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給料が良いだけでは良い病院とは言えない?

給料が良いということだけで職場を選ぶと実は損をすることがあります。

あなたの職場の福利厚生は充実していますか?

今日は知らないと損する福利厚生に関して説明いたしましょう。
まずは福利厚生の充実によってどのくらい実質年収が変化するかちょっと比べてみましょうか。

たとえば年収500万で福利厚生が全くない職場と、年収450万で福利厚生が充実した職場、どちらを選んだ方がいいのかはこれでわかると思います。

 
ある総合病院で夜勤4回行うA看護師(30歳)年収は450万で妻と子供2人の4人家族、家賃8万のアパートに住んでいます。

住宅補助 3万円×12か月=360.000円
食事手当(夜勤) 400円×4回×12か月=19.200円
家族手当 (配偶者)1万円×12か月=120.000円
(第1子)8000円×12か月=96.000円
(第2子)5000円×12か月=60.000円
年間合計 65.5200円

450万+65万5200円=515万5200円となります。

では同じアパートに住むB看護師(32歳)個人病院で勤務。夜勤8回、年収は500万ですが福利厚生はなにもありません。子ども3人と住む4人家族です。

住宅補助 なし
食事手当 なし
家族手当 なし

単純な年収だけを比較するとB看護師のほうが良いのですが、福利厚生を含めるとA看護師のほうが年収が上回ることが分かります。住宅補助があるなしではかなり大きな差が出ますね。

その他の福利厚生として、院内保育や託児所の有無・休暇や手当・資格支援などあればあっただけ嬉しいものですので必ず事前に確認しましょう。

子育て支援

02看護師はまだまだ女性が多い職場です。昨今の待機児童の問題などからも24時間オープンの院内保育や託児所の需要は高まるばかりです。

これから結婚や出産を考える世代も院内にそういった施設があれば安心して長く働けますね。

勤務形態が選択できる職場では時短で働くママナースも増えています。そういった働き方を選べるのも福利厚生のなせる業です。

住まいの補助

03住宅補助や住宅手当、家賃補助など呼び名は様々ですが家賃の一部が支給されます。また職員寮があるところも多くあります。

職員寮と言っても通常のマンションやアパートの一部を病院が借り上げ、そこに格安で住めるというところもあります。

資格取得支援も受けられる

04入職後に受けられる教育制度や研修などを福利厚生に含んでいる病院はたくさんあります。

スキルアップを目指せるようなプログラムの充実や、院外研修への参加費は病院が負担してくれる場合もあります。

また認定看護師などを目指す看護師には「休職と給料の70%を支給する」など手厚い支援が受けられる病院もありますので、スキルアップやキャリアアップを目指すならばそのあたりも視野に入れておきましょう。

休暇もしっかり取ろう

年間休日数も大事ですが年次有給休暇の数とその取得率が事前にわかるとよいです。

とかく看護師は有休がとりづらい職業の上位にいつも入っています。いくら有休があっても取れなければ意味がありません。

また育児休暇や介護休暇などその他の休暇に関しても確認しましょう。休暇がある場合はその取得率を一緒に確認することをおすすめします。

看護師が嬉しい手当の種類

毎月支給される給料の中に含まれる「手当」にはどんなものがあるかご存知ですか?看護師の手当には以下のような種類があります。自分の給料明細を見てみましょう。基本給以外はすべて何かしらの「手当」になります。

扶養手当 例→配偶者/13000円 それ以外/6500円
育児手当 子供を保育園などに預けている場合に支給される
例→6000円~15000円/月
役職手当 師長や部長などの管理職に支払われる
例→師長25000円~50000円
資格手当 正看護師と准看護師で額が変わる
業績手当 ボーナスのこと 例→年間基本給の4か月分前後
時間外手当 給与の25パーセント増になる
通勤手当 例→55000円/月まで全額支給
住宅手当 例→最高27000円/月
休日手当 法定休日に勤務する場合、給与の35パーセント増になる
夜勤手当 例→準夜2900円/回 深夜3300円/回 (2交代6800円/回)
寒冷地手当 雪国で働く看護師に支給される(秋から冬にかけて期間限定で支給される)
例→10000~20000円/月
地域手当 物価の高い地域で働く看護師に支給される
(基本給の3~12%程度)
専門看護師手当 例→5000円/月
認定看護師手当 例→3000円/月
待機手当 例→2000円/回
診療看護師手当 例→60000円/月(診療看護師の認定資格が必要)
特殊業務手当 例→重症心身障害児病棟 25000円/月 結核病棟 12500円/月
危険手当 精神科など業務上、危険が伴う場合に支給 10000円/月
手術手当 手術室勤務の場合に支給
(特殊手当や危険手当などの名称で支給する場合もある)
皆勤手当 無遅刻・無早退・無欠勤の場合に支給
(精勤手当という名称の場合もある)
年末年始手当 12月30日~1月3日の勤務に加算される 例→1000円~3000円/日
退職手当 退職金制度 勤続3年以降から支給する病院が多い
指定衣服手当 白衣などの支給がない場合に手当で支給する 1000円/月
助産師手当 助産師の資格を有し分娩介助を行った場合 数千円から10000円/回
死後処置手当 死後の処置を行うと支給される 1000円/回

上記で示した例の金額は国公立病院を参考にしています。あくまでも「どこでももらえるもの」ではありません。ほとんど手当がない病院もありますので事前に確認してください。

ただし手当に関しては注意が必要なことがあります。

基本給を低く設定してこの手当の分で手厚くカバーするという病院や施設があります。一見、手当が多いと得をする感覚になりますが、その場合は基本給で計算される手当(賞与など)が低くなってしまう場合もあります。

福利厚生が良いのはこんな病院

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福利厚生が充実しているのは一般的に国立病院や公立病院、企業経営の大きな病院などです。また病院ではなく、企業看護師になるとその企業の福利厚生が適応となるので病院との差は歴然です。

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福利厚生には2種類あり、
1.法定福利
2.法定外福利厚生
があります。[/d_box]

健康保険や厚生年金、労災・雇用保険などは法定福利です。これらは法律上定められているのでどこの病院でもあります。

それと違って法定外福利厚生はその名の通り法定外なので、企業側が独自のものを設定することが可能です。オリジナルな福利厚生を設けている所もあります。法定福利以外のものはすべてこちらに含まれます。福利厚生の充実をウリにしている病院なども多くありますので比較検討するときの材料にしましょう。

クリニックや診療所はどうなっているの?

勤務形態によって異なりますが、小規模だから福利厚生がないわけではありません。常時5人以上の従業員を雇用している事業所には各種保険への加入が義務付けられています。

ただし法定外福利に関しては大きな差がありますので確認が必要です。全くないところもあれば、年に一度海外旅行があるクリニックなどもあります。

常勤と非常勤の比較

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非常勤だと短時間労働や研修参加・委員会活動免除などのメリットがありますが、ボーナスがない・退職金が支払われないなど福利厚生が適応にならないデメリットがあります。

勤務時間など一定の条件を満たさないと社会保険にも加入できません。時給は高いですが最初に述べた福利厚生があるのとないのとでは大きな違いが出てしまいます。

自分のライフワークに合わせた勤務形態を選ぶことが大切ですが、損をしないように働きましょう!