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看護師の働き方は、近年非常に多様化されてきました。
従来であれば、病院やクリニック、その他各種介護施設などでの常勤看護師が主要な働き方で、求人内容も常勤職員としてのものがほとんどでした。

しかし、近年では、看護師不足という事情もあり、パート・アルバイトなどの非常勤職員としての求人も多く見られるようになりました。(看護師バイトの注意点やマイナンバー制度に関する記事はこちら

そんな中で、最近になって注目されるようになってきたのが、
在宅ワークと呼ばれる働き方です。

求人の数としては、常勤の求人のように多くはありませんが、在宅でその資格を活かして働くという選択肢もあることを頭に入れておいて損はないと思います。
そこで、どのような働き方があるのかなどについて、まとめていきたいと思います。

看護師資格を活かした在宅ワークとは?

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看護師の資格の活かし方としては、何も病院やクリニックで働くだけではありません。
近年では、特に生地に手が掛かるなどの事情で、外に出て働くことが難しい人向け、もしくは在宅で休みの日にお小遣い稼ぎをしたいと考える人向けの在宅での仕事も用意されています。

内容としては、大きく分けると2種類あります。

  • 健康・保健指導系
  • 医療系ライターなど

これらは、看護師としての職務知識を求められることが多く、看護師の知識が活かせる仕事です。

健康・保健指導系の仕事とは?

健康・保健指導系の仕事は、下記の3種類の仕事に分けられます。

  • 保健指導
  • 特定保健指導
  • 健康管理相談員

ここからは、それぞれの仕事内容について、個別に書いていきたいと思います。

113保健指導とは、どちらかと言うとまだ病気にはなっていないが、病気になる一歩手前の人を対象として、保健指導を行います。
保健指導を希望する企業の社員、もしくは高齢者などに対して、電話や対面でカウンセリングを実施して、健康維持するための指導を行う仕事のことを指します。

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114特定保健指導とは、正式には「特定健診・特定保健指導」と呼ばれ、2008年4月から導入されました。
40歳~74歳までの公的医療保険(いわゆる社会保険・国民健康保険など)加入者全員を対象に実施する保険制度のことを指します。

受診対象年齢になると、受診者は基本的な検診を受け、必要な人は詳細な検診を受けます。
結果を見て、生活習慣改善支援の必要性に応じて「低・中・高」の3段階に分けられます。

どの段階にある人に対しても、生活習慣病予防等に関する情報提供を行いますが、支援の必要性で「中・高」と判断された方に対して、看護師もしくは保健師による特定保健指導が行われます。

中くらいと判定された人は、動機づけ支援が行われます。
これは、原則1回の面接により行われ、面接後はメールや電話による支援を行い(1ヶ月後と3ヶ月後)、6ヶ月後に対象者ごとの評価を行います。

高いと判定された人は、積極的な支援が行われます。
これはメールや電話による支援(1ヶ月後~3ヶ月後)の他に、面接での評価(3ヶ月後)、血圧や肥満傾向の検査や血液検査などを行い(6ヶ月後)、6ヶ月後に対象者ごとの評価を行います。

115健康管理相談員とは、看護師や保健師などの専門家が、健康相談を受けてから、その専門家としての知識をもとに、健康に関するアドバイスを行う仕事です。
業務としては、医療系の企業が運営する健康相談のコールセンターや一般企業の産業看護師とも領域が似通っています。

対象としては、現時点で健康的な人の他に、病気になりそうな人、もしくは在宅医療を受けている方や、介護施設を利用している方を対象としている場合もあります。
主には電話にて相談を受けますが、場合によっては自宅に訪問して相談に応じることもあります。

医療系ライターなど

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上記では、看護・保健系統の仕事を挙げましたが、その他にも看護師の資格を活かすことができる仕事があります。
それは、医療系ライターなどの仕事です。

主には、看護師転職サイトなどの紹介記事、もしくは世にある様々な看護師バイトなどの紹介記事を執筆するWEBライターがあります。
その他、変わり種としては、看護雑誌への記事執筆もあれば、医療系のセミナーやインタビューのテープ起こしなどもライター系の仕事の範疇です。

医療系ライターなどの仕事の探し方について

実は医療系ライターが求められているのはご存知でしょうか?
医療系ライターは、実際に医療現場で活躍していた医療従事者を求めている所が多いのです。
その理由として、専門的な知識と現場の声を発信できます。

では、どのような人材が求められているのかと言いますと、現場での経験と知識があり、その経験や知識を生かして記事を書けて自分の思いを色んな人に伝えたいと思っている方です。

医療系ライターに興味を持ったけど、どうしたら医療系ライターとして働けるのか?
まずは、応募資格についてお話していこうと思います。

  • 現場での看護師としてのキャリアがある方。
  • 文章を書くのが好きな方。
  • 知識や経験を生かして記事に出来る方。

となっていますが、会社によって応募内容に違いはありますので、応募する会社の詳細は必ず確認してください。

採用までの流れ

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まずは、医療ライターを募集している会社に問い合わせてください。
そして履歴書の提出もしくは、面接の日程を調整してもらいます。

履歴書や面接で簡単な審査を行い、まずはトライアル記事を執筆するのですが、記事の内容は自由です。
もちろん、トライアル記事でも給与を頂けますし、1文字1.1〜1.5円となっています。

ライターに興味はあるけど経験がないため、不安という方で、来社出来る方にライティング指導を行っている会社もあります。
テストライティングで合格をもらい、正式に会社に登録すれば契約完了となり、ライティングのお仕事が開始となります。

テストライティングをする際にはどんな記事タイトルにすれば良いのか迷う方もいらっしゃると思いますので、いくつか例を挙げてみます。

  • 看護師あるある
  • 転職する際に気をつけておきたいポイント
  • 私が看護師を辞めたいと思った時
  • 私の職場の困った患者
  • 看護師の結婚タイミング
  • 新人看護師が押さえておきたいポイント
  • 私の働く○○科の仕事内容

といった内容です。

テストライティングでどんな記事を書けば良いのか解ったけど、記事を書く際に気をつけておきたいポイントがいくつかあります。

押さえておきたいポイント

  • パソコンで記事を作成するため、Wordが使えることは必須。
  • 他のサイトなどから、文章のコピペは絶対に駄目。
  • 自分で作っている記事でも同じ文面の使い回しは、コピペとなるため行ってはいけない。
  • 登録している会社から指示された文面で作成する。例えば、ですます調、日記風記事などの指示があります。
  • 記事を書く際には、キーワードを考えて記載する。
  • 画像やイラスト、音楽などの著作権や肖像権に注意する。

といった内容です。

看護師の資格を生かす在宅バイトは、ライターの仕事だけではなく、この他にもあるのでご紹介したいと思います。

テープおこし

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テープおこしは、録音されている音声をパソコンで記事に仕上げていく仕事です。
テープ起こしは、看護師の知識なんて必要なく、パソコンの技術さえあれば作成できると思われがちですが、医療系の講習会などのテープ起こしは専門用語もあるので看護師に有利なのです。

では、どのようにテープ起こしの仕事を探せば良いのか?と思う方もいらっしゃると思います。
テープ起こしの仕事は、テープ起こしを専門で行っている会社に登録するか、SOHOサイトに登録して仕事をする方法があります。

未経験の方は、SOHOサイトに登録し、短いテープ起こしから始めることをお勧めします。
給料は依頼主によって違いがあるのですが、時給1000円としている会社や、1本の記事500円となっています。

雑誌モニター

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あまり聞いたことのない方も多いのが雑誌モニターです。
看護師や医療系の雑誌モニターというのがあります。
雑誌モニターに登録すると、半年間はモニターとしての仕事をしなければいけません。

仕事の内容として、毎月送られてくる雑誌に目を通し、アンケートに答えるといった内容です。
雑誌モニターの報酬は、月に500円程度で、お金を支給される所や商品券での支給といったように会社によって支払い方法は違います。
支給額は少ないように思いますが、無料で雑誌を支給してもらえますし、雑誌に目を通すことで、自分の知識を身につけられます。

保健系に関する仕事の探し方について

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保健指導や健康相談に関する業務については、そういった業務を一括して請け負っている企業もあるので、そこに登録することで仕事を紹介してもらうのが近道です。

37健康管理指導員や保健指導については、指導方法などの研修や就業後も教育制度があるので、看護師や保健師の資格を持っていれば、未経験であっても働くことができます。

しかし、特定保健指導の分野で在宅ワーカーとして働きたいと考える場合、特定保健指導の分野に従事した経験を求められることもあります。

健康管理や保健指導に関する職務経験があれば、そのスキルや経験、知識を活かすことができるので、結婚・出産しても有利です。

医療系ライターなどの仕事の探し方について

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ライターの場合は、自身の経験談や運営者から支持されたタイトルに沿った記事の執筆を行います。転職サイトなどの紹介サイトで、ライターを募集していているので、転職ハウツーサイトの記事をチェックすることが近道です。その他、在宅ワークの紹介サイトで募集されるケースもあります。

テープ起こしについては、同様に在宅ワークの紹介サイトで募集されることがあるので、そういったサイトをチェックしてみましょう。

納品については、メールやチャットワークといったWEBツールを使って行います。

37基本的には文章力があることはもちろんのこと、当然のことながらお仕事なので、納期を守ること、Officeソフトの操作やメールの送受信、ファイルの添付といった最低限のPCスキルがあること、WEBツールの利用に対して抵抗感がないことが求められます。

看護師の方であれば、日常業務でパソコンに触れる機会があっても、普段は全く触れないという方も多いと思います。
文章力に自信があったとしても、PCスキルに不安がある場合は、身近な詳しい人に教わっておくことも大切です。

在宅ワークに向いている人

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医療系ライターやテープ起こしなどの場合、自宅が仕事場になります。
そのためテレビを見たり、スマホをいじっていても誰にも何も言われません。
こうした誘惑に負けないで、仕事とプライベートの区切りをしっかりつけられる人に向いています。

会社と違い仕事をするのは基本的に自分ひとりです。
連絡は主にWeb上で行うことになるので、時間帯によっては疑問な点があってもすぐに回答がもらえない場合もあります。
そうなると回答待ちで時間だけが過ぎてしまうこともあり得るわけです。
初めに仕事を受けた時点で、ある程度考えられる不明点を見きわめる力も必要です。

37ただ何でも質問すれば良いのかと言うとそうではなく、調べて分かることは自分で調べるのが基本です。
調べることが好きな人や苦にならない人には向いていますが、すぐに誰かに頼るタイプの人には向いていません。

初めのうちは、どの程度こなせるのか見当がつかないでしょうから、無理せず少しずつ仕事量を増やしていきましょう。

最後に

在宅ワークは、時間を自由に使えるメリットがある反面、求人が少ないこと、わからないことがあってもすぐに聞けないというデメリットがあります。
看護師にとっては特殊な働き方といえるので、様々なリスクを考えた上で決めて下さい。