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看護師不足の原因とは?
正看護師と准看護師の合計就業人数は、約152万人(2018年末) 出典:厚生労働省 平成 30 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 )で、10年前と比べ約27万人増加しています。
看護師の国家試験の合格者数は、2012年から7年連続で、5万人以上です。(厚生労働省)
国家試験の合格者数、就業人数ともに増えているにも関わらず、看護師の人数は不足しています。
原因としては、下記が考えられます。
- 離職率の高さ
- 労働環境の悪化
- 介護施設での就労人数の増加
1 離職率の高さ
日本看護協会の2019年病院看護実態調査によると、2018年度の常勤看護師の離職率は10.7%、新卒は7.8%です。
ここ数年は、ほぼ横ばいですが、依然高い水準の離職率です。
特に小規模病院ほど、離職率が高い傾向にあります。
2 労働環境の悪化
看護師の現場は、非常に多様化しています。
その結果、休暇が取りにくくなり、夜勤や残業も増え、育児や家事との両立が難しくなります。
こういった点が、復職を阻む壁となっています。
3 介護施設での就労人数の増加
高齢化社会となり、介護施設が増えたことで、介護施設での看護師の需要が増えています。
病院でも看護師が不足しているにも関わらず、介護施設に看護師が流れたことにより、深刻な看護師不足を招いています。
特に問題なのがこの人間関係です。
男性看護師が増えてきているといっても、依然として9割以上が女性で占められているのが、看護師です。
やはり人間関係の悩みが原因で、看護師をやめたいと思う人が多いのが現状です。
やはり、看護師同士でも人間関係のいざこざは多いもの。
看護師長や主任などからパワハラを受けたことを、退職理由にあげる人がいます。
パワハラの多い職場であれば、伝達事項が特定の人に伝えられず、それを知らないまま業務に当たり、その結果叱られる悪循環でストレスを溜めてしまうようです。
先輩に質問しても無視される、職場内のグループに入らなかったために仲間はずれにされ、その結果孤立したなど、いじめのような現象も見られます。
また、根拠のないうわさ話が流れ、その結果居づらくなってしまった、という理由も見られます。
その他、新人であればミスを大げさに責め立てられることもあるようです。
そういうことをするのは、ベテランに多く、他の人は見て見ぬふりをしているため、その結果、孤独に追いやられるということもあります。
その結果として、うつ病になり、復職したくてもできず、そのまま潜在看護師となってしまうのです。
そうなってしまうと、看護師として復帰するのには、ためらってしまいます。
看護師の仕事はハードだけど、給料が上がりにくい
看護師の給料への不満は、大きく分けて2つに分けられます。
- 月給に関する不満
- 役職・手当に関する不満
1 月給に関する不満
看護師の平均月収は32.8万。
医師・薬剤師よりは低いですが、それに次ぐ平均月収です。
これだけ見ると、それなりにもらえているように見えますが、ほとんど昇給がないため、大体30代を境に他職種と差がつきはじめます。
また、看護師は女性が多いため、結婚・出産を機に退職する人もいます。
そのため、転職すると新卒の初任給と同じ月給からスタートすることもあります。
2 役職・手当に関する不満
看護師は、一般企業ほど役職は多くなく、主任・師長・看護部長の3つしかありません。
人数にも限りがあるため、経験を積んでも役職につけない看護師は、たくさんいます。
手当の中で大きいのは、夜勤手当で、入った回数にもよりますが、約4万円です。
その他の手当を合わせると9万~10万円ほど。
月給全体の比率では、約3割です。
一見高給に見えても、基本給は、ほとんど上がらないため、手当がなくなると一気に月給も少なくなります。
また、医労連の調査によるとサービス残業も多く、そうしたことも不満につながっているようです。
そんな看護師ですが、給料を上げるためにキャリアアップという選択肢もあります。
看護師として経験を積むと、自分の中で看護観もできてきて、キャリアアップやスキルアップを目指す人も多くなります。
看護師ができるキャリアアップ
大別すると、次の3つに分かれます。
1 資格取得
看護師がさらにキャリアアップするための資格の代表が、専門看護師と認定看護師です。
どちらも日本看護協会が認定する資格で、専門看護師は11分野、認定看護師は21分野あります。
専門分野として極めたい分野の資格取得を目指します。
その他、保健師や助産師、ケアマネージャー、治験コーディネーター、保育士など、それぞれ関心のある分野に関する関連資格を取得する看護師も増えています。
2 転職
専門看護師や認定看護師を取得支援を行っている病院に転職する看護師や、先述したような関連資格を取った後、その関連分野に転職する看護師もいます。
ただ、資格がなくとも看護師の経験を評価して採用するケースもあり、働きながら関連資格の取得を目指すケースもあります。
3 進学
専門学校や短大卒の場合は大学に、大卒の場合は大学院に進学します。
この場合は、看護技術よりも看護学になります。
急性期や精神看護など専門分野の研究を行い、卒業後は、看護師として復職します。
逆に求人の多様性を活かした転職やキャリア変更も可能
しかし、看護師全員がキャリアアップを望むわけではありません。
人によっては、結婚して子供を生む人もいますし、土日は休みたいと思う人もいます。
そういった人たちは、自分に合わないワークスタイルを変えて、土日休みのクリニック、非常勤の看護師バイトや派遣看護師、働く日数が少なくて済む夜勤専従看護の仕事という選択も可能です。
看護師の中には、勤務形態を変えたいという理由で転職を考える人もいます。
大別すると、5つに分かれます。
1 常勤
夜勤を含む場合と、日勤のみの場合があります。
病院・施設は常勤看護師を求めており、求人も多くあります。
大きな病院であれば院内保育所があるところもあり、小さい子供がいる方も増えています。
2 夜勤専従
夜勤のできる看護師が少ない病院で、間を埋める存在が夜勤専従看護師です。
多くはパート・アルバイトですが、夜勤手当もつくため、少ない日数で高給を得られます。
体質や体調などを考えて、選ぶ必要があります。
3 非常勤
小さい子供がいる方、ブランク明けの看護師が多くいます。
時給計算になるので、時給が高ければ、常勤に近い給料になることもあります。
比較的に、時間の融通が利きやすいことが、魅力です。
4 派遣
長期派遣・短期派遣・スポット・単発など柔軟に選べることが魅力です。
非常勤に比べて時給は高いですが、派遣先が変わることも多いため、即戦力が求められます。
5 短期・単発
健診ナースやツアーナース、イベントナースなどがあります。
お小遣い稼ぎや勤務先の休みを活用しているケースが多く見られます。
看護師の転職は増えており、多くの看護師が転職した経験を持っています。
転職をする際にハローワークではなく看護師転職サイトを利用して転職活動をする人が増えています。
看護師が転職をするメリット
リスクもありますが、悩んでいる問題があれば、その問題を解決するための手段にもなりえるのが転職です。
転職するメリットには、次のようなことがあります。
1 自分の可能性を広げられる
看護師として何年か働いて経験を積むと、自分なりの看護観ができてきます。
そうなると、自身の看護観と、今の病院が合っているかどうかも分かってきます。
看護観に合った、能力を活かせる病院に転職できれば、もっと仕事の幅を広げられる可能性も出てきます。
2 キャリア構築につながる
やりたい看護と病院の方向性が違っている場合、転職することで、その問題が解決する場合があります。
希望する条件で求人を探すことで、あなたが進みたい方向に進めるような求人に出会える可能性が出てきます。
3 心機一転できる
看護師の職場環境は大変ハード。職場内のいじめやパワハラなど、人間関係のいざこざで体調を崩す人も少なくありません。
そういう場合は、転職して環境を変えることで、本来持っている能力を存分に発揮できる可能性があります。
職場が変われば業務フローも変わるので、同じ業務でも新しい発見があります。
スキルを違った形で活かせる可能性もあります。
4 転職回数が必ずしもハンデにならない
何回も転職を繰り返していたら、転職においてマイナスになると考えられがちです。
しかし、看護師は、大きなマイナスになることが少ない職種です。
ただし、さすがに必要以上に多いと敬遠されます。
転職回数が多い場合は、転職理由をしっかりと整理して、キャリアアップしてきていることを面接でしっかり伝えましょう。
5 労働条件の良い求人が多い
看護師の離職理由として多いのが、慢性的な労働過多です。
病院や施設でも、そういった点を察知しており、比較的労働条件の良い求人が多いと言われています。
その他、常勤であれば恵まれた福利厚生サービスを享受できる可能性もあります。
6 年齢がネックにならない
医療業界の需要は常に尽きることがありません。
これは、看護師でも例外ではありません。
転職市場では、確かに20代後半など若い年齢の方が有利な側面もあります。
しかし、50代以上のベテラン看護師であっても、優れた実績や経験があれば、病院から歓迎されることもあります。
一般的には、敬遠されがちな年齢でも、実績次第で転職できる可能性が残されている点が、一番の魅力です。
給料アップ
転職のメリットの1つに、給料がアップしやすいことがあります。
では、転職で給料をアップさせるためには、どういったことが必要なのでしょうか?
1 できるだけ長く働ける職場を選ぶ
それなりの規模の病院であれば、やはり長く働いている方が、昇給しやすいといえます。
職場の雰囲気を調べ、雰囲気のいい病院に転職することが大切です。
2 給料以外にも目を向ける
手当は、夜勤手当の他にも、資格手当や時間外手当などがあります。
その他、昇給率やボーナスの金額などを見ることで、どれだけ給料と仕事のバランスを改善できそうかが分かります。
3 キャリアプランを持つ
看護師が少しでも収入を得るには、優れたキャリアやスキルが求められる職場に転職することが近道です。
興味や適性の問題もありますが、働く中でキャリアプランを構築して、その中で目的に応じた転職をすることが大切です。
4 スキルを身につける
看護技術はもちろんのことですが、看護技術以外のスキルを身につけておくと後々役立つことがあります。
例えばPCスキルや語学力、コミュニケーションスキルなどを磨いておくと後々役立つこともあるかも。
さらなる知識を獲得
看護師が転職する意外なメリットは、「さらなる知識の獲得」です。
知識の習得は、看護師としてのレベルアップに必要不可欠です。
1 看護技術の習得
看護師は専門職なので、技術も求められます。
20代後半の若いうちであれば、一般病棟で経験を積むことで基本的な看護技術を身につけることができます。
将来のことを考えると、看護技術が習得できるのは大きなメリットです。
2 資格による知識の獲得
専門看護師や認定看護師の資格をとると、即収入には結びつかずとも、その後の転職には有利になるだけでなく、診療科の枠を超えて看護師教育に携わることも可能です。
ただ、取得のために休職する必要があるので、資格取得を希望するのであれば、資格取得支援をしている病院に転職するといいでしょう。
3 関連分野の知識獲得
看護師が求められるのは病院だけではありません。治験企業や保育園、産業看護師など活躍のフィールドは多様化しています。
関連資格が必要になる場合もありますが、関連分野で働くことで、様々な関連知識が身につきます。
このような関連知識は、看護師としての活躍の幅を広げることにつながります。
大手看護師転職サイトを利用しよう
看護師転職サイトは数多くあるのでどのサイトを利用すればよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
今回は、看護師転職サイトの選び方について紹介していきましょう。
まず、看護師転職サイトを選ぶ際の基準となるのが、厚生労働省の許可を得てサイトを運営しているのかということです。
また利用するのであれば、上場している大手企業の看護師転職サイトがおすすめです。
上場している企業であれば、資金力は一定水準以上ありますし、社員教育がしっかりと行き届いているところが多いでしょう。
また社員数も多く、看護師紹介実績も多いので、安心して利用できます。
求人情報数が多い看護師転職サイトを利用しよう
看護師転職サイトによって求人数にはばらつきがあります。
求人数が多い看護師転職サイトの方が、選択肢が広くなるので利用する側としても選びやすくなるでしょう。
求人情報数が多ければ自分の希望する条件に合った求人を見つけやすくなります。
逆に求人数が少ないと、転職できる確率も低くなってしまうでしょう。
大手看護師転職サイトであれば、12~13万件もの求人数を抱えているところも多いですよ。
全国対応の看護師転職サイトがおすすめ
看護師転職サイトには全国対応のサイトと、地域密着型のサイトがあります。
おすすめは断然全国対応の看護師転職サイトです。
地域密着型の看護師転職サイトの場合、会社自体の規模も小さくなってしまい、担当者の教育が行き届いていないケースがあります。
また求人数も全国対応に比べると圧倒的に少なく、情報量も減ってしまいます。
そのため全国対応の看護師転職サイトを利用した方が間違いないでしょう。
看護師が転職するメリット
看護師は看護師としての国家資格があれば、どんな医療機関や介護施設でも働くことができます。
転職をする看護師は非常に多く、条件のよい医療機関を探して転職を繰り返す人もいるでしょう。
ここでは、看護師が転職するメリットを3つご紹介しましょう。
1 給料がアップする
看護師が転職する大きなメリットの一つが給与面です。
転職をすると今働いている医療現場よりも条件がよいケースがほとんどです。
その中でも大きなメリットとなるのが、給料面がアップすることです。
せっかく転職するのであれば、今の職場よりも給料が高いところを選びたいですよね。
普段の仕事では、すぐに給料はアップしない場合でも、転職をすれば会社が変わりますので、給料面は大きく変化するケースもあるでしょう。
2 ライフワークの選択ができる
看護師の転職にはいくつかのメリットがありますが、2つ目に考えられるのが、ライフワークの選択が可能になることです。
看護師は結婚、出産した後でも働く女性が多いです。
育児や家事に追われながら仕事をするのは非常に大変です。
そこで空いている時間だけ働くアルバイトやパートなども人気があります。
子供が小さいのでパートとして働きたい、フルタイムでがっつり稼ぎたいなどその人それぞれの生活に合わせた働き方ができるので魅力的です。
3 さらなる知識と経験スキルを獲得できる
転職によって働く現場が異なれば、行う作業も変わってきます。
そのため知識やスキルを新たに獲得することができるのです。
知識や技術がある看護師は重宝されますし、その後に転職する上でも強みになりますよ。
また勉強熱心な看護師にとってはさらなる知識の獲得は、看護師としてのキャリアアップにかかせませんね。
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転職サイトが選ばれる、人気の理由
転職先を探すには、いろいろな手段があります。
中でも、最近利用する人が多くなってきたのが、「転職サイト」と呼ばれるものです。
転職サイトが選ばれる理由としては、次の2つがあります。
1 いろいろな求人を見ることができる
転職サイトには、様々な求人が公開されています。
実際に求職者として登録すると、非公開求人を含めた多くの求人を見ることができます。
気になる求人があれば応募することもできますし、キャリアアドバイザーから求人を紹介してもらえることもあり、選ぶ際の選択肢が広がるとともに、効率的な転職活動が可能です。
2 内部情報を教えてもらえる
離職率や労働環境、配属先の雰囲気。これらの要素は、実際に職場を見ないと分かりません。
求職者側からしたら欲しい情報ですが、簡単に把握できないのも事実。
しかし、キャリアアドバイザーは、実際に足を運んで見ている場合も多く、内部情報に精通しています。
他にも、紹介した人材から聞いた生の声を伝えることもできるので、求職者側から見れば検討材料としての情報が格段に増えます。
こうした点から、転職サイトを使って求人を探す人が増えています。
看護師転職支援サイトは、その運営形態によって次の2つに分かれます。
1 全国対応型
全国対応型の転職支援サイトは、運営会社の方針にもよりますが、全国各地区の主要都市(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡など)に営業拠点を設けて、各地域に密着して求人情報を集めています。
全国47都道府県の求人情報を持っている転職支援サイトが、多いことが特徴です。
WEB上で掲載されている情報ベースで比較してみると、数万件~10万件以上の求人情報が掲載されています。
もしくは、十万件以上の医療機関・施設の情報を有しています。
2 地域限定型
地域限定型の転職支援サイトは、特定地域に特化して登録者に対してきめ細やかな転職支援を行っていることが特徴です。
そのため、公開求人数でいえば、数百件~数千件程度と少ないように見えます。
しかし、全国対応型の転職支援サイトでは手が届かない地域の求人も持っていることがあります。
地域特化型の転職支援サイトの場合、地元の病院・施設・企業とパイプを持ち、強い信頼関係があるため、思わぬ地域の優良企業からの求人が入ることもあるかもしれません。
転職支援サイトに登録すると、専任のキャリアアドバイザーがつきます。
実は、この「専任のキャリアアドバイザーがつくというのが、転職支援サイトを利用する最大のメリット」と言い切る人もいるくらい、転職支援サイトにとっては大切な存在です。
転職支援サイトのキャリアアドバイザーは、自社に寄せられた求人の中から登録者の希望条件に合わせてマッチングすること以外にも、登録者の転職相談に応じています。
例えば、職場での悩みを打ち明ける、ちょっとした愚痴やこれからのキャリアに関する相談などといった、一見転職に関係なさそうな話でもほとんどのキャリアアドバイザーは真剣に聞いてくれます。
ちょっとした愚痴に、病院や介護施設などで働いている看護師の本音、本当はどうしたいのかが隠れていることが多いためです。
しっかりと耳を傾けてくれるキャリアアドバイザーであれば、最終的に満足できる転職に導いてもらえるかもしれません。
看護師支援サイトには、大手企業・中堅企業・医療特化型・看護師専門の4つがあります。
特化しているという意味では、看護師専門が一番ですが、最終的には話しやすい人に相談してみるといいでしょう。
支援金には2種類あります。
- 病院から出る支援金
- 転職支援サイトから出る支援金
1 病院から出る支援金
病院から出る支援制度は、就業支援金制度と呼ばれます。
東京都であれば、荒川区や町田などの病院にあります。
その他の道府県でも、同様の制度を設けている病院があります。
あくまでも一定の資金の貸付制度であり、金額は都道府県によって異なりますが、一定期間働くことで返済が免除される仕組みです。
2 転職支援サイトから出る支援金
一方、転職支援サイトの支援金はどこから出ているのかというと、転職支援サイトが病院・施設から受け取る紹介料から出ています。
その紹介料から、一定割合の金額が転職したあなたに還元されるのが、支援金の仕組みです。
支援金をもらえる転職支援サイトは、看護のお仕事(最大12万円)、看護プロ(最大10万円)、ナースJJ(最大35万円、ジョブデポ看護師(最大40万円)などがあります。
ただし、入職後の勤務期間などの支給条件がある他、看護師長以上・常勤・非常勤などの雇用形態、年収に応じて支給などで支給金額に幅があり、宣伝にあるような満額をもらえるケースは少ないのが実情です。
また、採用する病院側は転職支援金を嫌う傾向にあります。
転職サイトの選び方(複数登録)
看護師転職支援サイトは、全国に50社以上。
その中で、自分に合っているサイトを選ぶために必要なポイントを解説します。
1 キャリアアドバイザーを見極める
希望する条件だけで判断しようとする、本来の理由を知ろうとしないアドバイザーの場合、まったく的外れな求人を紹介される可能性があり、せっかくの転職が台無しになる場合も少なくありません。
合わないと思ったら変更も可能なので、遠慮なく伝えてください。
2 求人をチェックする
大切なのは、以下の2点です。
- 希望する施設形態の求人があるかどうか
- 絞り込みがしっかりしているかどうか
例えば、治験企業を希望しているのにそういった求人が少ない、もしくは病院や介護施設ばかり紹介されるのでは意味がありません。
もし、少ないのであれば利用するサイト自体の変更が必要です。
3 サービスの内容
転職後のサポートや雇用先とのトラブルに関する対応は、後のトラブルの原因ともなります。
しっかりと見極めることをおすすめします。
大手の傘下、中堅企業、医療特化型、看護師専門の4種類があります。
その中から3~4社前後を選んで登録することをおすすめします。
転職失敗5つ
転職に失敗する人には、ある種の共通点のようなものがあります。
細かい理由は様々ありますが、主な理由としては次の5つに集約されます。
1 転職の目的が決まっていない
転職したいと思った理由は、何かあるはず。
しかし、その理由が絞りきれていないと意味の無い転職をしてしまうことも。
2 自分の中の問題が分かっていない
もちろん、勤務先の病院・施設に問題があるケースもあります。
しかし、何度も転職を繰り返す人は、自分の中に問題がある可能性も。
3 転職に関する情報を集めていない
転職市場の情報や、応募先の職場環境や離職率の実情など、調べておかなければならない項目は意外とたくさんあります。
名前につられて転職するのではなく、実際のところをしっかりと調べる必要も。
4 年齢
看護師は比較的年齢によるハンディが少ない職種とも言われます。
しかし、転職市場では年齢が問題となる場合も。
5 面接対策
看護師は売り手市場です。
しかし、面接対策をしていなければ、人気のある求人だと落ちることも。
このような原因で転職に失敗しないためにも、今一度自身の動機を見つめ直しましょう。
転職を失敗と感じる理由は様々あります。
その中で、最も多いのが転職の目的が決まっていない、もしくは曖昧なまま転職先を決めてしまうことです。
「どうせ転職するのであれば、満足する転職をしたい」と思うのは、誰しも一致するところです。
しかし、満足いく転職を実現するためには準備が大切です。
まずは、何が実現できれば転職して良かったと思えるのかを考えてみてください。
例)
- できるだけ長く働ける職場環境
- スポーツ整形外科専門の病院で働きたいなど
次に、何があったら転職を失敗したと感じるのか考えてみてください。
例)
- パワハラやいじめが多い
- 自宅から通いにくい
- 看護観が合わないなど
どちらも、はっきりとしていなくても大丈夫です。
イメージして思い浮かんだことを、できるだけ多くノートなどに書き出してください。
ここから、転職したい理由を考えていきます。
転職したい理由は、様々あります。
今の職場に何が不満か、何を実現したいのかから考えていくのがコツです。
いくつか理由を挙げて、転職したいと思う理由に優先順位がつけられるようになれば、満足いく転職の実現に一歩近づきます。
転職した後で、失敗だったと感じる人は、自分にある問題を現在の勤務先の問題と思い込む傾向があります。
例えば、このような点があります。
1 自己評価が甘い
多くの人は、実際の実力よりも自分を高く評価する傾向があります。
実際には、現在勤務している病院・施設の力によるところが大きかったとしても、そういった要素を無視してしまう人が非常に多いのです。
2 能力不足
自己評価にもつながってきますが、自分の能力不足を考えずに転職に逃げようとする人は、意外と多くいます。
もしかしたら、あなたの周りにもいるかもしれません。
例えば、看護技術が低いことが原因できつく注意された場合、何度も同じ失敗を繰り返さなかったかなどを考え直してみることが大切です。自分に原因があることに思い当たれば、それを改善することで居辛さが改善されることもあります。
3 自分を変える努力をしていない
転職を考える人の多くは、現状を変える努力をしていないケースがあります。
現状を変える努力をせずに転職すると、また同じことを繰り返す可能性もあります。
簡単には変えられないかもしれませんが、努力の姿勢を見せることが大切です。
皆さんも、実際に入職してみて「こんなはずではなかった」と思った経験があると思います。
1 内部情報を知らなかった
全国にある医療機関は約18万ですが、まったく問題のない組織は、まずありません。
どんな組織でも何らかの問題を抱えています。
- 看護師と他職員の間に壁があり、コミュニケーションが取りづらい環境にある
- 意外と重労働が多い
- パワハラやいじめが多い職場だった
2 施設形態に関する思い込み
例えば、子育てを優先させたい場合であれば、こういうことを考えるでしょう。
- 夜勤がない
- シフトに融通がききやすい
- 土日休み
勤務先は病院の他にもクリニック、介護施設、企業などがあります。
それぞれの施設には、それぞれメリットがあればデメリットもあると考えるのが自然です。
ただ、条件面だけに目が向いてしまうと、理解不足による不満を感じることになります。
転職支援サイトのキャリアアドバイザーや、実際に働いている人の声を聴くと、いろいろな情報が集まります。
転職を決意して、ある程度応募先が絞れたら、生の情報を集めて比較検討した上で、最終的に決定することが大切です。
1 看護師に年齢は関係あるのか?
看護師の転職に、年齢はあまり関係ありません。
もちろん施設にもよりますが、50代の看護師が転職する場合があります。
もっと上の年代になると、70代や80代の看護師が現役で活躍している例もあります。
社会人として働いていた30代以上の新卒看護師の需要だってあるのです。
ただ、転職の選択肢が多い年齢はあります。
選択肢が多いのは20代後半~30代、40代前半くらいまでです。
2 なぜ年齢ではねられる?
要項上は年齢制限を設けていなくても、実際には年齢制限のある見せかけ求人があるためです。
年齢制限はなくても、夜勤ができるという条件をつけている場合もあります。
そういう求人に応募し続けると、毎回書類審査で落ちます。
転職支援サイトであれば、そういう求人を教えてもらえるので、遠慮せずに聞いてみることも大切です。
3 50代以上であれば
50代以上の場合、基本的に看護師長などの管理職でないと、求人が少なくなります。
また、介護施設などの健康管理が主な仕事の求人などをうまく探すことがカギとなります。
アドバイザーに相談した上で、活動することが何よりも大切です。
どうしても転職先が決まらない看護師で、よく見られるのが面接対策の不足です。
看護師の求人でも、中途転職ともなれば面接が重視されます。
看護師は人手不足ということもあって、しっかりと受け答えができれば簡単に落ちることはありません。
看護師は売り手市場でありながら、あまり面接は得意でないという人も多く、なかなか自身のアピールポイントをうまく伝えきれていないのが現状です。
転職支援サイトの場合、病院や施設の採用担当者と長い付き合いのある担当者もいるので、どのような人物を好むのかなどよく知っています。
また、面接で見られる点も押さえているので、より実践的なアドバイスを得られます。
面接に対して苦手意識を持っている人がいれば、1度看護師転職支援サイトに登録して、コンサルタントの面接対策を受けてみることをおすすめします。
転職に失敗する人でよく見られがちなパターンに、目的と違う転職サイトを選んでいることがあります。
どうして転職支援サイト選択のミスマッチが起こるのでしょうか?
1 タイプの同じ転職支援サイトに登録している
看護師転職支援サイトには、次のようなタイプがあります。
大手企業の看護師部門 | マイナビ看護師・ナースフルなど |
---|---|
中小企業が運営 | 大手の元キャリアアドバイザーが設立した会社に多い |
医療特化型 | 医療ワーカーなど |
看護師特化型 | 看護のお仕事・看護rooなど |
それぞれにメリット・デメリットがあるので、それぞれの中から選んで登録することが大切です。
2 希望施設形態のミスマッチ
看護師が求められるフィールドはたくさんあります。
病院やクリニックだけでなく、介護施設や治験企業、保育園、産業看護師など様々です。
転職支援サイトにも、それぞれ得意分野・苦手分野があるので、しっかりと希望条件を性意した上で、転職支援サイトを利用することが大切です。
優先順位をつけた上で、転職支援サイトを選びましょう。
看護師転職サイトのメリットとデメリット
看護師転職支援サイトには、様々なメリットがあります。
利用するメリットとして、挙げられることの多い項目には、下記のような点があります。
メリット
- 求人が探しやすい
- 職場の内情などを把握できる
- 面接の日程などを担当が調整してくれるので、忙しくても安心
- 応募書類を書くと、これでいいかどうかアドバイスをもらえる
- すべてのサービスが無料
- 常勤の仕事だけでなく、非常勤の仕事や派遣の仕事も探すことができる
その他にもメリットは多いですが、その反面デメリットも。
デメリット
- 担当のコンサルタントによって、サービスにばらつきがある
- 希望条件を聞いてもらえず、まったくかけ離れたところばかり紹介される
- 何度もしつこく電話されることもあれば、まったく連絡がないこともある
やはり、担当者の性格や能力によって合う合わないは出てきます。
また、希望と異なる求人を薦められることもあるようです。
担当者の変更に応じてもらえるサイトや、無理な転職を薦めないサイトも多くあり、こうしたデメリットは複数登録することである程度防ぐことができます。
あくまでも、転職するのは自分ということを忘れずに取り組むことが大切です。
人間関係などの職場内情を教えてくれる
転職を成功させるためには、人間関係など働きやすさに結びつく情報をどうやって入手するかが、非常に重要です。
病院に関する内部情報を入手するには、転職支援サイトを利用すると、病院や施設に関する情報が入りやすくなります。
さて、内部情報の中で何を知って、最終的な判断をすればいいのでしょうか?
働きやすさ |
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転職支援サイトにはこれまでに医療業界で築いたネットワークや転職サポートの経験があり、その調査力や情報力は大きいものです。
転職支援サイトを、求人を探すために利用している人が多いと思いますが、職場の人間関係や労働環境などに関する情報をたくさん持っていることが最大のメリットです。
これを利用しない手はありません。
気になる病院があったら、職場の内部情報などについて積極的に問い合わせてみるといいでしょう。
効率的に転職ができる
看護師にとって、転職支援サイトを利用する最大のメリットといえば、効率的に転職ができるという点にあります。
求人の量という点で見れば、自力で病院のホームページの採用情報や求人情報誌、折込チラシなどの情報を取り寄せれば、かなりの労力を要するものの、ある程度の募集情報を集めることはできます。
ただ、看護師の仕事は、特に病棟に勤務している場合は2交替もしくは3交替で勤務しているため、時には夜勤に入らなければならないこともあります。
基本的に昼夜問わず仕事をしている人が多い職種なので、なかなか日中に転職活動を行うことが難しいこともあります。
![](https://i0.wp.com/xn--n8jub3ct96vdhfw2lrh5am0pcuwb0h.jp/wp-content/uploads/2016/10/37.png?resize=120%2C120)
自力で探していると、どうしても日程が合わなくて、結局流れてしまうこともありえます。
その点、転職サイトであれば、面接日の調整や、諸条件の交渉などの転職にまつわる雑務を代行してもらえるため、希望条件にあった求人を絞り込む作業に集中できるのです。
看護師転職サイトにあるサービス
看護師転職支援サイトで提供しているサービスは、次のようなものがあります。
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接への同行
- 退職時の前職場との交渉
- 転職先との諸条件の交渉
どのサイトも、看護師、准看護師、保健師、助産師のいずれかの資格保持者を対象として、夜勤込みの常勤、日勤のみの常勤、非常勤など様々な勤務形態に対応しています。
その他にも子育て支援制度のある病院や、専門看護師や認定看護師といった資格取得支援制度のある病院など、様々な勤務条件を用意している求人があります。
また、応募書類の添削にも対応しており、応募先へ提出する履歴書や職務経歴書をコンサルタントに見せると、様々なアドバイスを受けられます。
その後は、面接となりますが、好まれる人材の傾向などを踏まえた面接練習を行い、当日の面接への同行も行います。
その後は、転職先との諸条件の交渉や、前職場との退職交渉がありますが、そういった交渉もコンサルタントが代行してくれる場合があります。
看護職員が気持ちよく働けるようにするため、転職に必要なすべての流れについてフルサポートを行なっています。
平均給与ではすべての職種の中でも高給にも関わらず、給与を理由に転職する看護師が多くいます。
理由は様々ありますが、夜勤が多いことや人数不足による重労働という点が、その理由となっていることが多いようです。
給料をアップさせるためには、いくつかの方法があります。
そのひとつが勤務形態です。
看護師の働く場所は、病院や介護施設だけではありません。
産業看護師や治験企業、クリニカルコーディネーターなどがあります。
病院に比べるとやや総額は下がりますが、土日祝日休みなど病院にはない安心感があります。
病棟であれば、夜勤体制のある病院で自分に合った無理のない夜勤ができる病院を選ぶことが大切です。
夜勤には2交替と3交替、夜勤の勤務人数など、様々な要素があります。
これらの要素を考えてみましょう。
その他に、夜勤専従で働くという選択肢もあります。
夜勤専従とは、夜勤のみで働くことで夜勤の人数不足に悩む病院で重宝されます。
勤務日数は少なくなりますが、夜勤手当がつく分少ない勤務日数で稼ぐことができます。
看護師も、転職支援サイトを利用しています。自分に合ったサイトを見つけて転職活動をはじめてください。
看護師の転職活動の始め方
一般職種では、転職エージェントを利用した転職が一般的となっています。
医療業界でも、医師であれば以前より転職支援サイトを利用して転職する人も多かったのですが、看護師の場合はハローワークや折込チラシ、友人・知人から紹介などを利用して探す形式が一般的でした。
しかし、現在はパソコンやスマートフォンの普及が進み、転職に関する情報もネット上で提供される機会が多くなってきました。
また、現場で働く看護師の供給が需要に追いついておらず、看護師の転職事情としては、依然売り手市場が続いているのが現状です。
そこで、看護師専門の転職支援サイトに登録して、転職支援サイト経由で新しい勤務先を探す看護師が増えています。
これらのサービスが無料で受けられる上、キャリアプランの相談にも応じてもらえます。
これから転職を始める方は、いくつか登録して使いやすいサービスを探してみることをおすすめします。
登録から転職までの流れ
満足できる転職を実現するためには、いくつかのステップがあります。
1 転職準備
まずは、転職支援サイトに登録する前に自己分析を行い、引き継ぎや家族などへの同意を取り付ける期間も含めたスケジューリングを行ってください。
早く転職したいという人もいらっしゃると思いますが、半年~1年程度は設定した方がいいでしょう。
2 転職支援サイトに登録
準備が終わったら、転職支援サイトへの登録です。
できれば1社だけではなく、大手、医療業界特化型、看護師専門の中から3~4社程度選んで下さい。
3 面談
登録が終わったら、担当のキャリアコンサルタントから連絡があります。
初回は面談を行う場合もありますし、電話での面談となる場合もあります。
4 求人紹介から面接
ここでヒアリングした内容をもとに、寄せられた求人の中から希望条件に合う求人を紹介されます。
わからない点をコンサルタントに質問しながら応募先を決定して、応募書類の準備をしながら、面接日の設定をお願いします。
その後、面接を経て内定通知が届いたら、入職意思を伝えて転職活動が終了します。
医療機関によっては、見学会や説明会を開催している場合もあります。
病院を知る機会なので、時間があれば参加することをおすすめします。
看護師バイト&看護師派遣
最近では、新たな選択肢としてバイトや派遣として働くことを選ぶ看護師が増えています。
バイトや派遣の場合は、常勤看護師と違い時給制で働いている点が大きな違いです。
また、中には常勤看護師と変わらない時間勤務している人もいますが、午前のみ、もしくは午後のみというように短時間勤務している人もいるなど、労働時間も様々です。
また、常勤看護師と変わらない時間勤務している看護師でも、バイトとして雇用契約を結んでいる場合、正職員(常勤)であれば利用できる福利厚生に制限がある、ボーナスが出ないなど待遇面にも差が出る場合があります。
これは、派遣で働く場合も同様で、常勤看護師と変わらない場合でも、派遣会社に雇用されることになるため、福利厚生や社会保険については派遣会社のものを利用します。
そのため、それらの要素が充実しているかどうかについては、派遣会社によって変わってきます。
ただ、病院や施設側も慢性的に看護師不足です。そのため、短時間でもいいので看護師を確保したいのが現状です。
家庭の事情によってフルタイム働けない看護師にとっては、短時間勤務が選択できる点で、バイトや派遣は理にかなった働き方といえます。
看護師バイト&看護師派遣内容
看護師のバイトや派遣には、様々な仕事があります。
バイトであれば、いわゆる一般病院やクリニック、老人ホームやデイサービスなどの介護施設、訪問看護ステーション、夜勤専従看護師などの求人があります。
この場合、決まった時間・日数働きます。
派遣にもこういった求人はありますが、産休などの欠員が出た時などの代替要員として求められることがほとんどです。
もしくは、単発の応援ナースとして1日のみ病院に入って働く場合もあります。
派遣の場合はその他に短期間の派遣、もしくは1日のみの単発派遣求人があることが特徴です。
これらの代表的な仕事としては、検診センターやツアーナースなどがあります。
その他にも、ライブイベントなどで急病人の看護を行うイベントナース、訪問入浴の単発派遣という仕事もあります。
仕事内容に関しては、病院や施設の考え方によって変わってきます。
責任範囲の狭い仕事しか行わせないというところもあれば、常勤と変わらない仕事を任せられるところもあります。
ただ、バイトと派遣のどちらを選ぶにしても即戦力を求められます。
そのため、未経験の分野より、経験のある診療科などを選ぶことが大切です。
看護スキルや資格
看護師といえば常勤として、病院で働いているというイメージがありました。
しかし、近年では看護師不足の声を背景に、バイトや派遣で働く看護師が増えています。
勤務場所も多種多様で、従来の病院やクリニックといった医療機関の他に、デイサービスなどの介護施設、フライトナース、保育園や一般企業、検診センター、ツアーナースなどの単発案件もあります。
バイトや派遣で働くための資格としては、当然看護師の資格が必要不可欠です。
また、病院や施設の職員として働く上での決まりごと(ルール)については、入職後教えてもらえますが、基本的な手技・看護技術については身についているものとして扱われます。
そのため、看護師として一定期間(最低でも3年以上)の臨床経験があることが求められます。
その他の関連資格という点では、保健師の資格を持っておくと、一般企業の産業看護師として働く際に役立ちますし、転職先の選択肢が広がります。
また、必須というわけではありませんが、救急救命士やPCスキル、産業カウンセラー、認定看護師・専門看護師など、将来進みたい方向を見据えて積極的に資格取得やスキルアップを図ることが大切です。
看護師バイト&派遣看護師のメリット
近年、子育て中の女性を中心に選ぶ人が増えているのが、バイトや派遣で働く看護師。
バイトや派遣で働くメリットには、どのような点があるのでしょうか?
1 時給が高い
看護師のバイトや派遣は、一般的な職種より時給が高めです。
地域性などにより相場がありますが、概ね1,200円~1,800円程度得られます。
2 時間に融通がきく
アルバイトや派遣であれば、比較的時間に融通がききやすくなります。
100%希望が叶うわけではありませんが、常勤に比べれば休みの希望なども叶えられやすく、残業も比較的少なくて済みます。
3 不満の改善を図りやすい
派遣で働く場合、労働環境上の不満は派遣会社に相談します。
派遣会社に相談することで、派遣会社の担当が改善要望などを出します。
改善が難しい場合は派遣先の変更なども検討可能なので、ストレスフリーになりやすい環境です。
4 継続は自分で決められる
派遣で働く場合、あくまでも派遣会社に雇用されています。
そのため、労働環境が悪いなどの理由があれば、変更も検討可能です。
正職員希望であれば紹介予定派遣という選択肢もあり、じっくりと見極められる機会があります。
看護師バイト&派遣看護師の働く環境
看護師として、常勤以外にバイト・派遣での働き方を選択する人も増えています。
まずは、バイトや派遣で募集していることが多い業務について見ていくと、病院の外来や夜勤専従、療養型病院、訪問看護、訪問入浴、検診センター、ツアーナース、検診センター、一般企業など様々です。
次に、実際に行う業務という点で見ると、これは雇用主の考え方一つで、責任の大きい業務はさせないところもある一方、即戦力として常勤と変わらないところもあります。
給与や待遇という面では、やはり常勤と比べると多少変わってくるところがあります。
まず、給与は時給制です。業務によって違いますが、常勤と比べるともらえる給料は少なくなります。
福利厚生も同様で、育児休暇や家賃補助、有給休暇など常勤であればついていることが多い制度や福利厚生に制限がつくことがあります。
一般職種と同様に、看護師でも常勤とバイトや派遣では、業務や給与などに制限や違いがあります。
ただ、看護師としてのキャリアを途切れさせたくない方や、復帰に向けてリハビリをしたい方、働ける時間が少ない方は、バイト・派遣で働くことを考えてもいいのではないでしょうか。
看護師転職のQ&A
Q 看護師の履歴書、志望動機はどう書けばいいの?
Q 看護師の職務経歴書、自己PRはどう書く?
Q 病院を選ぶ時は、どういうところを見たらいい?
Q 退職はいつまでに申し出ればいい?
ブランク明けの復帰が心配
看護師は、女性が多い職場です。
男性の看護師も増えてきていますが、今でも全体の9割強は女性看護師です。
特に女性の場合は、結婚や出産などのライフイベントごとに離職するケースが目立ちます。
それが離職率の高さの原因とも言われていますが、一度離職した看護師が復職をためらう理由としてあげることが多いのが、ブランク明けや未経験であることが心配という点です。
離職後1年以上経過すると看護技術に不安を感じ、子育てが一段落する頃には復職をためらうのです。
または、転職支援サイトなどでブランクのある看護師を対象にしたセミナーを行っているので、そういったものに参加してみるのもいいでしょう。
万が一転職した病院に研修体制が整っていなくても、コンサルタントが情報を伝えるので、病院側も体制を整えています。
まずは、転職支援サイトに相談してみましょう。
転職面接に関する内容
応募書類を提出して、書類審査を通過すると面接です。
看護師転職の成否は、この面接にかかっています。
看護師不足が叫ばれ、どの病院・施設でも看護師が求められていることもあって、売り手市場の昨今、病院を選ばなければ転職できます。
しかし、人気のある病院であれば応募する人はたくさんいるので、対策をしなければ落ちることも。
面接では、退職理由や志望動機、仕事内容などを主に質問されます。
応募することを決めたら、書類を作成するときから面接を受けることを考えて、書類を作成することが大切です。
看護師の退職理由で多いのは、人間関係や残業が多く、肉体的に疲弊したためなどの理由ですが、これをそのまま答えてしまうと、面接上ではマイナスな印象しか与えません。
面接では、うまく前向きに姿勢で転職活動していることを伝えることが大切です。
病院のホームページや、コンサルタントに質問することでしっかりと応募先の情報収集を行なって、経験をどう活かすか、何をしたいのかを明確にしておきましょう。
その他、これまでの職場で何を学んだか、これまでの仕事の成果などをしっかりと自分の言葉で話せるようにしておくことが大切です。
看護師の転職の悩み
看護師が転職を考えるときといえば、給与や待遇への不満が一番多いのは確かです。
しかし、同じくらいに多いのがスキルアップやキャリアアップに関する悩みです。
スキルアップとキャリアアップというと同じような悩みに見えるかもしれません。
スキルアップに関する悩みは比較的経験の浅い看護師が、キャリアアップは経験を積んできた看護師が持つことが多いという特徴があります。
もし、上記のような理由で悩んでいるのであれば、単に焦りや不安に駆られているだけではないのか、未来への希望や期待がしっかりあるのかどうかについて、しっかりと考えてみるといいでしょう。
海外で働きたい
ある程度経験を積んで海外で働きたいと考えた時、下記のような選択肢があります。
- 現地で看護師の資格を得て働く
- 看護ボランティアとして短期間働く
- 海外研修制度がある病院・職場などで働く
現地で看護師の資格を得るのは、定住して働く方法です。
この場合は、現地の看護師資格を取得して、就労ビザを取得する必要があります。
看護留学して、現地で看護師の勉強と語学力を身につける人が、多いようです。
看護ボランティアは、アジアや中南米、アフリカなどの発展途上国で医療に従事します。
主な団体には、青年海外協力隊、国境なき医師団、ジャパンハートがあります。
英語やフランス語でコミュニケーションが取れることを求められる場合もありますが、通訳が同行する場合もあるので、語学力に不安のある方も働きやすいといえます。
また、日本にも海外研修制度がある病院・職場があります。
中には金銭面で支援している病院もあり、人気も高いのですが、なかなか求人が出ないのが現状です。
海外で働くには、TOEIC725点以上やIETLS7.0以上など、高い語学力を求められます。
少しずつ、語学力を身に着けておきましょう。