ここ数年の常勤看護師の離職率は約11%前後であり、新卒看護師では7.5%前後を推移しています。仕事を退職する理由としてはさまざまでしょうが、仕事がきつい、休日が少ない、お給料が低い、人間関係が悪いなどが理由としてあがることも多いです。しかし、退職してもまた次の職場が自分に合った職場とは限らないこともあります。安易な気持ちで退職して後悔しないか、もう一度じっくり考えた上で行動に移してください。もしかすると配属先を変えてもらう事やスキルアップのための資格取得など別の道もあるかもしれません。それでも退職を決意したなら、上記のような退職理由では職場側にはあまり良いイメージではないでしょう。実際退職した看護師に対するある調査では「退職理由は建前で」という回答が65%にも上ったと言います。現在の職場を円満に退職し、次の職場は最後の職場にするくらいの気持ちで新たなスタートを切りたいものです。
退職を円満にするための重要なポイントは、まず「退職理由」でしょう。そして「伝える時期」「誰に伝えるか」などで円満に退職できるかどうかが決まります。「嘘も方便」ということわざがありますが、お互いが嫌な気持ちにならず円満に退職する理由は、否定的な理由ではなく誰もが納得のいく理由が必要です。そんな理由なら仕方ないよねと思わせるような理由です。寿退社は一般の企業では通じるかもしれませんが、看護業界では結婚しても仕事を続けている看護師がたくさんいますから、例えば結婚が理由であれば「結婚、同居に伴い自宅が遠くなり通勤にかなり時間がかかる」「親の介護が必要で自分以外できない」などがあるでしょう。また、申し出から退職の時期ですが職場には負担のならない時期を選びましょう。法的には退職希望日の2週間前までとなっていますが、シフトが決まった後では人員調整したりと迷惑がかかります。また、最長いつまで退職を延ばせるかも考えておかないとずるずる残ってしまうなんていう事もありうるでしょう。上司に伝えたあとにも具体化するため手続きや書類の確認なども行い円満退職にもっていきたいですね。