「ワークライフバランス」とは仕事と生活の両立のことで、内閣府では目指すべき社会として「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」と定義しています。日本看護協会では「カエル!ジャパン」という運動に取り組んでおり、看護師の労働環境を改善し、調和のとれたワークライフバランスの実現に向けて動いています。しかしこのような運動は主に男性向けの場合が多く、女性の多い看護師にはあまり効果がないとみられています。事実、看護師が過労死するケースも出ており、家庭と仕事の両立という課題を突き付けられている女性の看護師の方こそ保護していかなければならない状態かもしれません。

過労死した看護師の勤務の実態を見てみると、食事の時間は15分で睡眠は2時間という信じられないような過酷な勤務をしていたケースがありました。これだと過労死の危険性だけでなく、医療事故につながる可能性もあります。女性の看護師の約7割が出産を機に退職しています。自分の気持ちとしては同じ職場で仕事を続けたいのだけれども、過酷な勤務状況ではワークライフバランスなど保てないと判断して仕事を辞めてしまうようです。顕著な例として、忙しい大学病院や急性期病棟などでは看護師の平均年齢が20代であるのに対し、慢性期の病院だと40代であるところが多く、これは医療の質の面から見ても大変問題のある状態と言えます。女性が結婚をしても出産をしても安心して働き続けることができる職場作りをすることこそ、病院側は慢性的な看護師不足を解消することができる唯一の方法と言えるでしょう。

看護師さんたちは元来まじめで頑張り屋さんが多いので、体調を崩しても仕事を続ける人が後を絶ちません。体調を崩す前に自分のワークライフバランスを考えて転職をしてみると良いでしょう。