2交代夜勤が明け、ふらふらした足取りのまま街へ出かけて衝動買いに走る──そんなナースが案外多いのです。欲望に流されるまま買い物をして家に帰り、眠りから覚めると目の前には大量の買い物袋。「しまった、またやっちゃった……」と後悔してもお金は戻ってきません。買ってよかったと思える物ばかりならよいのですが、なかなかそうはいきませんよね。貯蓄のためにも無駄な浪費は抑えたいと思っている人に、効果的な方法をご紹介します。

そもそも衝動買いはどうして起こるのでしょうか? 夜勤明けはほぼ徹夜に近く自律神経が乱れた状態になります。このようなとき、脳内ではドーパミンという「快感」を操るホルモンがコントロールできずに大量に放出されやすくなります。ドーパミンは依存症に結びつきやすく、衝動買いにつながってしまうのです。また、普段買い物をするときは「欲求」と「経済観念」を頭の中で秤にかけているわけですが、夜勤明けで頭がぼうっとしていると、この2つをつなぎあわせて考えることができなくなってしまいいます。そこで有効なのが「ストレンジャーテスト」。まず、買いたいものの値段を確認しましょう。そして自分がその商品をすでに持っていると仮定し、他人がその値段を支払ってあなたに売ってほしいと頼んできたとします。そのとき、あなたはその商品を手元に残しておくことを選ぶのか、それとも現金を選ぶのかを考えます。商品を絶対に手放したくないと思うなら買うことにし、ちょっとでも現金に魅力を感じるのなら購入を見送りましょう。このようなテストをすることで、頭がぼんやりしている状態でも自分の本当の気持ちを知ることができるのです。

レシートを取っておいて家計簿をつけるのもおすすめです。「夜勤明けに買ったもの」という項目を作っておくとよいでしょう。あるいは夜勤明けに買ったもののレシートをまとめて置いておき、定期的にチェックするだけでも衝動買いを抑えるきっかけになります。