「看護師は求人が多いので、就職や転職に困ることはない」と、よく言われます。実際、看護師の転職サイトやタウンワークやアイデムなどの就職情報誌には、多くの病院・施設が季節を問わず看護師募集の求人を出しています。

しかし、人気のある職場があれば、不人気の職場もあります。そこで、どのような基準で人気、不人気が分かれるのか考えてみたいと思います。

誰にも人気のある職場・不人気の職場ってあるの?

条件に関係なく、みんなに人気のある職場、不人気の職場はありません。看護師の場合、性別や年齢、経験年数(キャリア)、様々なライフイベントによる考え方の変化に応じて、転職先に求める条件も変わってきます。

ここでは、条件別に人気、不人気の傾向をまとめていきたいと思います。

男性看護師の人気・不人気の傾向とは?

看護師にも男性が増えてきたと言っても、まだまだ看護師は女性が圧倒的に多いのが現実です。男性看護師が転職する場合は、少しでも男性がいる、もしくはいそうな職場を求める傾向があります。

例えば、同じ病院でも救急救命科・救急救命センター、もしくは精神科がある病院の人気が高く、逆に診療所や美容外科・皮膚科などの個人が開業するクリニックや病院は、女性がほとんどのため、転職先に選ばれることはほとんどありません。

進路として、看護学科のある大学や短大、専門学校を選んだ時点で、看護師は圧倒的に女性が多いことをわかっているとは言っても、やはり女性ばかりの職場では働きにくいと考えるのかもしれません。

ブランクのある看護師から見た、人気・不人気の傾向とは?

結婚・出産などによりブランクがある看護師であれば、総合病院に人気が集まりやすい傾向があります。これは、ブランクによって失われた看護技術や医療行為に関する知識を身に付けるために、多くの診療科が集まり、教育体制がしっかりしている総合病院を選ぶ人が多いためです。

一方、個人開業の病院やクリニックは、教育体制があまり整っていないこともあって、転職先として選ばれることはありません。また、一般的になじみのない精神科や心療内科も、あまり人気がないといえます。

ベテラン看護師の看護師の人気・不人気の傾向とは?

看護師として働き始めて、3~5年ほど経験を積んできた看護師であれば、2交代もしくは3交代制の勤務が体力的に厳しくなってきます。また、自分の時間が欲しいと考える看護師や、結婚を考え始める看護師も多くなってきます。

総合病院で様々な診療科を経験して、やりたいことがはっきりしてくるのもこの時期で、やりたいことができる専門クリニックや夜勤のない診療所、残業があまりない療養所や施設を選ぶ傾向があります。逆に、夜勤や残業の多い病院や、救急救命科がある病院は敬遠されやすくあります。

5年以上経験を積んできたベテラン看護師であれば、それぞれの環境によって求める条件も変わってきます。収入やキャリアアップのしやすさを重視する人がいれば、職場の安定性を重視する人、育児・家事との両立を重視する人など様々です。

収入・キャリアアップを重視する人は、自身のやりたいことができるクリニックや給料の高い施設や昇給しやすい民間病院に、職場の安定性を重視する人であれば、準公務員として勤務できる国公立病院・施設に人気が集まりやすくなります。家庭との両立を考える人であれば、日勤の外来や個人クリニック、訪問看護ステーションなどの人気が高くなります。

最終的に転職先を決めるポイントとは?

看護師の職場の人気・不人気は、それぞれの性別や年齢、キャリアや家庭の状況など様々な要素によって変わってきます。あなた自身が何を重視するかによって、選択肢も変わってきます。

あなた自身が、看護師の仕事を続けていく上で何を重視するかを考えて、転職先を決定することが大切です。