■口腔ケアの目的
口腔内の細菌を除去し清潔に保つ器質的口腔ケアと、咀嚼や嚥下等の口腔機能の回復を促す機能的口腔ケアをおこなうことで、誤嚥性肺炎を予防する。
また、口腔ケアによって、口から食事をおこなうことができると、免疫力の向上にもつながる。
■高齢者の口腔内の特徴
口腔ケアを必要とすることが多い高齢者の口腔内には以下のような特徴があります。
①治療後の歯や入れ歯が多い。②自浄作用が乏しい
高齢者は、麻痺があったり、口腔機能が低下している場合が多く、口腔内の自浄作用が低下していることが多い。③虫歯や粘膜疾患が多い。④食べかすが口の中に残りやすい。
きざみ食だと歯の隙間に挟まりやすかったり、ペースト状の食事だと口腔内に長時間残りやすい。また、高齢者は唾液が少なく、食べかすを洗い流せない場合が多い。⑤口が乾燥しやすい
唾液の分泌量が低下することで、口腔内が乾燥しやすい
高齢者は、麻痺があったり、口腔機能が低下している場合が多く、口腔内の自浄作用が低下していることが多い。③虫歯や粘膜疾患が多い。④食べかすが口の中に残りやすい。
きざみ食だと歯の隙間に挟まりやすかったり、ペースト状の食事だと口腔内に長時間残りやすい。また、高齢者は唾液が少なく、食べかすを洗い流せない場合が多い。⑤口が乾燥しやすい
唾液の分泌量が低下することで、口腔内が乾燥しやすい
上記のことから、口腔内が不潔になりやすく、口臭や虫歯、誤嚥性肺炎が起こりやすくなります。すると、さらに口から食べるできなくなるという悪循環になります。
■口腔ケアの実際
●機能的口腔ケア
1)寝たきりの場合は、患者の上体を30度以上は上げ、顎はやや引いた状態にする。
2)口の周りのマッサージを優しくおこなう。
頬の上げ下げをするマッサージ、唇を優しくつまみ、横に引くマッサージをおこなう。
3)(可能なら)患者に頬を膨らませる動作としぼめる動作を繰り返して頬のトレーニング2~3回おこなってもらう。
4)(可能なら)患者に舌の出し上下運動、左右運動をおこなってもらう。
5)(可能なら)患者にパパパパ・ララララ・カカカカとゆっくり発声してもらう。
1)寝たきりの場合は、患者の上体を30度以上は上げ、顎はやや引いた状態にする。
2)口の周りのマッサージを優しくおこなう。
頬の上げ下げをするマッサージ、唇を優しくつまみ、横に引くマッサージをおこなう。
3)(可能なら)患者に頬を膨らませる動作としぼめる動作を繰り返して頬のトレーニング2~3回おこなってもらう。
4)(可能なら)患者に舌の出し上下運動、左右運動をおこなってもらう。
5)(可能なら)患者にパパパパ・ララララ・カカカカとゆっくり発声してもらう。
●器質的口腔ケア
1)口腔内用のウエットティッシュを指にまきつけて、口腔内全体を清拭し、食べかすなどを除去する。2)スポンジブラシを少量の水に浸して、口腔内を湿らせる。3)ウエットティッシュやスポンジブラシで痰を除去する。4)歯ブラシで優しくブラッシングする。5)ウエットティッシュで歯と口腔内の粘膜の清拭をおこなう。
順番:上の歯の外側→上の歯の内側→上顎の奥→下の歯6)舌ブラシで優しく奥から手前に向かって優しく洗う。乾燥が強い場合は、水か専用ジェルで湿らせておこなう。7)うがいをしてもらう。うがいができない場合は、ウエットティッシュでふき取る。8)口腔内の乾燥を予防するため、スポンジブラシなどでジェルや水で口腔内を湿らせる。
1)口腔内用のウエットティッシュを指にまきつけて、口腔内全体を清拭し、食べかすなどを除去する。2)スポンジブラシを少量の水に浸して、口腔内を湿らせる。3)ウエットティッシュやスポンジブラシで痰を除去する。4)歯ブラシで優しくブラッシングする。5)ウエットティッシュで歯と口腔内の粘膜の清拭をおこなう。
順番:上の歯の外側→上の歯の内側→上顎の奥→下の歯6)舌ブラシで優しく奥から手前に向かって優しく洗う。乾燥が強い場合は、水か専用ジェルで湿らせておこなう。7)うがいをしてもらう。うがいができない場合は、ウエットティッシュでふき取る。8)口腔内の乾燥を予防するため、スポンジブラシなどでジェルや水で口腔内を湿らせる。
【ブラッシングのポイント】・歯ブラシは1~2本ずつブラッシングできるよう小さめを選ぶ。
・歯ブラシの毛は「柔らかい」ものを選ぶ。
・歯ブラシは鉛筆持ちで、毛先は歯と歯ぐきの境目に置いて歯磨きをおこなう。
・軽い力で細かく(1~2本ずつ)ブラッシングする。
・毎食後におこない、その内一回は丁寧に長めにおこなう。
・定期的な歯科検診で歯の状態をチェックしてもらい、個人に合ったブラッシングのアドバイスをしてもらう。
・歯ブラシの毛は「柔らかい」ものを選ぶ。
・歯ブラシは鉛筆持ちで、毛先は歯と歯ぐきの境目に置いて歯磨きをおこなう。
・軽い力で細かく(1~2本ずつ)ブラッシングする。
・毎食後におこない、その内一回は丁寧に長めにおこなう。
・定期的な歯科検診で歯の状態をチェックしてもらい、個人に合ったブラッシングのアドバイスをしてもらう。
正しいブラッシングはとても大切ですが、マッサージや体操など、他にも口腔ケアのために出来ることはあるのです。例えば老健での口腔ケア介助がこちらの記事で紹介されています↓
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