看護師は他の職業よりもハードであるため、お給料はその分多いのが一般的です。一生懸命働いたのですから、もらっているお給料明細の内容はしっかりチェックしておきたいものです。また、転職する際に一番気になるのはやはりお給料がいくらもらえるかということでしょう。しかし、こちらも転職先を検討する求人広告に記載されるお給料の金額は手取りではないので気を付けなければいけません。求人広告に記載されるお給料は「額面給与」といい、控除される金額も含まれているのです。

お給料明細に書かれてある項目はたくさんあります。基本給や資格手当、通勤手当、住宅手当などは月によって変わることはありませんが、残業手当や夜勤手当などは働いた分がしっかり反映されているかチェックしなくてはいけません。また、支給される分に併記されているのが控除される分です。これは、税金と社会保険料との2つがあり、税金は所得税と住民税、社会保険料には厚生年金保険料や健康保険料、介護保険料、雇用保険料などがあります。合計すれば56万円にはなり、求人広告を見る時にはこの分を差し引かなくてはいけません。

また、基本給は、ベテランになるに従い高くなっていくのが一般的なので手取りも増加していくのが普通ですが、2年目に限ってはそうではないので注意が必要です。これは、住民税が2年目の6月以降、1年目の所得に対して課税されるからです。1年目の新人看護師のお給料明細の住民税欄は、「0円」と記載されているはずです。手取りでいえば新人看護師時代の方がたくさんもらっていたということになりますが、これは2年目だけのことです。しかし、退職時にも同じことがいえるのでこちらも十分に注意して計画を立てておかなければいけないでしょう。収入が0円となっても、前年にたくさん稼いでいる場合には、それに応じた住民税を払わなければなりません。これをうっかり忘れているととんでもないことになるので気を付けましょう。