マニュアルの種類

マニュアルにはいくつか種類があります。

    ◎1つ目は、看護技術の手順の書いてあるもの。
    ◎2つ目は、時間割。一日の流れや週間業務についてまとめたもの。
    ◎3つ目は記録や必要な書類・カルテの書き方がわかるようになっているもの。

それぞれの作成方法について説明していきます。

看護手順マニュアル

学生の頃は、マニュアルといったら「看護技術」が1番身近なものでした。

実際、看護技術に関しては、働き始めると実際にやりながら指導を受けることが多いため勤務中に見るというよりは前もって調べたい時に使用するものです。

看護技術に関する手順書の書き方

①その技術の目的について
②必要物品を記載
③その技術に付随する副作用や合併症について
④準備について
⑤看護技術の実際について
⑥終了までの観察事項や終了後の片付けについて
これらの流れの中で、技術自体の手法と一緒に観察項目であったり緊急時の対応も
組み込んで作成されていると便利なマニュアルとなりますよね。

例)採血

①目的 疾患の経過を見るため
②必要物品 駆血帯・酒精綿・翼状針(23G・22G)・シリンジ(5㏄~20㏄)・絆創膏・止血ベルト
③合併症 神経損傷・迷走神経反射
④準備 医師からのオーダーされた項目のラベル・スピッツを準備し名前や患者番号に間違いがないか確認する。

・患者のところへ行き、採血の必要性について説明し同意を得る
・駆血帯を巻き、採血する血管を選択する(肘窩皮静脈、橈側皮静脈、尺側皮静脈など)
※検査データで事前に出血傾向がないかの確認

⑤実際 ※採血する血管が細いときの対応について(血管の上を温めてみる)
※消毒方法につて(穿刺する場所を中心に円を描くように外側に向かって消毒)
※迷走神経反射予防(採血が苦手な患者には十分な声かけをしながらすすめる)
※神経損傷予防(穿刺をしたらしびれがないか確認する)
実際を記載する場合※のような注意事項や対処法を組み込みながら書くとより詳細なマニュアルが出来上がります。
⑥観察事項・片付け 採血中の患者の状態の観察についてや抜針後の対処法について。
※採血しスピッツに注入する際の注意事項(凝固系のものから先にスピッツに入れる)
※止血ベルトは5分程度巻いておいて必ずはずすよう説明または必ずこちらではずす。
観察事項や片付けについても※のような実際に検体として提出する際のことも記載してあると口頭で教えてもらってわからなくなっても確認することができます。
スピッツの色や検査項目、最初はそこまで完璧に覚えることは大変です。

 

仕事の流れについれのマニュアル

仕事の流れ、この時間帯に済ませておきたいものっていうのは必ずあります。病棟で清拭は午後の面会に当たらないように午前中に済ませておくことが必須であったり、検査のためのカルテは必ず午前中に外来におろしておくなど病院によってルールがあると思います。

そちらを一日の流れとして経時的に記載したものがあると、新しくローテーションしていった場所でもわかりやすく、便利なものです。

またリネンの交換日や消毒に出す日など曜日で決まっているものもあります。そちらも週間業務としてまとめておくとみんなが忘れずに行ってくれるのではないでしょうか?

表形式で作成するとわかりやすいです。

例)週間業務

月曜日 リネン請求
火曜日 枕カバーの交換
水曜日 酸素チューブ交換・吸引チューブ交換
木曜日 薬品・滅菌物点検
金曜 酸素・モニター点検
※担当○○なんて書いておいても忘れずにできるかもしれませんね。

 

記録の書き方や必要な書類・カルテの流れについて

病院によって記録物も色々あります。記録用紙の記載方法について必ずひな形として作成しておくことが必要だと思います。
また検査によって、必要な書類が異なります。どの検査にどの書類が必要かがまとまったものも便利です。
 

記録の種類

・インシデントレポート
・鎮静剤を使用した場合の経時記録用紙
・褥創シート
・転倒・転落防止シート
・クリニカルパス
・各検査 申し送り書
・手術申し送り書
・温度版
など。

特に検査に必要な書式の中には必ずバイタルサインであったり血液検査結果であったり、身長・体重を記載するところがあります。書き忘れが結構あります。
バイタルサインについてはいつの時間のものを計測し記入する必要があるかなど必要性についてマニュアルがあるとよいと思います。

例)
※血液検査結果やバイタルサインの記載を夜勤で準備する場合、午後の検査に関してはバイタルサインは記載せずに出棟前に行う
※検査ごとに必要な物品
手術室に持参するもの…病棟カルテ(中に同意書・血液型・感染症の確認書が入っている)、クリニカルパスまたは申し送り書、バスタオル1枚、医師から指示のあった薬剤と指示書、点滴指示書これらは、術式によって異なる場合もあるので、表にまとめてみるとよいです。

写真や動画を使用

必要物品であったり、ベッドサイドの準備であったり、文字で記すよりも写真を使用したほうが一目瞭然。

最近では、ipadを使用したりして実際の動きを動画でみるマニュアルを作成しているとこともあります。

ただし、動画マニュアルを作成するには勤務時間内に行うことが難しく、残業ということになりますので上司との相談が必要となってきます。ときには医師の出演依頼をしたり、看護師が医師役をしたり時間があればなかなか楽しく取り組めるかもしれませんね。