多くの看護師が、仕事上の悩みとしてあげることが多い項目としては、上司や先輩とのコミュニケーションがあります。
特に、新人看護師の場合は、忙しそうで声をかけていいのかどうかわからないことがあるという悩みも見受けられます。
そこで、どうしてコミュニケーションが苦手だと感じるのか、どうすれば上手にコミュニケーションを取れるのかについて考えてみたいと思います。
コミュニケーションがスムーズにできない理由とは?
コミュニケーションが苦手な人には、ある種の共通点があります。
・ボソボソと聞こえる程度にしか声を出していない
・本来質問すべき人に質問していない
・いつ質問しても、教えてもらってばかり
これを見て、ドキッとしている人も多いかもしれません。
確かに、質問しやすい人とそうでない人がいます。
相手の性格や雰囲気にもよってきますが、特にベテランの人をさしおいて別の人に質問したら、関係がより悪化することがあります。
また、小さな声で話しかけられても、何を言っているのかわかりにくいですし、自分で調べることなく質問されて、嫌な気がしても好感を持たれることはまずありません。
そこで、この3つの原因から、コミュニケーションの改善法を考えていきたいと思います。
できるだけはっきりと聞き取りやすい声で話しかける
コミュニケーションをスムーズに進めるためには、できるだけ聞き取りやすい声ではっきりと伝えることが大切です。
できれば大きな声の方がいいのですが、人によっては大きな声を出せない人もいるかもしれません。
なので、大きな声でなくてもいいので、できるだけ簡潔にかつ聞き取りやすい声で用件を伝える努力をすることが大切です。
相手の機嫌や性格、状況を把握する
相手にもいろいろな性格の人がいます。
気さくな人もいれば、どこか気難しそうな人など様々です。
また、患者さんの状況も様々です。
急を要することもあれば、少しは待てる状況の時もあります。
その時々で、伝え方を変えてみましょう。
機嫌が良い時であれば簡潔に用件を伝え、少し機嫌が悪そうであれば、申し訳なく思う言葉を先につければ、角が立たなくて済みます。
また、急な状況であれば、何を使って処置すればいいのかを簡潔に聞くなど、伝え方も様々です。
その時々で、どのように用件や意思を伝えるか、複数の選択肢を持っておくことが大切です。
質問してばかりでなく、自分なりに調べてみる
特に新人の頃にありがちですが、カルテを調べることなく、あるいは病棟内のルールを知らずに、先輩や上司に質問してしまうことがあります。
初回であれば、「次からは○○してね」と注意される程度で済みますが、これを何回も繰り返すと「できない人」のレッテルを貼られてしまいます。
ある程度経験を積むと、色々なケースにおいての対処の指示をカルテなどで調べることができるようになります。
そうやって、ある程度の答えを予測しておいた上で質問することで、コミュニケーションがスムーズになることがあります。
ふさわしい言葉遣いを忘れずに
質問する時、同僚、先輩、上司に対して失礼のない言葉遣いをするだけで、印象が大きく変わることがあります。
しかし、相手に対してふさわしい言葉遣いをするだけではなく、質問された側が答えに困るような聞き方をしない配慮も必要です。
上記のような点を心がけておくと、コミュニケーションで失敗することはないと思います。