終身雇用の考え方が薄らいでいる昨今ですが、離職率という観点で見るとここ20年余りあまり変化は見られません。
1年内離職率と3年以内離職率で見ても、若干増加していますがほぼ横ばいです。
看護師の業界は、かなり過酷なことで知られていてニュースなどでも「看護師不足」が問題視されています。
実際のところ、看護業界では離職はどの程度発生しているのでしょうか?

〇 看護師の離職率は?
看護師の離職状況を見てみると、実はここ数年は横ばい状況を示しています。
具体的な数字を見ると、新卒の場合は7.5%で常勤は11%となっています。
他の業種から見ると、ものすごく低い数字であります。
特に、新卒の看護師の離職率はなだらかながらも減少傾向となっています。
もう少し細分化してみると、最も離職率が高いのが個人経営の病院で勤務する看護師です。
新卒の離職率は、何と19%近くもあります!
同じく、常勤の方の離職率も16%近くあるので、少し高いですね。
これは、やはり個人病院の方が仕事を行う範囲が多いことがあるでしょう。
また、給料面で見ても小さな病院となるとどうしても不利になります。
新卒でいきなりハードな仕事を任されると、どうしてもこのような数字となってしまいます。

〇 離職を防止する対策は?
看護師の離職の主な原因は、先に触れましたが過酷な仕事内容である点が挙げられます。
単に働くだけでなく、命を扱う業務であり軽い気持ちで仕事は出来ません。
また、深夜に働かなければならないので肉体的にもハードなのです。
そんな状況で手をこまねいているわけはなく、最近では短時間正職員制度を採用している職場が増えています。
2008年により厚生労働省が推奨し始めた制度であり、時短勤務など正社員より働く時間は少ないのですが、扱いとしてはほぼ正社員と同じとなっています。
非正規社員と違い、月給制で賞与や退職金がしっかりと付与されます。
この制度が用いられて以降、着実に離職率は減少傾向となっているので、効果ありと言っても良いですね。