看護師国家試験の受験者数は平成20年度から徐々に増加傾向にありますが、合格率はどの年も90%前後と横ばいに推移しています平成27年度の受験者数は62,154人、合格率は89.4%でした。受験者10人のうち9人が合格するというと簡単そうに聞こえますが、実際には覚えなければならないことがたくさんあり、ボーダーラインも高く設定されているので決して易しい試験ではありません。看護師は命に関わる大切なお仕事ですから、知識のない人を合格させるようにはできていません。看護大学、短大、専門学校がありますが、そこで学んだことが医療現場に直結するので、教えるほうも学ぶほうも真剣に取り組みまなければいけません。その結果、平均合格率90%という高い数値になっているといえます。

新卒ではおおむね90%を超える合格率ですが、既卒になるとこの数値は3040%台と一気に下がります。現役生は卒論などが終わる12月頃から2ヶ月ほど集中して試験勉強する時間があるのに対し、既卒の人はアルバイトなどに追われて勉強だけに集中できない場合がほとんどです。また、現役で合格できなかったためにモチベーションが下がり、周囲に励まし合う仲間もいません。できることなら看護師免許は現役生のうちに取っておきたいものです。

ボーダーラインについて触れておきましょう。試験は「必修問題50問」「一般問題130問」「状況設定問題60問」で構成されています。このうち「必修問題」では80%以上がボーダーラインとなっており、40問以上正解することが必須です。残りの「一般問題」「状況設定問題」はボーダーラインが毎年変動しており、何問正解すれば必ず合格するということはありません。これは厚生労働省が看護師を確保するため、受験者数や問題の難易度によってボーダーラインの調整をしているためと思われます。ボーダーラインは合格発表日に厚生労働省のHPで公表されます。いち早く知りたいという人は、大手予備校が予測発表を出していることがありますのでチェックしてみましょう。