全体を見て、業務を効率的に終わらせるためにすべきことを考えます。それに対して、女性は細かい点を見て、抜けている点はないか、目配りがされていないところがないかをチェックすることが得意です。

その視点の違いを活かして、全体を把握する役割を与え、ある程度の発言権を与えると、イキイキとして仕事をしてくれます。

男性の看護師が女性の看護師とうまく付き合っていくポイント

圧倒的に女性が多い看護師の世界で働くために必要なことは、誰よりも優れた得意技を持つことです。得意技と言っても、何も難しいことではありません。看護技術以外のことでもいいのです。

最近では、病院もOA化が進んでいます。看護計画を作る際には、Wordを使用する機会が多いでしょうし、その他にもExcelやPowerpointを使用する機会も増えてきています。

使い慣れていなければ、ちょっとした文書や表、資料を作成するにも、苦労することが多いものです。そこにさり気なくアドバイスできれば、職場での好感度が上がる可能性が高くなります。

2つめに大切なことは、あまり表に出すぎないことです。女性が多い職場なので、女性特有の縄張り意識や複雑な人間関係を見て、いろいろと言いたいことも出てくるかもしれません。

ただ、看護師は性格的に気が強い人が多く、お互いに引かないということもありえます。なので、仕事上の意見でもない限り、譲れるところは譲ることで、人間関係をうまく保つことも大切です。

attention特に異業種から転職した人にありがちですが、「女性に指導されるのが嫌だ」と考える人もいます。これは、個人の性質なので仕方ない部分もありますが、男性にありがちな「男性は女性よりも偉い生き物だ」という考え方が、余計なプライドになってしまっている典型例です。

もちろんプライドを持つことは大切ですが、
変なプライドであれば軋轢のもとになるので、捨てた方がいいです。

女性社会での対処の仕方

まだまだ、看護師は女性が9割以上の世界です。男性看護師はどうしても少数派です。

一般的に、女性はうわさ話を好む傾向があります。これは看護師の世界でも例外ではなく、更衣室では病院内の恋愛などに関するうわさ話で持ちきりになるというのも、決して珍しいことではありません。

嫉妬心が強い女性が多いので、一度うわさの俎上に上がってしまうと、ちょっとしたことで嫌味を言われやすくなり、仕事をしにくくなります。そういう状況が続くことで、居づらくなり転職を考える人もいるほどです。

そういううわさが立てられるのは、男性側が中途半端な行動をしているからというのも原因にあります。仕事に関係ないところで居づらくならないよう、疑われるような行動はしないこと。

これが、女性社会で働くためには大切なポイントといえます。