看護師という仕事は女性で過労死が起こりうる可能性が高い職種と言われています。過労死につながるような長時間労働がまかり通っており、時間外勤務に対する賃金の不払いや、月に40時間以上の残業が当たり前の職場だからです。一般的にすべての労働者は労働基準法によって守られるべきであるのに、看護師の場合はサービス残業や持ち帰り仕事などで、自分自身のための時間を全く取れない人が多いのが現状です。

労働基準法では1週間の労働時間は40時間以内、1日の時間外労働は2時間以内、労働時間が6時間を超える場合は45分、8時間を超える場合は1時間の休憩をとれる、入職日から6か月継続勤務し、全労働日の8割以上出勤すれば、10労働日の有給休暇がとれるなど細かく規定されていますが、果たしてどれだけの病院がこれらの基準をクリアできているでしょうか。ちなみに妊産婦の場合は産前6週、産後8週は休める、希望すれば軽易な業務に代われる、時間外や休日出勤はしないとさらに労働者側を守る規定があります。

実際に日本看護協会が行った2010年の調査によると3交代制の場合、日勤回数が月平均10.5回、夜勤回数は月平均8.5回、集中治療室などでは日勤回数と夜勤回数が逆転しています。そこで、看護師を過酷な労働状況から守るために日本看護協会は「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」を制定しました。例えば勤務と勤務の間は11時間以上あけるとか、連続勤務日数は5日以内にするなど11項目の看護師を守る内容となっています。2014年の調査によるとこのガイドラインを遵守する病院が増えてきており、今後も看護師の労働状況が改善する動きがみられています。しかし残念ながら、中にはいまだに過酷な労働を看護師に強いている病院も少なくありません。もし自分の職場がガイドラインに違反しているようであれば、労働基準監督署に訴えたり、転職を考えたりした方が良いでしょう。地獄の夜勤勤務から脱出するためにケアマネージャーになったり、大学の教員になったりした方が沢山います。体調を崩す前に行動してください。