辞めたいと思っているのは私だけ?

看護師として働いていて、辞めたいと思ったことがあるという人は、新人・中堅・ベテラン関係なく、誰でも何回もあるものです。決してあなただけではありません。そこにはいろいろな理由がありますし、そう思った時の選択肢(対処方法)もたくさんあります。

そこで、辞めたいと思う理由、辞めたいと思った時に選ぶことのできる対処方法、それぞれのメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

辞めたいと思う理由とは?

日本医療労働組合連合会が2013年に行ったアンケートによると、約2割の看護師が仕事を辞めたいといつも思っていて、ときどき思うも含めると、実に4人中3人の看護師が、常に「仕事を辞めたい」と思いながら勤務している実態があります。

仕事を辞めたい理由としては、「人手不足で仕事がきつい」、「賃金が安い」、「思うように休暇が取れない」が上位となっています。その他回答割合が多かった理由としては、「夜勤が辛い」、「思うような看護ができず達成感がない」、「職場の人間関係」があります。

「辞めたい!」と思った時に取れる対処方法とは?

あなたが看護師の仕事を「辞めたい!」と思った時に取れる対処方法には、以下の3つがあります。

・辞めたい気持ちを抑えて、今の病院(職場)で頑張る
・職場を辞めて、新しい病院に転職する
・別の職種に転職する

どの選択肢を選ぶかは、その時々の状況によって変わってくるので、何が正解というのはありません。しかし、どの選択肢にも、メリット・デメリットが少なからずあります。

辞めたい気持ちを抑えて、今の病院(職場)で頑張る

これはどの理由でも当てはまることですが、例えば「人手不足で仕事がきつい」という理由で辞めたいと思っているとして、何もそう思っているのはあなただけではありません。少なからず誰もがどこかでそう思っている可能性は高いと思います。

ただ、あなたが辛いと思っている環境でも、イキイキと働いている看護師はいます。その人たちのようになりなさいとは言えませんが、どこかに頑張ろうと思える理由があるわけです。

今は不満だらけでも、勤務してみて良かったと思う点、「ここは歩み寄れない」と思う点があると思います。今の職場のいい点、改善してほしい点をまとめてみて、あなたが旗振り役になって動いてみれば改善される可能性もあるかもしれません。

メリットとしては、少し考え方を変えてみることで、新しいやりがいのようなものを感じることができる可能性があるという点があります。デメリットは、思う通りにいかなかったら、さらに孤立して辛い思いをするかもしれない点があります。また、真面目な性格の人は、気持ちを抑えることでうつ病になってしまうこともあるので、どこかで退くことも大切です。

職場を辞めて、新しい病院に転職する

文字通り、今の職場を辞めて新しいところに転職する方法です。これは、主に職場の人間関係や仕事に達成感を感じられないと考えている人が取りやすい行動です。

確かに、職場の人間関係は一度こじれてしまうと、円満な関係に戻ることは難しいですし、一度達成感を感じなくなってしまうと、頑張ってみようと思うのは難しいことなので、思い切って転職してみるというのは選択肢としては有効です。

この選択肢を選ぶメリットは、何といっても職場の人間関係や環境をリセットできることです。自分が辞めるときに何が不満だったのか、どんな環境が良いのかをしっかり考えられる人であれば、転職によってベストな環境に出会える確率も上がるでしょう。

しかし、職場の雰囲気や人間関係は、なかなか外からは見えません。その時の感情に任せて転職してしまうと、また同じ失敗を繰り返す可能性も少なくありません。辞める時ほど慎重に構えることが大切です。

別の職種に転職する

看護師の資格が活きるのは、何も病院だけではありません。今では、保育園や民間企業、その他介護施設や治験業界など、選択肢は幅広くあります。給料としては、初任給こそ低くなっても、後の昇給率などを考えると、病院で働くよりいい場合もあります。

メリットとしては、別の職種・業界に転じることで、本当にやりたかったことに出会える確率が上がります。ただ、病院のように教育体制がないので、基本となる看護技術が身につきにくいというデメリットもあるので、特に経験の浅い看護師であれば、別の職種への転職には慎重である必要があります。

少しでも情報を集めましょう

辞めたいと思う理由は、10人いれば10通りの理由があります。本文中ではあげませんでしたが、「看護師の仕事に疲れた」というのであれば、一旦休職して心身両面を整えた方がいいと思います。

しかし、辞めたいと思う理由の中で、本当に転職した方がいいと思えるものは、実はそう多くありません。できるだけ多くの情報を集め、職場内で改善を図ることで解決できる問題も意外と多いものです。

感情的になって辞める前に、一度情報を集めてみて、冷静に考えてみることをおすすめします。

参考

2013年度看護職員労働実態調査